こんにちは、アキです。
8月の梅雨のような天候続きの時にオリジナルポストカードの制作に挑戦して、最近5枚組でのポストカードセットが完成しました。
今回はオリジナルポストカードの作成方法をざっとまとめようと思います。
オリジナルポストカード作成の流れ
PCが扱えればほぼ誰でも作成可能です。
①印刷業者を選ぶ
僕が選んだ印刷業者は「印刷通販@グラフィック」です。まとめ記事などで評判が良かったです。
ポストカードや名刺はもちろん、年賀状・ハガキ類にカレンダー、サーモボトルやモバイルバッテリーのプリントサービスまでやっています。色んなグッズ制作ができますね。
他を知らないので料金的にはどうなのか分かりませんが、極端に高くなく平均的な部類かと思います。
印刷通販@グラフィックさんのサイトに「はじめてガイド」としてポストカードの作成手順がまとめられていましたのでチェックしてみてください。
チェック印刷はじめてガイド – ネット印刷は【印刷通販@グラフィック】
②入稿可能ファイル
印刷の注文をするには作成データを入稿する必要がありますが、入稿可能なデータファイルが決まっていますので注意してください。
PhotoshopやIllustratorなどのAdobe系ソフトがあれば確実ですが、PDF入稿なのでPDFファイルを作成できる環境であれば大丈夫です。WindowsであればOffice系(Word・Excel)でPDFファイルの作成ができます。
それ以外ではQuarkXPressという印刷データ作成用のソフトにも対応しています。
僕はMacユーザーでPhotoshopも持っていませんが、Photoshop Elementsで作成したPDFファイルでも可能でした。
チェックPDF入稿 – PDF作成方法 – ネット印刷は【印刷通販@グラフィック】
③入稿用のデータの作成
PDFファイルで書き出せるソフトでポストカードのサイズに合わせてデザイン制作します。
ポストカードのサイズは「100mm×148mm」です。
しかし業者で印刷する過程で、大きな用紙にたくさん印刷をして機械で裁断(カット)する際に微妙な「ズレ」が生じます。
もし100mm×148mmピッタリで印刷して裁断した場合、ズレてしまった部分は印刷が無く白くなっています。それを防ぐための「塗り足し」として上下左右に3mm加えてデザインしておきます。
なのでポストカードの場合は「106mm×154mm」でデザインします。写真だけであればこのサイズにリサイズするだけなので簡単かと思います。
デザインでテキストなどを入れる場合は、外側から3mm以内の場所にテキストの配置をしないように注意しましょう。
カラーモードは「CMYK」が推奨ですが、「RGB」でデータ入稿しても「CMYK」として変換されます。CMYKカラースペースの限りなく近い色に置き換えられるようです。
裏面(宛名面)はテンプレートなどを利用してもいいし、自分で自由にデザインができます。「POSTCARD」とか自分のサイト名など明記してあれば十分かと思います。
チェックポストカード宛名面 デザインテンプレート – ネット印刷は【印刷通販@グラフィック】
④印刷方法の選択
まずデータ入稿をする際にオフセット印刷とオンデマンド印刷の2種類の印刷方法から選ぶ必要がありました。
2つの違いを調べてみると、
- 綺麗にプリントできて大量印刷向けのオフセット印刷
- 1枚ずつプリントするため、小ロットの印刷が可能だけど少し質が落ちるオンデマンド印刷
という感じで、僕は断然オフセット印刷がおすすめです。
オフセットは大量印刷に向いているので注文部数が多いほど単価が安くなります。それでいて綺麗にプリントされます。あまりにも部数が少なければオンデマンド印刷でいいかと思います。
⑤データの入稿方法の選択
自分がデータ作成した環境に合う入稿方法を選択します。
僕はPhotoshop Elementsで作成したので、Adobe系のPDFファイルになるので通常の「PDF入稿」を選択しました。
⑥用紙の選択
用紙の種類はたくさんあって悩みましたが、僕が最終的に選んだのは「マットコート紙220kg」です。
まず普通の「コート紙」と「マットコート紙」で非常に悩みました。印刷経験もなく用紙の知識もありませんからね。
コート紙は光沢があり、マットコート紙は少し光沢を抑えた仕上がりになります。取扱い用紙の一覧はサイトでも確認できます。
チェック取扱用紙一覧 – ネット印刷は【印刷通販@グラフィック】
調べてみると、写真であればコート紙でイラストならマットコート紙がおすすめという記事も見かけました。それにならって試作として「コート紙180kg」でポストカードを一種類注文してみました。
試作品が届きチェックしたところ、印刷はなかなか良いです。光沢があるので写真が見栄えします。しかしペラい。180kgだと明らかに薄いのだ。
180kgだと通常のハガキよりも薄い。ポストカードなので実際にハガキとして使用することも無いかもしれませんが、クオリティを考えると通常のハガキくらいの厚さが欲しいところ。
なので最終的に用紙は220kgにしましたが、「ポストカードだから薄くてもいい」と思う人は180kgで十分かと思います。価格も抑えられます。
試作品ではコート紙だったのになぜかマットコート紙へと変えた理由ですが、これもハガキとして見るかどうかで左右します。
コート紙の光沢な用紙はハガキとして使用する場合に文字が書きにくいのです。宛名面も光沢素材なので。
そして光沢の有り無しは用紙部分であって、写真のプリント部分はマットコート紙でも光沢には違いを感じませんでした。
マットコート紙であれば光沢が無くなり普通のハガキに近い文字が書きやすい素材かと思います。
- ポストカードだから薄くてもいいなら180kg
- 普通のハガキくらいのクオリティなら220kg
- 書き心地より光沢が欲しいならコート紙
- 文字の書きやすさを求めるならマットコート紙
- 写真のプリント部分はどちらも同じ
⑦納期の選択
納期の日数で料金が変化します。納期が早いほど高く、遅いほど安くなります。
試作で100枚×1種を「7日納期」で注文したところ、入稿当日には発送通知が来て翌日に届きました。発注から24時間もかからなかったのです。100枚×5種の時でも「7日納期」だったのに5日程で届きました。
よっぽどの急ぎでない場合は「7日納期」が一番安くておすすめです。業者側の混み具合では7日間よりも早く届きます。
納期と一緒に「表面カラー/裏面モノクロ」も選択することになります。ポストカードなので宛名面はモノクロです。
さすがオフセット印刷は部数が多いほど単価が安いですね。
⑧データの入稿作業の流れ
オプションなどは要らないので「ジョブを作成」へと進みます。
以下の画面が出てくるので、ここで表面と裏面(宛名面)のPFDファイルをアップロードします。
アップロード後に「注文サイズに対して1mm以内の誤差があります」というエラー警告が出ましたが、そこは自動調整してくれたので特にすることはありません。
警告は確認して「承認」を押すだけで処理されます。
同じように裏面もアップロードして、警告があれば確認をして承認します。
アップロードが完了したら「校正を確認する」を選択します。
アップロードしたPDFファイルが印刷用データに変換されるのでそれを確認することができます。「校正を確認する」を押してから数十秒かかりました。
確認してみて問題がなければ「校了」を確定すればデータ入稿の完了となります。
複数注文の場合は同じように繰り返してデータ入稿をします。全て入稿できたら注文手続きへと進みます。
⑨会員情報の登録と支払い方法
会員登録などがどのタイミングだったか忘れましたが、まず最初に会員登録を済ませておくと楽かもしれませんね。
支払い方法は、代金引換・銀行振込・クレジットカード・コンビニ決済など利用できます。
⑩商品の到着
僕は100枚で注文したわけですが、明らかに100枚以上が届きました。
ラップで綺麗に梱包されているのが注文商品の100枚、ゴム止めされた30枚程はおそらく「端数」かと思います。まとめて印刷する関係で端数が発生するようでオマケとして一緒に送ってくれました。
100枚×5種類だったけど結構な端数が出ているようです。こちらとしてはお得なのでありがたいです。
⑪ポストカードの梱包
5枚組など数枚1セットでの制作の場合は、ビニールに梱包する必要があります。
僕は100均で見つけた丁度いいサイズのビニール袋を利用しました。25枚入りだったので4セットを仕入れておきました。
あとはひたすら5枚組で袋詰め作業をします。
ポストカードを作ってみた結果
試作品での用紙は「コート紙180kg」、本番に使用した用紙は「マットコート紙220kg」です。
マットコート紙は試作品とか試すことなく本番で選んだけど、納得のいく仕上がりでした。厚さも220kgが理想通り。
こうやって見ると単価は5枚組1セット120円くらいで、部数を増やせばさらに安くなる。端数のオマケも計算すればもっと安いはず。
しかしデータ作成や袋詰め作業だとか手間賃はかかる。
何よりもプリントされた富士山写真の撮影活動からレタッチ作業には何よりも手間がかかっているためプライスレスである。
まとめ:オリジナルグッズが作れるよ
流れさえ覚えてしまえばポストカード以外にも、名刺だとかカレンダー制作もできます。テンプレートも配布されていて、誰でも自分の作品でオリジナルグッズを制作できるのでチャレンジしてみてはどうでしょうか。
配ってもいいし、販売をしてもいいし。
色んな人の富士山ポストカード集めたい。名刺交換よりポストカード交換が流行らないかなって。