塔ノ岳【2024年8月】台風10号通過前に見えた景色

こんにちは、アキです。

令和6年8月27日〜9月1日にかけて台風10号の影響により西日本から東日本で記録的な大雨と暴風が発生し、九州や東海地方では月降水量の2倍以上に達して各地で被害が広がりました。

そんな台風10号通過の前日だった塔ノ岳が晴れ予報だったので登山したときの記録です。

塔ノ岳の登山記録(2024.8.28)

塔ノ岳(台風10号通過前) / あきさんの塔ノ岳(神奈川県)堀山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

主に利用しているアクセス手段です。

山名塔ノ岳(標高1,491m)
周辺の山丹沢山鍋割山蛭ヶ岳
登山口大倉登山口
YAMA CAFE前に登山届ポストあり
駐車場大倉駐車場(24時間)
秦野戸川公園大倉駐車場(8:00-21:00)
アクセス東名(下り)より「伊勢原JCT」を新東名「新秦野 出口」方面へ分岐
道なりに続き「秦野丹沢(スマートIC)」で下車、大倉駐車場まで約3分
関連記事「丹沢山地」の登山記録を探す
2024年4月更新
山名塔ノ岳(標高1,491m)
周辺の山丹沢山鍋割山蛭ヶ岳
登山口大倉登山口
YAMA CAFE前に登山届ポスト
駐車場大倉駐車場
(24時間)
秦野戸川公園大倉駐車場
(8:00-21:00)
アクセス東名(下り)伊勢原JCTより
新東名「新秦野 出口」へ分岐
「秦野丹沢(スマートIC)」で下車
大倉駐車場まで約5分
関連記事「丹沢山地」の登山記録を探す
2024年4月更新

今回も例によって夫婦登山。

ちょうど休日に通過予定だった台風10号の速度が予定よりも遅くなっていて(四国付近で停滞)、急に晴れマーク(登山指数A)へと変わったので塔ノ岳への登山を決行しました。

台風が直撃していなくとも通過前から神奈川県の山間部では大雨警報が発令されるほどの大雨が続いており、その雨上がりの登山でした。

雨上がりの大倉尾根をスタート

6:00前、出発するころはまだ曇り空でジトッとした空気感。8月の雨上がりは湿度が高く、ミストサウナのような空気の中でバテないか不安になるが、この日は心配無用でした。

6:00頃、大倉尾根登山口をスタート。

台風10号通過前とはいえ大雨の直後なので登山道が荒れていないか注意して登山をします。

出発時は曇り空でしたが、朝陽が差し込むほどには晴れたようです。登山道にはすでに草木が散乱していますが大したことはなさそう。

樹林帯では逆光にきらめく草木が綺麗です。

蜘蛛を見つけて意味もなくパシャリ。(苦手な方はごめんなさい)夏山でよく見かける黄色と黒の縞模様の蜘蛛はコガネグモで人間に害のある毒は持たないそう。

大雨による登山道への影響

序盤では登山道が川になっている箇所を見かけて、昨晩の雨量の多さを物語っていました。通常の雨上がりに登山することはありますが登山道が川になっているのは初めて。

しっとりと涼しさすら感じる樹林帯は8月とは思えない快適さだ。

6:30、見晴茶屋を通過。

この付近も登山道が川になっていた。話は変わり、見晴茶屋は運営者が変わったようで魅力的な看板メニューが登場。山で提供されるには贅沢すぎるパンケーキを一度は食べてみたい。

見晴茶屋から見える景色は、台風通過前の影響で雲が荒れていました。台風の前後に魅せる独特な雲が魅力的でもあります。

一度は差し込んだ太陽は雲に隠れてしまったが、8月の登山なので曇りの方が涼しくて登りやすいというメリットもある。晴れだけが登山ではない。

5月〜8月頃の大倉尾根にはマルバダケブキが群生しており、その黄色く大きな花は登山道ではよく目立ちます。この個体は満開前なのか枯れ始めなのかは不明。

7:20頃、堀山の家を通過。

堀山の家を通過時、木々の隙間から富士山が顔を出していた。雲が荒れているだろうと富士山の眺望は諦めていたので嬉しい誤算です。

登山中に富士山が見えたらそれだけで嬉しものです。しかし、これを最後に富士山は雲隠れするのでした。

雲行きの怪しい天気

だんだんとガスってきた登山道にはマルバダケブキが群生する。

8:00頃、花立山荘を通過。

さらにガスが濃くなってきました。

花立山荘周辺はガスで真っ白でしたが、本来は富士山が見えている展望ポイントです。

塔ノ岳方面もガスの中で、下手したら雨が降っている可能性すらあります。

8:10頃、金冷し分岐を通過。

大倉尾根ではキイチゴをたびたび見かける。バラ科キイチゴ属に分類されており無毒であり食べることができます。前回の塔ノ岳登山の際に妻に教えられて食べたやつ。

8月なのに肌寒い山頂

8:30頃、塔ノ岳(標高1,491m)へ到着。

全体的に曇り空で富士山どころか山々を見渡すことができない虚無な状況ですが、幸いにも雨が降るわけでも強風が吹き荒れるわけでもなく安全に登頂することができた。

このときの頂上は気温15℃で肌寒さすら感じる気候。

2024年8月は平均30℃を超えるほど厳しい猛暑日が続いていただけにこの涼しさに驚いた。夏の大倉尾根は暑さでバテてコースタイムは遅いのですが、8月に2時間30分ペースで登れたのは涼しさのおかげです。

完全に真っ白けというわけではなく三ノ塔方面は少し山間や晴れ間が見えていました。

尊仏山荘でホットコーヒーを頂きながら持参したぶっかけうどんで食事休憩。これはスーパーの商品でクオリティが低いけど、最近は某うどん屋のちくわ天にどハマリしています。練り物も天ぷらも興味がなかったけど、歳を重ねて食の好みがじわじわと変化している。

常連ハイカーさんからお菓子をいただいたのでお返しに蒟蒻ゼリーを渡した。山小屋での団らんを楽しむため、物々交換することを前提にしたお菓子選びをすることを学びました。つまり個包装ならなんでもいいのです。

土砂降りによる下山の足止め

10:00頃、山小屋で休んでいる間に外は土砂降りになっていた。

休憩も一段落ついて本来なら下山を開始したい時間帯だが、雨が収まるまで待機することとなった。一応、雨の予報ではないので山間部に限った通り雨だという判断。

やはり通り雨だったようで落ち着いてきた。手入れが面倒くさいのでレインウェアは使用しなくて済むのならなるべく出したくはありません。あくまでも御守りなのです。

11:10頃、予想通りピタッと雨が止んだので下山開始。普段よりも1時間くらい多めに山小屋でマッタリできました。

雨宿りしていた常連ハイカーたちと一緒に下山。私はコミュ障なので積極的に他ハイカーと絡むことはありませんが、妻が塔ノ岳で顔が広いのでセットで私も覚えられるパターン。

登りでは気がつかなかったけど、大雨の影響で登山道が抉れている箇所が多々ありました。台風通過後はもっと荒れてしまうかと思われたけど、実際には台風10号は四国付近で停滞した後に消滅した。(熱帯低気圧に変わる)

晴れ間も増えてもう雨の心配はなさそうだ。

堀山の家を通過する頃、標高が下がるにつれてガスに包まれていくが、差し込む光量も多いため神秘的な雰囲気へと変貌する。山々の景色だけが登山のすべてではないのです。

ヤマホトトギス(ユリ科ホトトギス属)は大きく反り返った花びらが特徴の夏山(7〜9月頃)の植物。とりあえず撮影しておいた花を後で調べるのが地味に楽しい。

やはり台風通過の情報が出ている中で登山に訪れるハイカーは少なく、静かな大倉尾根を歩くことができて新鮮。普段は平日でもそれなりに賑わっています。

今回のベストショットはこちら。ミストに包まれた登山道の雰囲気が大好きです。

枯れかけの木もいい雰囲気を醸し出す。

トマトかと見間違えるほどの艶のある赤色とサイズ感のタマゴダケを発見して撮影会が始まる。無毒で食用キノコだという情報がありますが、なんか毒々しさを感じるビジュアルなので食べたくはありません。

13:50頃、大倉登山口へ下山完了。

塔ノ岳の帰りはだいたい海老名SAに立ち寄っています。山では肌寒さすら感じていたけど、下界は相変わらず暑いのでIDEBOKのジャージーソフトクリームでクールダウン。

まとめ

台風通過前に駆け込んでの登山は少しだけ雨に足止めされたくらいで安全な山行でした。景色としては想像していた通りの雲の多い展開だったけど、一瞬でも富士山が顔を出してくれたので良しとします。(実際には通過前に台風は消滅しましたが)

今回も動画は撮影していますが、如何せん編集している時間がありません。完成次第、しれっと当記事へ貼り付けておく予定なので気になる方はチェックしてみてください。

YouTubeチャンネルはこちら

2024年1月より「月1塔ノ岳チャレンジ」なる挑戦をしていたけど、今回の8月を最後に途絶えてしまい結果としては6/12しか登山できませんでした。休日と用事の兼ね合いがあるため簡単そうで意外と難しいことがわかった。

ちょっと今は登山よりも優先すべきことがあるので、2025年のチャレンジはどうなるかは不明です。多忙続きの1〜3月に登ることができたら2025年の継続を心がけようかと思います。

使用した撮影機材

今回使用した撮影機材の紹介です。

カメラRICOH GRII
カメラApple iPhone 15 Pro