こんにちは、アキです。
Part14から4ヶ月近く空いたが、2019年1発目のドクターイエロー撮影をしてきました。
富士山の抜けが良かったので前回に続いて静岡市内からの狙いです。
街に紛れ込むドクターイエローを「主題として如何に強調させるか」を求めた結果、今までやっていなかったレタッチにたどり着きました。
レタッチ方法も含めて撮影記を紹介します。
ドクターイエロー撮影記
撮影日 | 2019年1月28日 |
撮影地 | 静岡市内 |
活動時刻 | 12時〜13時頃 |
備考 | 1日500円のコインパーキングを利用。 |
静岡市内でのドクターイエロー撮影は2度目です。
調べると撮影ポイントはたくさん見つかるけども、1番狙いの場所はイマイチ分からなくて辿り着けなかった。ちゃんとロケハンしておかないとな。
なので次点に目をつけていた撮影ポイントを選びました。
さっそく新幹線のすれ違いの瞬間を撮影、今回はこの構図でドクターイエロー狙い。
手前から中心街へと伸びる線路、カーブの曲線美、その視線の先に構える富士山の存在感。想定していたよりもバランスの良い構図になった。
ただ撮影前に1つ問題も感じた。
通常の新幹線は長いので構図バランスが良いけど、ドクターイエローの車体は7両編成で小さいので配置する場所に悩む。
抜けが良く富士山はくっきりと見えています。(雪がぜんぜん無いけど)
そして富士山上空に吊るし雲があったかと思えばむくむくと成長していく。こういう日は山麓で迫力のある構図で撮影したい気持ちもある。
でも今日はドクターイエロー狙い。
せっかくなので吊るし雲も構図に入るように、申し訳程度に画角を広げておいた。
12時50分頃、静岡駅を通過してきたドクターイエローが現れました。
かなり遠くから視認できるのでシャッターを切るまでに心の準備ができて良い。いきなり視線に現れるような撮影ポイントだと、1秒たりとも油断できなくて疲れちゃいそう。
安倍川の高架上で新幹線とすれ違います。
通常の新幹線と比較すると、7両編成のドクターイエローが如何に短いのか分かると思います。車体そのものまで小さく見えてしまう。
最近、雨が降らなすぎて安倍川が干上がりました。
今は川ですらない。ただの安倍だよ。
曲線美なカーブに差し掛かります。
この辺りでドクターイエロー正面からの表情を伺える。もしカメラを2台体制にするのならこのポイントを超望遠レンズで切り抜きたいかも。
150-600mm辺りが欲しくなる。
テレコン付けて1000mm超えるでしょ。
最近はパール富士の撮影で「超望遠が欲しいなー」と思うことが多かったし、ドクターイエロー撮影でも活躍するんじゃないかな。
でも完全な鉄道写真ってあまり撮らないし。
タムロンのライトバズーカ100-400mmも使いやすそうだし。
いろいろと悩む。
ドクターイエローの真正面から見た顔です。
うーん、イケメンな横顔に惹かれていたけど正面から見た途端に冷めるタイプ。
ラストのストレートに差し掛かってひたすら連写。
構図バランスを考慮して、富士山の対角線にドクターイエローを配置した1枚をベストショットに選びました。(車両が2倍くらい長ければ理想的だった。)
で、この構図にはそれなりに問題があるんです。
- 引き構図なのでドクターイエローが小さい。
- 街に紛れてしまってドクターイエローが目立たない。
- 街並みがくちゃくちゃしていて視線が迷う。
- そこに吊るし雲も加わり賑やかすぎる。
情報量が多いのでいわゆる「引き算」が必要な場面だと感じました。
この辺りを考慮してレタッチを試行錯誤していたら辿り着いてしまいましたよ。
究極の視線誘導に。
今回のレタッチについて
主題は富士山とドクターイエロー。
ドクターイエローの主張が弱い構図でパッとしないのでどうにかしたい。
周辺減光を駆使したり、ドクターイエロー以外の彩度を落としてみたりとしているうちに辿り着いたレタッチがこちらの1枚。
カラースプラッシュ!
彩度を落とすどころかモノクロ化してしまった。
誰が見ても嫌でもドクターイエローに視線が行くはず。
モノクロになっても富士山の存在感は損なわず視線誘導には支障はないと思います。富士山とドクターイエローにしか視線がいかないでしょ。
とにかくカラフルな街並みから色を抜きたかったんです。だったら極端にカラースプラッシュにして小さなドクターイエローの存在感を強調させました。
すごいイカしてると思います。
Part14での写真も同じような構図バランスだったのでカラスプ化しました。
このケースだと霞んでいた富士山がモノクロ化で強調されているので二度美味しい効果をもたらした。引き構図のドクターイエローはカラスプ映えする。
抱えていた悩みを1つ解決できたようでスッキリ。
少し寄りのドクターイエロー写真でもカラスプ化してみました。
これも悪くないけどカラーの時と視線誘導には変化はないかなって印象。ドクターイエローだからといって無理にカラスプ化をしなくてもいいのだと思いました。
カラースプラッシュのレタッチ方法
今回の方法は、複製した2枚をモノクロとカラーで別々にレタッチしてからPhotoshopでブレンディングしました。
「なげなわツール」で部分的に一発でポンと自動選択してもいいのですが、なげなわツールって意図した場所を選択してくれないこと多くないですか?
それが嫌だったので消しゴムツールを使用してドクターイエローの輪郭をちまちま削ぎ落としました。被写体が小さいからすぐ終わるけど地味に面倒くさい。
でも作業中はなんか楽しい。
こういう時にペンタブがあると捗る。
安物ペンタブでもマウスよりは作業しやすいと感じました。ちなみにワコム「Intuos Draw」は型落ちとなり「Intuos Small」という新製品が登場しています。
ペンタブでRAW現像が捗る!ワコム Intuos Drawを導入してみた
探せばカラースプラッシュ専用ソフトなんかもあるかもしれません。
iPhoneアプリで調べれば簡単にカラースプラッシュ化できるアプリが出てきます。試しにスマホアプリで遊んでみてはどうでしょうか。
まとめ
引き構図におけるドクターイエローのカラスプ化はどうでしたか?
僕にはすごいハマりました。
今後しばらく静岡市内から撮影したドクターイエローはもれなくカラスプ化すると思いますがどうかお付き合いください。
2019年1発目のドクターイエロー撮影記でした。
過去のドクターイエロー撮影記はこちら