こんにちは、アキです。
2024年晩秋、乾徳山へ登山したときの記録です。
乾徳山の登山記録(2024.10.15)
乾徳山(ピストン) / あきさんの乾徳山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
山名 | 乾徳山(標高2,031m) 日本二百名山 |
周辺の山 | 奥秩父山塊 国師ヶ岳(標高2,592m) 金峰山(標高2,599m) |
登山口 | 徳和登山口 |
利用駐車場 | 乾徳山登山口駐車場 約60台の無料駐車場 |
アクセス | 中央自動車道「勝沼IC」より約30分 |
今回はマイカーでのアクセス情報となります。
中央自動車道を利用するアクセスとして、登山口のある徳和までは勝沼ICより30分ほどで途中には「道の駅 花かげの郷 まきおか」があるので、登山前や登山後に休憩に立ち寄ってみてはどうでしょうか。道中にはコンビニも多々あるので勝沼ICを下車してからでも登山の飲食料品の準備が可能です。
公式HP道の駅花かげの郷まきおか
登山口駐車場について
6:00頃、乾徳山登山口駐車場を出発。
明るくなってから登山スタートできるように明け方に到着する計画で自宅を出発した。駐車場には登山計画書用ポストが設置されていますが、私は基本的にYAMAPにて提出しています。
ここ数年の間に駐車場が増設されたそうで水車公園がなくなっていました。検索して見かける駐車場情報は主に「20台」ですが、現在は増設分を入れて約60台ほどに増えています。増設前は登山客や徳和渓谷コースに訪れた観光客による路上駐車で溢れていたそうだ。
もちろんトイレも完備している。
6:20頃、乾徳山登山口へ向けて川沿いの舗装路を進む。
新しい駐車場をチェックしてタイムロスしたけど、本日はまったりハイキングなのでコースタイムは気にせずにマッタリ進みます。
熊に注意な登山スタート
長い距離の舗装路が続き、道中には乾徳神社(乾徳山前宮神社)があります。登山前であれば安全な山行祈願に参拝してもいいですね。
集落や神社を抜けて山道へと入ってもずっと舗装路で、れこれ30分くらいは舗装路ウォーキングだったと思います。
6:50頃、ようやく登山道へと入る。
早朝の山へ入ると一気に陰気な雰囲気へと変わり、熊注意の看板も相まって不安感が押し寄せます。まだ我々以外のハイカーを見かけていないことも不安の要因。
初見の登山コースだったこともあり、2人登山でも不安感の強い山域に感じた。
念のために熊鈴を鳴らしつつも持参したBluetoothスピーカーで音楽を流したりして少しでも気持ちを明るく保ちました。登山では他ハイカーのいないシチュエーションなら音楽は鳴らしてもいいと思っています。(他ハイカーを見かけたら止めます)
所々に看板があり登山道ははっきりとしていて迷う要素はないと少ないかと思います。
7:30頃、駒止を通過。
かつてはここまで馬で登っていたということでしょうか。
7:50頃、ようやく樹林帯に太陽が差し込んで少し明るい雰囲気になってきた。低山の序盤における樹林帯の陰気な雰囲気はどうも苦手だ。
8:00頃、水場(錦唱水)を通過。もう一箇所の水場(銀唱水)は枯れていましたが、妻の話によると10年前にはすでに枯れていたそうです。
開けた場所へ出ると青空が広がり目的地である乾徳山らしき頂上が見え、この辺りから陰気な雰囲気はなくなりましたね。
無人の高原ヒュッテ
8:20頃、避難小屋「高原ヒュッテ」へ到着。
避難小屋とは思えないお洒落な佇まいに清潔なバイオトイレ(冬季閉鎖)を完備しています。とても無人とは思えないほど手入れが行き届いていて気持ちよく利用することができます。
中は大部屋となっており中央にはストーブまで設置されています。これほど清潔な状態を維持するために管理者が定期的に清掃に訪れているのかと思います。管理者に感謝して綺麗に利用したいところですね。
月見岩からの展望
8:50頃、月見岩を目前にして周囲をススキ草原に囲まれていた。
この日はちょうど十三夜(2024年10月15日)で月見岩とススキという意図せずに「お月見登山」のようなシチュエーションとなりました。明るい時間なので月は見ていませんが。
月見岩まで登るとススキ草原越しに富士山の眺望が待っていた。雲隠れしていたけどタイミングよく顔を出したタイミングでした。
ちなみに月見岩は徳和登山口(今回のルート)と大平高原登山口からのコースが合流する箇所です。我々が月見岩で休憩していると大平高原コースからもハイカーが訪れていた。
一応、月見岩は登ることが可能なので富士山をバックに映える写真を撮影できます。
増える岩場
月見岩を過ぎると乾徳山頂上までもうひと頑張りですが、このタイミングに岩場が増えてきますが疲労も出てくる頃なので焦らずゆっくり頂上を目指しましょう。
岩場にはロープや鎖が設置されているので問題なく登れました。
10:00頃、鳳岩へ到着。
乾徳山の岩稜帯では「◯◯岩」と名の付いた奇岩が多々ありますが、頂上直下にある最後の難所として立ちはだかる岩場が鳳岩(おおとりいわ)です。
もしかして「大トリ」とかけているのかな?
鳳岩は約20mに及ぶほぼ垂直の岩壁。岩場というかまさに「壁」です。しかし実際に登ってみると見た目よりは怖くはなく鎖が設置されているので危なげなく登りきれました。
苦手な方のために迂回路があり鳳岩を避けて頂上へ到達することも可能なので安心してください。岩壁を登ったはいいけど降りるのが怖いという方も迂回路で下山するといいでしょう。
乾徳山を登頂
鳳岩を登り切ると視界が開けたが、雲が多く富士山や他の山々は隠れてしまいました。
10:15頃、乾徳山(標高2,031m)へ到着。
頂上標識のほかには手に持てるサイズの頂上看板も置かれています。ちなみに頂上一帯は岩稜帯で足場が悪いので転ばないように注意してください。
頂上には乾徳山大権現が祀られた祠が置かれており、頂上看板を持って祠の前で記念撮影をすると槍ヶ岳頂上を彷彿させます。
頂上での食事休憩として持ってきたのはファミマの限定商品「ティラミスメロンパン」と「和風ツナマヨネーズおむすび」です。登山をすればカロリーゼロです。
下山時の話
11:00頃、迂回路にて下山開始。
せっかくなので迂回路にて下山。迂回路とはいえ結局は岩壁の上まで登るコースなのでハシゴや鎖場があり、約20mの岩壁に比べたら安全だけど迂回路はこれはこれでアスレチックなコースかと思います。
往路を引き返すだけのピストンとなり下山時はとくに紹介する箇所はないのですが、この山域にはなかなかの年代物のゴミが落ちていることに気がついた。目に止まったのは昭和デザインのプルタブ形状をした空き缶です。(昔はプルタブは切り離しタイプだった)
高原ヒュッテのトイレ前に置かれている空き缶も年季が入っている。アサヒビールの空き缶だということは分かるが見たことのないデザインだ。いつ頃の缶なのでしょう。
最後に紹介するのは下山中に見つけた、小さなキノコの森。こういった苔で作られた小さな世界が好きです。
13:30頃には下山完了。
下山後のおすすめ温泉・グルメ
乾徳山の下山後に訪れた「ほったらかし温泉」は、登山口駐車場の徳和から車で約30分ほどの場所にあります。時間のある方は立ち寄ってみてはどうでしょうか。
ゆるキャン△の聖地としても有名な場所です。
公式HPほったらかし温泉 ほーむぺーじ
入浴後には富士山が少し顔を覗かせていた。晴れていれば温泉に浸かりながら富士山や甲府の町並みを眺めることができ、時間帯もタイミングがよければ夕景から夜景に移り変わる時間を満喫できますよ。
今回は久しぶりの山梨だったので入浴後は「甲州ほうとう小作」にて山梨名物を食べました。私はほうとうやちくわぶみたいな小麦粉の塊が好きなんです。ちなみにおすすめは「豚肉辛口ほうとう」です。
私はほうとうには必ず馬刺しをセットで付けています。
本当おすすめです。
まとめ
乾徳山は鳳岩など岩稜帯における前情報に少しビクビクしていましたが、実際に登ってしまえばアスレチックとして楽しめたなっていう印象です。とはいえ何事も慣れた頃に事故が起こりやすいものなので、初心を忘れずにビクビクしながら慎重に登ることが一番の安全登山かと思います。
不安な方には迂回路もあるのでそれなりに人気な山である理由が分かりました。程よいボリュームに適度なアスレチック感があり、遠征前の肩慣らしなどにちょうど良さそうです。
序盤は人の気配がなく陰気な雰囲気にビクビクしていたけど、1回登ってしまえば満足度の高い山として「リピートしたい山リスト」に入りました。
どこかのタイミングでリピート登山に訪れようかと思います。
使用した撮影機材
今回使用した撮影機材の紹介です。