メスティンで炊飯する方法!トランギアTR-210とエスビットポケットストーブで試しに炊飯してみた

メスティンで炊飯する方法

こんにちは、アキです。

先日、トランギアTR-210・エスビットのポケットストーブを導入しましたが登山泊で使用する機会を逃してしまったので自宅で試しに炊飯をしてみました。

山の上でぶっつけ本番で使用するよりは一度試しに炊飯してみると良い練習になると思います。

製品紹介と炊飯方法の流れをまとめました。

メスティンの準備

メスティンのシーズニング

メスティンは定番品のトランギア製、ポケットストーブも定番品のエスビット製を選びました。Amazonではこの2製品がセット販売されていたりします。容量750mlのTR-210は1人ご飯に丁度いいサイズです。

メスティンは使用前にバリ取りとシーズニングをしてあります。記事にまとめてあるので参考までにどうぞ。

バリ取りとシーズニングをしなくてもメスティンは使用できますが可能な限りやった方が良いと思います。バリがあるとケガに繋がるし、シーズニングはご飯の美味しさにも関わってきます。

何よりも手間を掛けることでメスティンへの愛着が湧くという。

シーズニングとは
シーズニングとはアルミ表面に皮膜をコーティングすることで、黒変化や焦げ付きを防いだりアルミ臭さを抑える効果があります。メスティンの定期的なお手入れとしてシーズニングは欠かせない作業です。

固形燃料について

固形燃料にも種類がいくつかあります。エスビットポケットストーブで使用するならタブレット型固形燃料か、卓上用固形燃料の2択になります。

タブレット型固形燃料

エスビットポケットストーブ

エスビットの固形燃料

ポケットストーブに付属していたエスビットの固形燃料は小さめなタブレット型で1箱に20粒入りです。

1粒(4g)=約6分と短めの燃焼時間なので炊飯よりは湯沸かし(コーヒーやカップ麺)に向いていると思う。ポケットストーブに格納できるコンパクトなシステムで登山の連泊時に予備燃料として用意しておくと心強い。

ヘキサミンで吸湿性があるため保管時は密封しておく必要がある。

一般的な卓上用固形燃料

卓上固形燃料

タブレット型固形燃料では炊飯に向いていないと思い用意したのが一般的な卓上用固形燃料です。旅館や飲食店などでもよく登場するやつです。

1個(30g)=約23分と長めの燃焼時間なので調理向きである。ちなみにメスティンで米1合を炊飯する場合は約20分かかるためこの卓上用固形燃料がピッタリです。(季節や使用環境で炊飯時間は変化します。)

30gあるので1個のサイズが大きく収納時にはタブレット型よりは嵩張ってしまうが扱いやすさを考慮すれば気にならないレベル。炊飯用に使用するなら断然この卓上用固形燃料です。

何よりもコスパ抜群で、20個入り、40個入りと個数が増えるほどに単価が安くなる。(カエン30gの20個入りの場合は単価34円ほど)そんなにたくさんいらない場合でもダイソーなど100円ショップで30g×3個で入手できる。

気化するので密封して保管しておく

固形燃料を密封

卓上用固形燃料の主成分であるアルコールは気化してしまうため開封後は1個ずつ小分けに密封しておく必要があります。保管時は密封した環境で日の当たらない涼しい場所に保管します。

僕は密封パックで1個ずつ小分けにしてタッパー的なボックスに保管しました。必要な際は密封パックのまま持ち運びます。保管後に気がついたけど、ラップで包んだ方が密封度が高いですね。

お米1合を炊飯してみた

メスティン一式

メスティンとポケットストーブに加えて、SOTOのコンパクトテーブルとウィンドシールドも用意しました。これら全部で僕のメスティン環境一式です。

実際に屋外で炊飯する場合はウィンドシールドは確実に用意しておきたいところ。

 

この環境でさっそく米1合を炊飯していきます。

ちなみに容量750mlのトランギアのメスティンTR-210は1〜1.5合まで対応、容量1350mlの大サイズTR-209なら3.5合まで対応しています。

ご飯が炊けるまでの流れを先にまとめておきます。

メスティン炊飯の流れ
  • 研ぐ必要のない無洗米1合(約150g)を用意
  • 米1合に対して水200ml(リベットの真ん中)
  • 米は30分〜1時間ほど放置して吸水させておく
  • 約20分火にかける(30g固形燃料を使い切りでもいい)
  • タオルで保温して15〜20分蒸らす
  • ふっくらご飯の完成
メスティンで米1合

米1合

米1合=約150gです。

あくまで目安なので多めにしたり少なめにしたり好みで調整して下さい。あらかじめ計量しておいてジップロックで1合ごと小分けにしておくと便利です。

登山時には水が貴重になるので洗う必要のない無洗米がベストです。

メスティンで米1合

米1合(150g)に対して水200ml(米1合に対して約1.3倍)が基本のようです。登山時に計量カップを持っていくことはないと思うのでナルゲンボトルを軽量カップ代わりに利用できます。

しかし調べたところ、メスティン内側のリベットのちょうど真ん中になるように水を入れると米1合に対して丁度いい水加減になるということだったのでさっそく試しました。

リベットの下 かため
リベットの真ん中 ふつう
リベットの上 やわらかめ

こんな感じに炊き加減を調整できます。分かりやすいですね。

標高が高い場合は水は多めに。

水を入れたら30分〜1時間ほど吸水のために放置します。

あらかじめ米に水を吸わせておくと中心までやわらく炊くことができるので最低でも30分は吸水させておきましょう。吸水には限界があるので1時間を超えると意味がないです。

メスティンで炊き込みご飯

メスティンで炊き込みご飯

吸水中に思い出したかのように永谷園のお吸い物を入れて炊き込みご飯にすることにしました。米1合に対してお吸い物は2袋入れました。

吸水前に入れるのか火にかける直前に入れるのか、タイミングがいまいちわからないので吸水時間の中間くらいに投入しておきました。全然料理をしないので知識がありません。

メスティンで炊飯

メスティンで炊飯

最低30分以上の吸水をしたら固形燃料に火をつけて炊き始めます。

米1合の炊飯時間は中火で約20分です。

炊飯中は蓋が持ち上がらないように重しを置いておきます。登山時ならその辺に転がっている石を利用できますが、おかずの缶詰を乗せておくと温めながら重しになり一石二鳥です。

蓋を押さえつけていても隙間から湯気や吹きこぼれが逃げていきます。

メスティンで炊飯

(気温や標高で左右しますが)20分を過ぎると湯気が収まって静かになるので火から下ろします。

この固形燃料の燃焼時間は約23分なので火が消えるまで乗せておけます。そう考えると固形燃料を使い切るだけで米1合を炊ける半自動システムなので時間の管理が楽ですね。

火から下ろしたメスティンは15〜20分ほど蒸らします。

保温のためにタオルで包んでメスティンをひっくり返した状態にします。メスティンが熱いので火傷しないように取り扱いに注意して下さい。

メスティンで炊飯

蒸らしが終われば完成。

蓋を開ければふっくらご飯が炊けています。水加減はベストだったようで米は丁度良い固さでした。

吸水に約30分、炊飯に約20分、蒸らしに約15分。完成までに1時間以上かかりました。料理ができないので良い勉強になります。

1人サイズのメスティンを持ちながら食べられるのが便利ですね。炊き込みご飯だったのをすっかり忘れていたので温めておいたタイカレーの缶詰はお預けとなった。

メスティンで炊飯

試し炊飯はこの日のお昼ご飯となりました。PC画面にそれっぽい山の画像を表示させて雰囲気を出すことで美味しさアップです。

永谷園のお吸い物が優秀でかなり美味しい。米1合に対して2袋でベストでした。簡単なのでヤマメシでは炊き込みご飯にハマりそうだな。

まとめ

固形燃料30gの燃焼時間と米1合の炊飯時間がマッチしてるので半自動でご飯を炊けてしまう。あと炊飯で大切なのは『吸水時間』と『蒸らし時間』だということを知ることができた。ご飯を炊くのって火をつけるだけではないんですね。

メスティンがあるとヤマメシの幅が広がるのでぜひ導入してみてはどうでしょうか。

参考までにどうぞ。