こんにちは、アキです。
2018年9月、山岳保険を検討していた僕がたどり着いた日本山岳救助機構jRO(ジロー)へ加入してから、かれこれ1年以上が経過していました。2018年分に支払う事後分担金などの明細が届いているので軽く紹介します。
日本山岳救助機構 jRO(ジロー)とは
もしも登山において遭難した場合、「消防・警察・自衛隊」などの公的機関は税金で賄われるので負担はありませんが、打ち切られるなど捜索が難航するケースでは「民間の山岳救助隊・民間ヘリコプター会社」に頼ることになります。その場合は遭難者が費用を負担することになります。例えば民間ヘリコプター費用は1時間当たり46万5千円とされていて、数日間の費用を実費で負担するのはとても大変なことになります。
そんなときの費用を負担してくれるのが山岳保険です。
山岳保険としてのジローがどういったシステムなのかを簡単に説明しておくと、『ジロー会員が遭難した場合、捜索救助費用をジロー会員全員で負担する』というものです。ジローは捜索救助費用を上限550万円まで補填してくれます。1年間にかかった費用を事後分担金として徴収されますが、毎年の請求額は1人当たり平均660円です。
年会費2,160円+数百円だと思えば非常に安いプランです。
ただしジローは「捜索救助費用だけ」というシンプルな保険内容です。入院費や個人賠償費まではサポートされないので注意して保険選びをしてください。
2018年分の明細書が届きました
2019年6月に届いた明細書によると、2018年度の事後分担金は300円請求されました。平均660円の半分以下です。これは会員数が増えれば増えるほど安くなるし、遭難事故が減れば減るほど安くなります。遭難事故なんて発生しないことが1番ですが、何が起きるかわからないのが登山なので、備えあれば憂いなしです。
ちなみに僕がジローへ加入したのが2018年9月からですが、請求された事後分担金は2018年度1月〜12月分の1年分です。どのタイミングで加入しても請求される事後分担金は1年分で変わらないということですね。
2018年補填金お支払い実績表
請求関連の他に2018年補てん金お支払い実績表というタイトルの表が記載されています。内容は「補填金が発生した遭難事故の詳細」となっています。「発生した山・遭難事故の概要・被害状態・補填金額」など細かく記載されており、複雑な気持ちで目を通しました。
被害内容には「特になし・入院・負傷・死亡」などがあります。僕の登ったことのある山域での遭難事故も掲載されている。ほとんどの遭難事故で補填金額が100万円を超えていないことが分かった。多くても50万円程度で済んでいます。安否はともかく早急に発見されているということ。消防・警察・自衛隊・民間の山岳救助隊など携わってくれた方々の努力のおかげです。
しかし表の中には上限330万円に達している事故が数件あります。上限に達しているすべての被害状況が「不明」となっており、補填金額を使い切っても発見できなかったケースになります。
お支払い実績表という明細書に目を通して胸が痛みました。「自分がここに掲載されないように無理のない登山をしろよ」というメッセージと受け取ります。
登山犬コジローがかわいい
jRO(ジロー)はマスコットの山岳救助犬の名前でもありますが、子犬版「コジロー」がいたことを知りました。
登山犬コジローの公式インスタグラムを見つけてしまい、わんこ好きな僕は一目惚れですよ。どうやらFacebookではお馴染みのようですが、僕はFacebookはやっていないので最近まで知りませんでした。
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インスタにはいろんな山に登っている写真がアップされています。正直なところジローはそうでもなかったけど、コジローのぬいぐるみがかわいい。調べてみるとオフィシャルグッズとして販売しているではないですか。
即購入ですよ。公式サイトでは他にも緊急時に役立つエマージェンシーグッズの通販もしていますが、コジローだけポチりました。ワッペンもセットになっています。
造りの問題かちょっと不細工なところもかわいいですね。インスタの写真だとコジロー専用のヘルメットをかぶっていたりするけど、ヘルメットは販売されていません。ヘルメットは特注なのかな。ちょっと欲しい。
ジロー・コジローの犬種はセントバーナード。悪天候の雪山で遭難した登山者を見つけ出して、首に下げたバッグ(樽?)に入ったブランデーと、自身の体温で救助隊が来るまで温めてくれる救助犬だそうです。この救助犬は実際に存在していて、17世紀以降、遭難した旅人2500名を救助してきたとされています。
実物をモフモフしたいですね。
まとめ
2019年は趣味を封印していたので登山から離れていましたが、2020年からは少しずつ復帰できそうです。ブランクがあるからこそ気を引き締めて登山をエンジョイしていきたいです。そして、救助隊が1番危険であることを忘れずに安全な登山計画を心がけていきたい。
少しでも山へ入る方にはジローのような最低限のプランだけでも加入をおすすめします。山では本当に何が起こるか分かりません。