ヒグマによる獣害事件の徹底まとめ|熊の危険性と対策を再確認しよう

ヒグマの獣害事件

こんにちは、過去に起きたヒグマの獣害事件を読んで戦慄しているアキです。

過去のヒグマによる獣害事件を振り返って熊の怖さを再確認する記事です。

とりあえずざっと紹介します。

ヒグマによる過去の獣害事件まとめ

有名なものばかりですが、僕が怖かった順です。

①福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件

福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件(オワリナキアクム)

福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件 – Wikipedia

1970年7月、北海道の日高山脈を縦走中だった福岡大学ワンゲル部の五名が三日三晩ヒグマに追われ続けて、うち三名が次々と犠牲となった獣害事件。

ガチで戦慄しました。ヒグマの執着心の強さ、目の前に現れてもなかなか襲わずに追いかけてくるだけという恐怖。書き残されたメモから伝わる被害者のリアルな心境。しかも最終的にこのヒグマは人を食しておらず、殺しを楽しんでいただけという…インドミナスレックスかよ。

そもそも、救援要請とかじゃなくさっさと全員で下山すれば助かったはず。あわよくば登山を続けたいという人間の欲望が招いた悲劇とも言えますよね。

あと北海道の山を登るのにヒグマというか熊の習性のことを知らなすぎたのもあるかと。ヒグマが手を付けたテントや荷物はヒグマにとっては一度手に入れた獲物。そりゃ追っかけてきますわ。怖い。

②三毛別ヒグマ事件

三毛別羆事件 – Wikipedia

1915年12月、北海道苫前郡苫前村、三毛別、六線沢で起きた日本史上最大規模の獣害事件。特大レベルのヒグマが数度に渡って村を襲撃し、七名が死亡、三名が重傷を負った。

実話とは思えないほど怖い。獲物を取り返しに来るという熊の習性から何度も襲われる。時代も時代のために武器も頼りないし、連絡やら応援が来るのにも時間がかかる。

現実離れしたホラー映画のようにも感じますが、これが実際に起きた獣害事件だということにただただ驚くばかり。

③ “どうぶつ奇想天外!” 収録滞在中、ヒグマ襲撃事件

星野道夫 − Wikipedia

1996年、TBS「どうぶつ奇想天外!」の番組内で “ヒグマと鮭” を題材にした撮影企画があり、ロシアのシベリア東部カムチャッカ半島での滞在中にプロ写真家・星野道夫氏がヒグマに襲撃され死亡する事件があった。

星野道夫氏はもともとアラスカでグリズリーの撮影をするなど、その道のプロだったそうです。

ググっているとこの事件はいろんな憶測があるようですね。星野氏は再三の忠告を断ってテント泊を続行したとされてるけど、実は番組サイドがテント泊を強要していたなど。まさに死人に口なし。写真家の暴走なのか番組の意向なのかは闇の中。

二つの意味で怖い。

石狩沼田幌新事件

石狩沼田幌新事件 − Wikipedia

1923年8月、北海道雨竜郡沼田町の幌新地区で開拓民や猟師がヒグマに襲撃され、四名が死亡、三名が重傷となった獣害事件。

三毛別に近い年代の事件で流れも似ています。しかしこちらには三毛別のような英雄的なマタギが居なかったため猟師達までも犠牲に。ただ昔の人はすごいですよね。ヒグマの縄張りを奪いながら人間の住む場所を開拓していくわけですから。

マタギとかいう熊メインの猟師も居るわけで、圧倒的に熊の方が殺されているのですよね。

ある意味、人間も怖い。

⑤ヒグマに食べられながら母親に電話した少女

ペトロパブロフスク羆事件羆の恐怖&神秘的な話

2011年8月、ロシアのシベリア東部カムチャッカ半島東岸にあるペトロパブロフスクという都市の近郊の川辺で発生したヒグマ襲撃事件。二名の親子がキャンプ中に襲われ、父親は即死、娘はヒグマに食べられながらも数度と母親に電話をかけて助けを求めていた悲惨な事件。

人間の生命力はすごいと思った。母親への電話は全部で三回かけてる。一回目の電話でヒグマに食べられていると電話をして、それから一時間後にも電話をかけている。その間ずっと意識があることになる。とてつもなく恐怖だったはず。子熊もぞろぞろ来てるとの実況も…。

日本人ならツイートしながら食べられるのかな。それかライン。

⑥カムチャッカ半島、鉱山ヒグマ襲撃事件

エサ探すクマの群れが鉱山襲撃、2人死亡 ロシア東部

モスクワ(AP) ロシア東部カムチャツカ地方の鉱山で、大型のカムチャツカヒグマ(ベーリングヒグマ)の 群れが人間を襲い、2人を殺してエサとして食べる事故が起こったと、ロシアの各メディアが23日に伝えた。

タス通信によると、計30頭ほどのカムチャツカヒグマが17日、プラチナ鉱山2カ所で働いていた人々を襲い、 警備員2人を殺したという。 さらに、近くの村で約10頭ほどの群れが、ゴミをあさってエサを探している様子が目撃されている。

インタファクス通信によれば、鉱山の労働者約400人は、クマを恐れて作業現場に戻ることを拒否している。

クマが目撃された近くの村の住民は、「一度でも人間を襲ったクマは、何度も何度も人間を狙うようになる」と して、クマを駆除すると話している。

カムチャツカヒグマは北米に生息するハイイログマや北海道のエゾヒグマの仲間。後ろ足で立つと体長
3メートルほど、体重は700キロになる大型のクマで、カムチャツカ半島ではしばしば人間を襲っている。

2008.07.24 Web posted at: 19:40 JST Updated – AP

30頭って…ホラーか!

おかしいだろ30頭って。

1頭でも人間無双できるレベルやないか!

怖すぎ。

カムチャッカ半島での事件多いですよね。そもそもカムチャッカ半島とはロシアで一番熊の多い地域らしい。しかもヒグマの中でもかなりデカい部類。それに熊ってこんなに群れるんですね。

映画のプレデター思い出した。必死の思いでプレデター倒したと思ったら宇宙船と仲間が出て来るやつ。

【番外編】女子中学生、キックでヒグマ撃退

女子中学生、テント押すヒグマ撃退 妹と思いキックで応戦

20日午前4時ごろ、北海道羅臼町にある羅臼温泉野営場にヒグマが現れ、北見市の女子中学生(12)らが寝ていたテントを襲った。

ヒグマはテントを外から押し続け、中学生が内側からキックで応戦すると、ささやぶに逃げたという。テントは約50センチ裂けたが、中学生にけがはなかった。

同町などによると、家族5人でキャンプに来た中学生は寝ぼけていて、テントを押すヒグマを妹(10)のいたずらと勘違い。 手で押し返していたが、あまりにしつこいのでキックしたという。 そばにいた母(40)の目には、テントのシートの向こうにヒグマの影が見えていたという。

当時はテント二十数張りに約50人がおり、目撃者もいた。体重70キロ前後の若いヒグマとみられる。

最初はシカの親子を追っていたが、においをかぐようなしぐさでテントに近づいたという。若いと人間の怖さを知らず、対処を誤れば非常に危険。町職員は「ヒグマだと思って大騒ぎしていれば危ないところだった」と話した。(神村正史)

朝日新聞 2008年7月21日3時0分

人間が素手で熊を撃退するという話もたまに聞きますよね。

お爺さんが熊を巴投げして撃退したりとか。でもその手の話はツキノワグマだと思っていました。ツキノワグマくらいなら全力でいけば追い返すくらいはできるんじゃないかと思ってます。

でもこの女子中学生が撃退したのはヒグマ。すごいわ。

僕もJCに蹴られてみt

まとめ:ヒグマ怖すぎる

山を登る身としては福岡大ワンゲル部の事件がものすごく戦慄しました。

ヒグマやばすぎ。

本州だからと油断はできない。ツキノワグマでも恐ろしいのです。2016年の事件で秋田県で数名がツキノワグマの犠牲になっています。人間の味を覚えてしまうと厄介ですよね。

2016年、秋田で起きたツキノワグマの獣害事件もまとめました。

ツキノワグマの獣害事件

登山をする方は熊と遭遇した時の対処法を頭の中に入れておくといいですね。

山の恐怖を再確認して登山の危険意識を高めてみてはどうでしょうか。