こんにちは、アキです。
11月上旬に八ヶ岳最北端となる「蓼科山」へと登山してきました。
晩秋と言えど長野県のこの時期はとても寒く、八ヶ岳でも一部では冠雪が確認できるような気候の中で、今回は「頂上で暖かいラーメンを食べよう」という目的での2人登山です。
最後にオマケの絶景SNS映えスポットの紹介もあるよ!
皆さんも慣れないカメラを使用するときは気をつけてね。
八ヶ岳「蓼科山」の登山記録
蓼科山 / あきさんの蓼科山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
八ヶ岳連峰の最北端にある「蓼科山(たてしなやま)」は標高2,531mの火山で、日本百名山の1つです。
この蓼科山の形状が円錐形であることから「諏訪富士」としても親しまれていて、どことなく富士山の面影を感じることのできる山です。このような富士山に似ている山が「ふるさと富士」として全国に400座以上あるという。
駐車場と登山口のアクセス
蓼科山の登山コースは複数ありますが、今回は最短コースである「蓼科山七合目駐車場」からの登山になりました。七合目にある駐車場がすでに標高約1,900mとなるため、頂上までは標高差約600mほどのお手軽コースとしても有名だ。
駐車場は無料で約50台ほどが収容可能ということです。
八ヶ岳に行く前におすすめのソフト
静岡人としてはまず長野県までのドライブが地味に長い。すでに中部横断自動車道の一部開通に助けられているが、全エリア開通してくれたら長野県への移動がもっと楽になるだろうな。
1日目は移動日として長野県茅野市でのんびり1泊し、翌朝から日帰り登山をする計画。
長時間ドライブの疲れを癒やしてくれるのがご当地ソフトクリーム。
中央自動車道は八ヶ岳PAの「信玄ソフト」を食べたけど、めちゃくちゃ寒いし、きな粉が風で舞うし、完全に季節感を間違えた選択だが、SAに立ち寄ったらソフトクリームは外せない。
ソフトに黒蜜がマッチするし、ちゃんと信玄餅が乗っているんですよ。
八ヶ岳SAからは権現岳、編笠山辺りの八ヶ岳連峰の南端辺りが見える。
高いところでは白く冠雪しているのが確認できる。あれは権現岳辺りなのかな。このときの望遠ズーム撮影がZ6IIのファーストショットでした。(JPEG設定とは知らずに)
白樺湖と諏訪富士の朝
翌朝、茅野市を出て1時間もかからずに白樺湖へ到着。
白樺湖から登山前の蓼科山をちょこっと確認してみると、湖畔越しも相まってたしかに富士山の面影を感じる。冠雪した状態でも撮影してみたいな。
画像検索してみるとダイヤモンド諏訪富士などあるし、富士山撮影の延長で「ふるさと富士」の撮影に手を出したら沼にどっぷりハマりそうだな。
冬季閉鎖に注意して登山しよう
さて蓼科山七合目駐車場までやってきました。
駐車場前にある鳥居が登山口になります。
頂上には蓼科神社奥宮があり、蓼科山は歴とした信仰の山ですね。
登山口に完備されているトイレが冬季閉鎖されていたので、この時期に訪れる方は注意してください。
冬季閉鎖は11月上旬~4月下旬の期間だそうですが、ネットの情報を見てみると今年は5月を過ぎても感染対策で閉鎖されていたそうな。夏季も閉鎖されていたのかは不明。
広々とした東屋もありました。
今回は新しく買ったザック「OSPREY ケストレル48」のデビュー登山でした。自粛期間とかの諸事情により、こいつを購入してから7ヶ月以上してようやく出番が来ました。
これまで使っていたモンベルの46Lよりもなぜか狭く感じた。
8時頃にスタートし、薄暗い中を登って行きます。
この日はなかなか冷える日で、晴れなんだけど強風過ぎて昼くらいまでは「てんくら」がCという予報だった。すっごい寒そう。
早い段階で霜が降りていた。
登っていると木々の隙間から湖が見えたが、あれが白樺湖なのか違う湖なのか判別できない。
蓼科湖、女神湖なども近くにあるようだ。
岩のくぼみには粗塩のような雪が溶けずに残っている。さすが長野県。
スタートから1時間ほどで「蓼科山荘」へ到着するも、山小屋の営業期間は4月下旬〜11月上旬だそうで、この日はすでに冬季休業中でした。もちろんトイレも閉鎖されているので注意。
蓼科山荘前の一面に霜が降りていましたが、雪ではないのでチェーンスパイクや軽アイゼンは不要です。
急に登りづらくなる登山道
登山口からは一般的な登山道で登りやすかったですが、蓼科山荘を過ぎるとガラッと状況が変わりました。
岩がゴロッゴロの登山道になり、足元が安定せずに非常に登りにくい。
だんだんと雪も増えてきた気もする。
数日前に冠雪したものだろうけど溶けずに残っています。
登山道の脇などに見かける「小さな森」みたいなミニチュア景色が好きです。粗塩みたいな雪がパラパラ残っているのが良き。小人でも居そうだねって話で盛り上がる。
ずっと岩です。
岩で登りにくいだけで危険箇所は少ないが、鎖場がちょこっとありました。山小屋以降はずっと岩場なのでストックは不要だと思います。
今回の登山で最も注意したのが岩の凍結。
岩の表面が凍結によりツルッツル滑るのが非常に怖い。岩が相手だと携行していたチェーンスパイクで対応することもできないので、一歩一歩慎重に進むように心がけました。
標準タイムよりも時間がかかっている理由はこれ。
強風で雲が流れて来るので先が見えないが頂上は近い雰囲気で、あまりの寒さにゴアテックスやフリースを着込みました。
草木は凍っています。
たまにガスが晴れて大雲海の景色が広がります。
頂上はガスの中に
10時頃、頂上近くに到着したがガスに包まれている。登山口からのタイムは約2時間ほどで、凍りついた岩で滑らないように慎重に登ったので標準コースタイムよりも遅いです。
頂上には「蓼科山頂ヒュッテ」がありますが、こちらもすでに冬季休業です。営業再開は2021年4月24日を予定しているということです。
シーズン中であれば宿泊はもちろん食事や売店などもあり、山小屋が営業しているだけで登山の楽しみが増します。通年営業している山小屋のありがたみを感じる。
山小屋の近辺も白く凍りついている。
この辺りでオコジョをちらっと見かけましたが、カメラを出す間もなく一瞬の出来事だった。山小屋の床下などの隙間で雨風を凌いでいるのかもしれませんね。ライチョウとオコジョはいつかZ6IIで写真に収めたい。
とりあえず頂上を踏むために三角点を目指して進みますが、相変わらず岩がゴロゴロしていて非常に歩きにくいし、凍りついてツルツル滑るので怖い。
とりあえず頂上へ来たけど真っ白なので、大して写真は撮りませんでしたが、頂上の開けたスペースの中央の方に鳥居が見えたので望遠ズームで撮影してみた。あれが蓼科神社なのかな。
初陣だったZ6IIはここまで大した活躍を見せていない。(そしてJPEG設定のままである)
ラーメンで身体を温めよう
一応、てんくら予報では昼頃には風が落ち着き、GPV予報では雲がなくなるという予報だったので、少し早いヤマメシタイムにして時間を潰すことにします。
というか本日のメインイベントです。
風を凌げる場所でラーメンの準備に入る。
と言ってもほぼ相方が作るので僕は何もすることがない。しかも鍋で作って取り分けるのかと思ったら鍋は1人1つというボリューミーなヤマメシだ。
麺とスープがセットになった「赤からラーメン」で、好みで野菜や豚肉等の具材を投入していきます。すべて相方に任せたけどすっごい具沢山だ。シイタケとかお揚げがナイスチョイス。
ラーメンというより、もはや普通に赤から鍋。
最後に豆腐を投入したら適当に割って、蓋をして待つべし。
全体的に火が通れば完成です。じゅるり
ちゃんと麺も入っていますよ。
写真を見返しているだけでヨダレが出てくるな。
激寒の中でハフハフして食べる赤からラーメンはなんて美味しいのだろう。残りスープにはライスとチーズを投入して〆のチーズリゾットにしました。〆までやっての赤からですよね。
急にガス晴れるやん!
予報通り、赤からラーメンを食べ終わる頃にはすっかり晴れました。
てんくらもGPV予報も良い仕事をした。
さっきまでの強風やガスが嘘だったかのようだ。晴れてからは他ハイカーの姿を見かけるようになったが、みんな天気が落ち着く時間帯に合わせて登っていたのかな。
せっかくなのでもう一度、頂上を散策します。
ようやくZ6IIで景色の撮影ができる。(JPEG設定とは知らずに)
八ヶ岳を一望できるし、南アルプス方面までもスッキリと抜けている。
雲海すらも消え去っている。どこいった。
下界には黄葉に囲まれた素敵な湖(池?)が見えますが何処だろう。
一瞬、白樺湖かと思ったけど違うんですよね。蓼科湖かな?
白樺湖はこちら。
今にも雲に飲み込まれてしまいそうなところ。
北アルプス方面には雲海が広がっていました。
地上と雲の距離が近いし、自分は雲よりも上にいるし不思議な気分だ。
蓼科山の頂上はすごい不思議な感じの空間なんですよ。
火山なんだけど富士山のようなポッカリとした火口があるわけでもなく、頂上全体が平らな広い空間になっている。プッチンプリンみたいな形状の山をイメージしてください。
しかもぜーんぶ岩です。
岩を積み上げて作った山なんじゃないかと思うほど岩しかなく、ずっと足元が安定しないので土の地面が恋しくなります。不思議な山です。
広い平らな空間のど真ん中には鳥居と奥宮があります。
財布は車に置いてきたので、お参りはせずにご挨拶だけして下山します。
凍った岩は下山時の方が怖いので時間をかけてゆっくりと下山しました。
下山後は白樺湖でお風呂
お手軽な登山だったし、冷え込んだので発汗量は少なめだったけど、下山をしたらお風呂に入るまでが登山。
ということで白樺湖付近のお風呂屋さんへ移動。
まだ11月上旬、こんなに晴れている日中なのに1℃という気温にビビる静岡人。これから雪が積もってさらに冷え込むんだと思うと長野県のヤバさが分かる。
はやく熱いお風呂へ…
やってきたのは「白樺湖温泉 すずらんの湯」です。
感染対策として入館時の体温検査、サウナ等の人数制限や、食堂の営業停止など実施していました。感染発生時の備えとして入館時の氏名・連絡先の記入なども。
お風呂は広々として露天風呂も完備していて快適でしたが、食事ができないのは残念だったけど今のご時世では仕方がない。どうせ頂上でラーメンを食べてお腹はまだ空いていなかったので無問題。
ビーナスラインの白樺湖展望台
帰る前に少しだけ景色の見える場所へと寄り道。
ビーナスラインにある「白樺湖展望台」へとやってきました。
白樺湖越しに見える蓼科山はまさに諏訪富士の名に相応しい佇まいで、山中湖パノラマ台からの富士山を彷彿させる眺めだと思う。一面のススキ野原の感じがとくに。
白樺湖近くまで来たらここで撮影してみてはどうでしょう。
帰りは「御射鹿池」に寄り道
さらに寄り道をします。
せっかく長野まで来たので寄れそうな絶景スポットを楽しみます。
ここは茅野市の標高1,500mにある御射鹿池(みしゃかいけ)です。
池の感じ、木々の感じ、リフレクションの感じ、インスタでよく見かけるような気のするリフレクションの映えるスポット。整備された駐車場やトイレも完備し、大型バス駐車場もあるのでツアー客なども立ち寄る人気スポットだろう。
到着すると木々にちょうど夕陽が差し込む時間帯でしたが、これが遅かったのか丁度いい時間帯だったのかは不明。湖面まで光が入っていた方が映えるのかもしれない。
この辺りのカラマツは本来は黄色に染まるので、夕陽で赤く染まった景色は圧巻でした。
静まり返った湖面が鏡面となり、見事なリフレクションだ。
真ん中あたりでファッサーと広がってる木が好き。
葉がなくても映えるし、レタッチセンスが重要になる被写体だと感じた。奥が深い。
御射鹿池は新緑、黄葉、樹氷など四季折々の表情があるということなので、富士山同様に何度でも通い続けてベストショットを狙い続けることもできる。僕は最近まで、富士山の絡まない絶景スポットは無関心だったのですごい新鮮な気分です。
普段は撮らない被写体や景色を撮影したりレタッチすることは写真の勉強になるので、定期的にこういう撮影も混ぜていくとレベルアップできそうだ。
まずはZ6IIをRAW設定へ変更するところからレベルアップしよう。(まだ引っ張る)
御射鹿池で日没を迎えた後は静岡への帰路につきました。