こんにちは、アキです。
御坂峠〜黒岳〜新道峠を縦走【前編】5月の新雪富士と雲海!の続きの【後編】になります。
黒岳まで縦走したので、次は破風山を踏みつつ新道峠まで歩くというコースです。
御坂山域の縦走記録(18.5.11)
黒岳〜新道峠と下山までの時刻です。コースタイムの参考にでもして下さい。
- 黒岳(7:05)→すずらん峠(7:18)
- すずらん峠(7:18)→破風山(7:30)
- 破風山(7:30)→新道峠(8:00)
- 新道峠(8:30)→G:天下茶屋(11:10)
①黒岳 → すずらん峠
黒岳(標高1,792m)からの景色は絶景。ここに最短で来るには新道峠から登ってくるのが1番近いと思います。
そして黒岳では15分程の撮影タイムを挟み次の破風山へ向かいますが、その前にすずらん峠を通過しますね。
道中にはちらほらと展望ポイントがありました。
この辺りまで来ると人気撮影スポット新道峠に近いので、富士山カメラマンがあちこち撮影スペースとして開拓しているようです。
10分程ですずらん峠に到着。黒岳からけっこう下ったので帰りはまた黒岳まで登らなくてはならないのか。
すずらん峠からは「すずらん畑・上芦川」への下山分岐があります。地図にも「スズラン群生地 5月中〜6月上」と記載されています。スズランがちょうどこれからが見頃のようですね。
道中に水場もあります。行きませんけど。
チェック芦川のすずらん群生地/富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報
すずらん畑では毎年恒例ですずらんの里まつりが行われているそうで、今年は5月19日・20日に開催だそうです。駐車場トイレ完備でバスも運行しています。
②すずらん峠 → 破風山
すずらん峠から更に10分程歩くと破風山(標高1,674m)に到着。
一応ここが山頂のはずですがただの通過点といった雰囲気で案内看板があるだけ。御坂山地にも名前が含まれていないので、それほど名のある山ではないようですね。
しかも破風山の三角点には手書きの可愛らしい標識がありました。
すずらん峠からもそれほど登った気がしませんし、あんまり達成感のない山でしたが破風山が本日の縦走コースラストのピークになります。
そして破風山からは展望はありません。御坂山、黒岳も展望はありませんでしたが、一つだけ違ったのは山頂からでも富士山の頭がちょこっとだけ見えたこと。
記録撮影だけして新道峠へ向かいます。
③破風山 → 新道峠
破風山から歩き始めて間もなく富士山と河口湖を一望できるスペースがたくさん現れます。
僕は「ここが新道峠だろう」と把握した。人気撮影スポット「新道峠」からの写真は、破風山〜新道峠の間にある至る場所から撮影されているのだと。
展望がある度に足を止めました。
しばらく歩くと新道峠のライブカメラを発見。
「日本一桃源郷」笛吹市公式の情報ポータルサイト | ふえふき観光ナビ – 新道峠ライブカメラ
ここからのライブ映像をいつも見ているんだなー。よくカメラマンの後ろ姿も映り込んでいますよね。
ライブカメラ巡りをするのも面白そうだ。
ライブカメラの後ろに隠れるように「第一展望台」という案内看板があります。第一ということは第二、第三とあるのでしょうかね。よく知りませんが。
ライブカメラ前の第一展望台にはカメラスタンドが設置されていました。展望スペースはあちらこちらにありましたが、ここが公式の展望台ということですね。
チェック新道峠/富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報
公式観光HPを見ると展望台は第一、第二までのようです。第三はありません。
さらに少し進むと、もう1つカメラスタンドを発見しました。
ここが第二展望台ですね。
展望台を通過して少し歩くとようやく新道峠の分岐点に到着。一応ここが正式な「新道峠」というわけですね。
展望がある度に足を止めていたので破風山から30分かかりました。それほど遠くはありません。
一般的なルートである水ヶ沢林道からなら登山口から10分でこの峠に着きます。
展望台からは当然の絶景なのですが、この峠から見える新緑と富士山もなかなかだと思います。
そんな訳で、ここを折り返しにピストンになります。
まだ帰りませんけどね。
せっかく新道峠に来たので、絶景を眺めながらオニギリを頬張る。
いやー、ついに来ましたよ。新道峠。
新道峠へ足を踏み入れたことのなかった僕としては聖地のような存在でした。多くの人が撮影しているここからの天の川や雲海が富士山写真でお馴染み。僕もそのうち夜の定番写真を1枚撮りに来よう。いつかね。
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以前、ブログ記事で「行きたいけど行きたくない撮影スポット」として新道峠の名前を出していますが、実際に来てみると少し印象が変わりました。
せまっ苦しい場所を大勢のカメラマンで場所取りゲーするのかと思っていたけど、けっこう撮影ポイントが多いので安心した。
④新道峠 → 天下茶屋
8時30分、ピストンなので再び同じ道を戻り始めます。
馬鹿っぽいルートだなとつくづく思う。もう一度、破風山〜黒岳〜御坂山のアップダウンを縦走する必要がある。車のある場所まで戻らないといけないのでしょんない。
バス移動だったら周回コースで歩けて効率が良い。
折り返し後のコースタイムは省略。
再び黒岳に来ると富士山は少し霞んできていました。左の方から雲も湧いてきていました。
旧御坂峠を通過した頃には日差しも遮られるくらいに雲が増えた。半袖だったので少し肌寒くなってきました。
それにしても旧御坂峠からが非常に長く感じたな…
ようやく御坂峠に到着。長かったー。
よくよく考えると御坂峠、黒岳、破風山は2回ずつ登っているんだよな。
良いトレーニングにもなる。
11時10分、天下茶屋へと無事に下山。
新道峠から2時間40分、全体で6時間20分の山行となりました。
6時間超えの登山ですれ違ったハイカーは4人。この辺りの山は人気ないのかな。まあ、登るなら近くの三ツ峠山へ行くよね。
そして雲海も無くなったので天下茶屋からの逆さ富士を眺むことが出来た。
左右反転させました。この御坂峠からの富士山が北斎の描いた富嶽三十六景の1つ「甲州三坂水面」のモチーフになるわけです。
北斎の描いた河口湖からの逆さ富士は「菱形富士」として有名です。左右反転されていたり、複数の風景を混ぜていたりと「見たまま」ではなく北斎の「イメージ」を表現して描かれたと言われています。
『イメージを表現する』
現代のデジタル写真の文化に近いものを感じます。
当時の絵師達の間でも「見たまま派」と「イメージ表現派」で論争されていたのではないでしょうかね(笑)永遠のテーマですね。答えなんてないので好きにやればいい。
なんて考えさせられながら帰路につく。
道の駅なるさわの奥にある富士眺望の湯ゆらりへと立ち寄りました。グレープのボディソープが良かった。舐めたくなる香りのグレープ感だった。さすが山梨。ぶどう推しですね。
まとめ:新緑ハイキングは楽しい
ちなみに今回歩いたコースは富士河口湖町観光連盟も公式に推しているハイキングーコースです。
チェック御坂山塊ハイキングコース| 富士河口湖 総合観光情報サイト
絶景富士山を眺めつつ、そこそこのボリュームの尾根歩きができますよ。富士山好きのハイカーはぜひ歩いてみてはどうでしょうか。
富士山撮影をして、登山も楽しめて、良いトレーニングにもなって一石三鳥でした。良い山域ですね。また来たいです。
以上が今回の登山の記録です。
- 御坂峠〜黒岳〜新道峠を縦走【前編】5月の新雪富士と雲海!
- 御坂峠〜黒岳〜新道峠を縦走【後編】はじめての新道峠に立つ!