こんにちは、アキです。
今回は清八山、本社ヶ丸へと登山して富士山を眺めてきました。この2つの山頂は山梨県大月市が選定した「秀麗富嶽十二景」に含まれた山で、三ツ峠山の北方に位置しています。
前回の御坂山域の登山と同じく天下茶屋の登山口をスタートにしました。
清八山、本社ヶ丸の登山記録
- S:天下茶屋(4:10)→八丁峠(5:10)
- 八丁峠(5:15)→清八山(5:50)
- 清八山(6:20)→本社ヶ丸(7:00)
- 本社ヶ丸(7:10)→大幡八丁峠(7:25)
- 大幡八丁峠(7:25)→八丁峠(8:42)※
- 八丁峠(8:50)→G:天下茶屋(9:40)
※ 帰りのルートで少しトラブルがありました。大幡八丁峠〜八丁峠を周回できる「見廻り道」は八丁山を巻くことが出来るのですが、山と高原地図では破線ルートとなっています。(破線=廃道に近い登山道)案の定、迷ったわけですが詳細は後ほど。
天下茶屋〜八丁峠
今回も天下茶屋からの登山です。
夜明け間近に例の構図でパシャリ。夜景バージョンも綺麗ですね。この朝の富士山はライブカメラで見た限りでは河口湖方面以外は全滅だったんじゃないかな。
4時10分、朝焼けを前に登山スタート。
御坂峠まで上がる際に、木々の隙間から綺麗な朝焼けがチラチラと見える…
けっこうな朝焼けだったので「スタートせずに撮影していればよかったかな」と少し後悔したけど、結局は登らないと良い景色ではないので朝焼けは諦めた。しょんない。
天下茶屋から10分程で上がると御坂峠分岐へと出ます。
左は御坂山方面へと、右は清八山方面へと続きます。今回は清八山方面へ進みます。
その道中に展望ポイントがあったので少し撮影タイムに入ります。
朝焼けの残り火の如くほんのりと染まる富士山を撮影できました。
いつの間にか雲海も湧いていた。
咲いていたから構図に入れたけど、左にある白い花はなんだろうか。すっごいググったけど何の花なのかいまいち分かりません。ヤマボウシ、ハイノキ、アズキナシ…多分そのへんだとは思う。
少し撮影タイムが入りましたがスタートから1時間、八丁峠へと到着。
ちょうど鉄塔のある場所です。
八丁峠〜清八山(1,593m)
ガスっちゃいましたね。ここからの眺めが分かりません。
八丁峠にも分岐がありますが、ここは八丁山へと進みます。
八丁峠から20〜30分程で八丁山(標高1,580m)に差し掛かるのですが、標識や三角点などの目印がありません。意識していないと通り過ぎてしまいます。
僕もはっきりとは分からなかったけど一応「ここがピークだな」と感じる場所を八丁山の山頂なんだなと判断しておいた。
山頂らしき場所からは新緑の木々の隙間から富士山の頭がチラッと覗かせていた。
少し進むと分岐の看板があったが、やはり八丁山は少し前に通り過ぎていたようだ。
存在感の薄い山だな。
清八山方面へと進みます。
ヤマツツジがあちらこちらに咲いていましたが、散っているヤマツツジも綺麗に感じました。
花びらが1枚1枚散るのではなく、花弁が全部セットの状態で散っていますね。そのせいか地面に花を咲かせているように見えた。(これ、別に僕が並べたわけではありませんよ。)
さらに歩くと、清八山と三ツ峠山方面への分岐があります。
ここまで来たら清八山の山頂まであと5分くらい。
ちなみに帰りはこの分岐を三ツ峠方面へのルートへ進みます。
5時50分、清八山(標高1,593m)へ到着。
「大月市秀麗富嶽十二景」の一景になります。ちなみに十二景なのに12の山ではありません。数えたら全部で19の山がありました。十二景なのに。
1番山頂〜12番山頂があり、ここ「清八山」は「本社ヶ丸」とセットで12番山頂に選定されています。2つ1セットだったりするので全部で19の山になります。
清八山の山頂の展望はそこそこ開けていますが、独特な松の木を構図に入れると清八山らしさがあると思います。
山頂周辺にもけっこうヤマツツジが咲いていますが富士山と絡めるには難しかった。
少ない雲を雲海に見立てるためにNDフィルターを使用して日中スローシャッター。雲だけじゃなくて手前の新緑の葉もブレているのも好きなポイント。
それにしてもエラく霞んでいる。PM2.5ェ…
清八山では40分も長居していたが、これから本社ヶ丸へと向かいます。コースタイムでは35分なのでそれほど遠くはないですね。
清八山 → 本社ヶ丸
清八山を出発するとすぐに清八峠の分岐に着きます。
笹子方面ルートは大月市側へと下山できます。間違えないように本社ヶ丸方面へと進みます。
だんだんと岩場が増えてきたと思ったら崖のような場所まで登場。
清八山〜本社ヶ丸までは岩場が多く、本社ヶ丸の山頂も岩上にあるのです。
絶壁や!鬼スラや!
これをどんどん登っていきます。(と見せかけて横に抜けて登りやすいルートがあります。)
申し訳程度のハシゴがあったり。
再び絶壁にぶち当たりますが、やはり横に抜けて登れる場所があるので気をつけて登っていきます。
手を使わないと危ないですよ。
登りきったゴツゴツの岩上が、本社ヶ丸(標高1,631m)になります。
ちなみに「ほんじゃがまる」と読みます。イモっぽい。
本社ヶ丸からの展望もなかなか綺麗ですね。雲海もさっきより回復したかもな。
ただ富士山がめっさ霞んでいる。
ここではコンデジで記録写真だけパシャシャっと撮影してさっさと引き返します。なぜかというと、本社ヶ丸までの道中にあった展望ポイントの方が景色が良かったからです。
わざわざ一眼レフと三脚をセッティングするのならそっちで撮影しようかと。
山域を一望できる場所からの撮影。あのアンテナは三ツ峠山のやつ。
太陽は出ていないし、富士山はめっさ霞んでいるし、雲海も減っちゃったし…また来よっか。
ここ絶対に紅葉が綺麗ですよね。秋もいいな。
そして下山。
帰りのルートの話
帰りは少し違うルートで帰る予定でした。
引き返してからまずは清八山を通過し、少し手前にあった「清八山〜三ツ峠山」の分岐点まで戻ります。
ここで「三ツ峠方面」へと進みます。
三ツ峠山までは行きませんけどね。
分岐から歩くこと10分もしないうちに大幡八丁峠があります。
この大幡八丁峠までは「清八林道」が繋がっています。その林道へと出て歩いて下っていきます。
清八林道の終点。広くて駐車スペースのようですね。
この林道を下っていくと「三ツ峠登山口の駐車場」へと着きます。三ツ峠山を登る際にお馴染みの登山口です。
林道の状態はというと、ジムニー的な車ならなんとか通れそうな感じです。三ツ峠登山口でおそらく通行禁止になっているのではないでしょうかね。
僕はこのまま三ツ峠登山口まで行くわけではなく、林道途中から「八丁峠への周回ルート」を通る予定です。八丁山を巻くことになります。
しかし、周回ルートの入り口が見当たらない。
山と高原地図では破線ルートなので「分かりにくいコースなんだろうな」と覚悟はしていたけど、まったく分からない。ちゃんと山と高原地図のGPSマップで現在位置を確認しながらなのに。
これ、右に入っていけそうじゃないですか?
足跡があるような無いような…
GPSマップではこの辺りなんですけどね。
森に入ると獣道らしきものが見えているような見えていないような…すぐに消えましたけどね。
と、道なき森を進みました。
GPSマップだけを頼りに。
道らしきものが分からないままルートを外れる(笑)
これ以上は遭難する自信があるので諦めた。
そういうのは求めていないのでさっさと引き返そう。
どこを歩いたのかも分からない森を無理やり林道へと戻った。仕方なく三ツ峠登山口まで下ってから舗装道路を歩いて天下茶屋まで戻ることにしよう。
と、林道の続きを歩き始めて5分。
周回コースの入り口あるやんけ!
これがマップ上に表記されている「見廻り道」という破線ルートである。間違いない。
ちなみにGPSだとこの辺りになります。入り口の位置が全然違いますね。
2016年版のマップだから古いのかな。2018年版を買えば更新されているのだろうか。
完全に地図に振り回されました。
いくら破線ルートでも登山道はハッキリしていて迷う要素は皆無で一安心です。
崩落箇所には橋がかかっています。
申し訳程度のスリルポイント。嫌いじゃないです。
道なりに歩いていると八丁峠の鉄塔が見えてきました。素直に八丁山ルートをピストンしていた方が速かったかも知れないな。
9時40分、天下茶屋に帰還。
本社ヶ丸から2時間半の下山タイム。全体で5時間半の山行でした。
まとめ:地図も完璧ではない
今回の山では大袈裟だけど「引き返さない人」が遭難事故を起こすんだろうな。冒険したがりや、ルート開拓したがりなハイカーは突き進むのかと。自己責任ですね。
今回、僕は地図を頼りに歩いて迷うところでした。売られている地図も完璧ではないので、先人達のヤマレコやブログ記事などでもっと下調べをする必要があるな。
以上が「大月市秀麗富嶽十二景」の12番山頂に選定されている清八山と本社ヶ丸へと登山した記録でした。