漫画「神々の山嶺」感想。少しでも山に興味があるなら読むべき

こんにちは、アキです。

2017年2月11日、漫画「神々の山嶺」の作画担当である漫画家・谷口ジロー氏が亡くなった。

孤独のグルメ」の作画担当と言った方がピンとくる方も多いかと。「うおォン 俺はまるで人間火力発電だ」でお馴染みのあの漫画。

僕はもともと「神々の山嶺」は興味があったがなかなか手を付けずにいたけど、谷口氏の死去を受けて「これは読まねば」とようやく読んでみたので、その感想をまとめようと思います。

漫画「神々の山嶺」を読んで

終始「カメラ」が中心である

この漫画は具体的には “登山漫画” であるけど物語のキーとして終始「カメラ」が絡んでくる。主人公の深町誠もカメラマンである。

あらすじとして、

1953年に人類初のエベレスト初登頂が達成されるよりも前、1924年に登頂を目指していたイギリス登山隊のマロリーとアーヴィン。最終アタックをかけたこの二人は山頂付近で消息を絶ってしまった。この二人がエヴェレストの頂を踏んでいたのかどうかが不明であり、もしも踏んでいたのならマロリーとアーヴィンこそがエヴェレストを初登頂したということで歴史が塗り替えられる可能性があった。

1993年、主人公のカメラマン深町誠はカトマンズの古道具屋でマロリーの物らしきカメラを見つける。このカメラを巡って物語が進んでいく。もしマロリーとアーヴィンのエヴェレスト初登頂を証明できれば歴史が変わる。

深町がカメラを追いかける中で出会う男が羽生丈二。日本の山岳会における伝説のような男。彼もまたエヴェレスト登頂を目指していた。しかも未だ人類が成し得ていない条件下である「エヴェレスト南西壁冬季 無酸素単独登頂」というもの。

なかなか熱い内容でした。一応フィクションではあるけど、モチーフになった人物や実話が存在するそうです。

この漫画からなぜ山に登るのかを考える

「そこに山があるから」ジョージ・マロリー

「そこに俺がいるから」羽生丈二

僕も山登りは好きだが、“山屋” と呼ばれる人達にしてみれば僕みたいな人間の言う「登山」なんて遠足レベルのハイキングだろう。逆に僕レベルの人間は “山屋” のような危険な登山が理解できないところもあった。

一般人が疑問に思うポイント、「山屋は命を賭けてまでなぜ山に登るのか」、「なぜ高いところを目指すのか」、「安全なコースがあってもなぜ危険な場所を登るのか」など思うはず。この作品を通して普通の人にはわからなかった “山屋” の山にかける想いが分かります。

羽生の信念。人と同じことをしていては駄目だという拘り。

羽生丈二の生き方はとても格好いい。強い意志を持って山を登り続けることなんてそうそう真似出来ない。「2番目はゴミ」「死んだらゴミだ」という言葉にとても強い意志を感じた。

山登りを楽しんでるだけの人もいれば、羽生のように山が人生そのものな人もいる。

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写真に置き換えて考える

富士山に魅了されて写真を撮り続けている人は多い。なぜ富士山を撮るのかと聞いたら「そこに富士山があるから」と答える人もいるかもしれない。

同じ写真を撮る人でもそれぞれの信念があったりするんだなと考えさせられます。あの人は生活のために写真を撮っている、あの人はフォトコンで結果を出すために撮っている、あの人は純粋に写真が好きで撮っている。

この中でどれ程の人が写真に人生を賭けている人がいるのか。強い拘りを貫いている人はいるのか。

富士山写真界の羽生丈二がいた

H氏のことだ。オリジナルに拘る姿勢、流されずに自分の意思を曲げずに山に入り写真を黙々と狙い続ける姿勢がまさに羽生に似ている。実際にこの人の「他人と同じではダメだ」というスタイルにはリスペクトする部分がある。

ただTwitterで人気の写真家のことをグチグチとエアリプしているのが気になって「直接言わないと伝わらないですよ」と伝えただけでブロックされてしまった。羽生っぽいといえばそうなる。

H氏をよく知る人からH氏の人柄を聞く機会があって、とにかく “駄々をこねた子供のような人” だと教えてもらった。「あんな写真がチヤホヤされて俺が評価されないのはおかしい」「俺の写真はすごい」といった風に荒れているそうだ。

登山隊に参加してエベレストへ遠征した時の羽生も言っていた。「なんで俺が第2次アタック隊なんだ」「2番目はゴミだ」「俺が一番がんばったでしょう」という駄々のこねっぷり。似ている。

まさに富士山写真界の羽生丈二。

もう名前「Habu」にすればいいのに。

自分はどうなのか

僕の場合は「楽しみたい」だけかな。写真に込める想いとかどうこうじゃなくただ「楽しんでいる」だけ。薄っぺらいよね。人生なんか賭けちゃいない。

僕が山に登ったりして富士山写真を撮る時の理由としては「複数の趣味を関連付けできる」からだろうか。“カメラ” を持って “山登り” して “富士山” を撮れば複数の趣味をいっぺんに楽しめる。

カメラも、山登りも、富士山写真も楽しんでいることが伝わってくれればいい。ただそれらを写真だけでは伝えきれないためにブログにたどり着いたようなものか。

まとめ:カメラ好きにもおすすめ

とにかく羽生丈二という男の意志の強さが凄い。漫画内でもそうだけど実際に身近に居たらすごい煙たがられる存在だろうな。変わり者というか。しかし何処を登らせても無敵なんじゃないかと思わせてしまう。

とても面白い作品なので山とかカメラに興味のある人は良かったら読んでみて下さい。映画で実写化もされてますよ。深町を岡田准一、羽生を阿部寛が演じています。

ただ映画はかなり粗末だと酷評みたい。なんか時代設定がある中でスマホを持った観光客が居たりとかどうとか。アマゾンプライムに出たら観てみようかなってレベル。

漫画で十分楽しめます。以上が「神々の山嶺」の感想でした。

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2 件のコメント

  • アキさん、こんばんは。
    今回のは面白すぎます😆
    Hさんの事は僕も気になっていましたが、そうだったのですね(๑╯ﻌ╰๑)

  • hasubowさん、コメントありがとうございます!
    そうなんですよ、富士山写真家OさんがH氏と面識があって人柄をよく知っていたんですよ。いろいろ教えてもらいましたよ
    この作品の羽生丈二という人間に似ているような気がしました😁

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