こんにちは、アキです。
K&F Conceptさんからマウントアダプターの提供を頂きました。現在カメラアクセサリーでシェアを拡大しているメーカーです。
マウントアダプターとは様々なカメラに「マウント違い」のレンズを装着するための変換アダプターになります。今回はマウントアダプターを使用して、中判カメラ用であるPENTAX67レンズをD810に装着して実写レビューをしたいと思います。
マウントアダプター「KF06.064」について
今回、提供して頂いたのはPENTAX67レンズをニコンFマウントへ装着するのに必要になるマウントアダプター(品番:KF06.064)です。ニコンFマウントの一眼レフカメラであればFX機でもDX機でも装着が可能です。
チェックペンタックス67レンズ-Nikonマウント マウントアダプター – K&F Concept
このKF06.064の素材は銅、アルミニウム合金で高精度・高品質な造りになっています。手に持ってプリント部や細部を見てもチープさは一切ありませんでした。かなり頑丈です。
価格を考えるとクオリティは高くコスパ抜群だと感じます。
マウントアダプターには三脚座が付いているので、重たいPENTAX67レンズを使用しても重量バランスを崩さずに安定させることができます。
カメラ側マウントへ負担がかからないのも良いですね。
ロックピンが付いているのでレンズがカチッと固定されます。
フォーカスはMFでの操作になり(電子接点などは無くAFは作動しなくなります)、絞り調整も手動です。なので、もともとMFレンズであるPENTAX67レンズの使用にはなんの支障もないということになります。
PENTAX67レンズに限らず、MFレンズなのであれば気にせずにマウントアダプターが使えます。そもそもマウントアダプターはオールドレンズを使用するためにあると言っても過言ではない。
さっそくKF06.064をD810へと装着してみましたが、PENTAX67レンズのマウントが如何に大きいかが分かりますね。
そこへSMC MACRO TAKUMAR 135mm F4を装着してみます。
マウント部分が太くて大砲のようですね。従来のレンズとは形状が違って新鮮です。
マウントアダプターを使用することで、このようにニコンの一眼レフカメラにペンタックスのオールドレンズを装着することができました。
これが「マウントアダプター」の役割となります。
ちなみに、PENTAX67レンズにマウントアダプターを付けっぱなしにすることもあると思いますが、そうなるとレンズのリアキャップはニコンFマウント用が必要になります。
KF06.064を使用する場合はニコンのリアキャップも買っておくと捗りますよ。
PENTAX67レンズを装着したD810で撮影してみた
さっそくKF06.064+PENTAX67レンズを装着したD810でテスト撮影をしてみました。
解像力への影響
まずPENTAX67レンズで撮影をしてみて驚いたのが抜群の解像力です。開放では解像していなかったので無限遠は出ないのかもなと思ったけど、何段か絞ればカリカリに解像しました。
マウントアダプターによる悪影響は無いものとして普通に使用できました。
撮影した富士山をがっつりと拡大して見ても無限遠でピントが合っているのが確認できます。僕は少しオールドレンズを舐めていたので、現地でプレビュー画面を見た時にはその解像力に驚きました。
(※ブログ用の画像は低質に圧縮しているので少し分かりにくいですが参考までにどうぞ。)
8枚羽根絞りによる光芒
ニコン専用のレンズは殆どが奇数絞り(7枚・9枚)で、ニコンの一眼レフカメラにおいて偶数絞りレンズはとても希少になります。
光芒の本数で写真のイメージがガラッと変わります。14本、18本とギラギラの光芒しか出せなかったニコンユーザーにとって8本のスッキリした光芒は憧れに思う人もいるかと思います。
ということで、使い慣れないオールドレンズでダイヤモンド富士をぶっつけ本番で撮影してみました。
僕もこれまで14本の光芒でダイヤモンド富士を撮影していましたが雰囲気がガラッと変わりますね。8本の方がダイヤモンド感が強いと思います。
どちらが良いかはそれぞれの好みに分かれると思いますが、8本光芒に興味のあるニコンユーザーはマウントアダプターを使用すれば他マウントの8枚絞りレンズで撮影ができます。
MFのピント合わせと手持ち撮影
今回のマウントアダプターではピント合わせは「マニュアル操作」をする必要が出てきます。その辺りを考慮しての手持ち撮影もしてみました。
使用したSMC TAKUMAR 135mmF4はマクロレンズなので桜をマクロ撮影しました。
普段から夜間の撮影では基本的にマニュアル操作なのでピント合わせ自体は難なく行えますが、手持ち撮影による手ブレに不安が残りました。
上の写真をトリミングしましたがピントが甘いです。このオールドレンズには手ブレ補正は当然ありませんし、D810にはカメラ内手ブレ補正はありません。
その辺りは、カメラの構え方や姿勢など手持ち撮影の基礎を見直す必要がある。可能であれば三脚・一脚を使用することをおすすめします。
マウントアダプターを使用したい方は注意して下さいね。
中判カメラ用レンズの魅力
ちなみにPENTAX67が通称バケペンと呼ばれる由来は「化け物のようにデカく重たいペンタックスのカメラ」ということだそうです。僕もね、バケペンレンズを手にしての第一印象は「鈍器」でした。
そんなバケペンレンズをニコンの一眼レフカメラで使用する理由ですが、軽くまとめると3つほどのポイントがあります。
- 中判センサーサイズの中心部の美味しいとこ取りで抜群の解像力。
- ニコン一眼レフカメラには希少な8枚絞り(偶数絞り)レンズ。
- 無限遠によるピント合わせの手間削減。
フルサイズセンサーで切り出した部分には解像の甘くなる周辺部が映らないので抜群の解像力という訳です。
ニコンの一眼レフカメラで8本光芒を出したり、無限遠でのピント合わせの手間削減などは「マウントアダプター」があってこそのメリット。オールドレンズも面白いものです。
KF06.064を使えば魅力的なPENTAX67レンズをニコン一眼レフカメラで使用できます。
まとめ:実用的なクオリティ
とくに不安要素もなくPENTAX67レンズを装着できて、無限遠でのピントもばっちりで申し分ない描写力で撮影ができました。ちょうど最近、画素数や解像力を意識し始めた僕には嬉しい組み合わせです。
他にも各メーカーレンズ用のマウントアダプターが揃っているので、お使いのカメラでマウント違いのレンズを装着したいという方はK&F Conceptのマウントアダプターがおすすめです。
提供品ですがこれからも大切に使わせて頂きます。
K&F Conceptさんのマウントアダプター使用レビューでした。