こんにちは、アキです。
2018年2月27日にニコンの一部の一眼レフカメラのファームウェアの最新バージョンが公開されました。今回はお手持ちの一眼レフカメラのファームウェアを最新バージョンにアップデートする方法をまとめてみました。
僕の使用しているD610のファームウェアも最新ではなかったので自分でアップデートしてみました。
ファームウェアアップデートについて
CP+2018に合わせてニコンからは新製品の発表でもあるのかと思っていたら既存機種のファームウェアのアップデートが公開されました。
一眼レフカメラ「Df Ver. 1.02」、「D810 Ver. 1.13」、「D810A Ver. 1.03」、「D4S Ver. 1.33」、「D4 Ver. 1.11」、「D800 Ver. 1.11」、「D800E Ver. 1.11」、「D7200 Ver. 1.03」、「D7100 Ver. 1.04」用ファームウェアのダウンロードを開始 | ニコンイメージング
最新機種を除く旧モデル機のファームウェアがアップデートされています。中でもD4、D800、D7100などの古めのモデルでもサポートされているのがニコンの良いところだと思う。
各機種の最新ファームウェアは参照ページからダウンロードできます。今回のアップデートで全体的に共通しているのがAF-Pレンズを使用した際の仕様が調整されています。
FX用レンズだと2017年7月発売のAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRがステッピングモーターのAF駆動になっている。これから登場する大三元・小三元のリニューアルレンズもAF-Pかもしれないので、ファームウェアはなるべく最新にしておくことをおすすめします。
対象機種は今回のファームウェアのアップデートにより最新のAF-Pレンズを正常に動作できるように修正されている。機種ごとの調整も入っているので自分の使用機種のアップデート情報をチェックしてみて下さい。
少し調べていると僕の使用しているD610も2017年7月25日に最新ファームウェアが公開されていました。同時にD750・D600もアップデートされています。
一眼レフカメラ「D600」、「D610」、「D750」、アクションカメラ「KeyMission 80」用ファームウェアのダウンロードを開始 | ニコンイメージング
今回のアップデートと同様にAF-Pレンズの挙動に関してのアップデート内容です。この3機種は一足先にアップデートされていたんですね。全く知りませんでした。
各機種の最新ファームウェアのダウンロードやアップデート情報の詳細は参照ページをチェックしてみて下さい。
ニコン一眼レフカメラをアップデートする流れ
さっそく僕もD610のファームウェアを最新バージョンにアップデートしてみました。
①ファームウェアのバージョン確認方法
カメラを起動して「MENU > セットアップメニュー > ファームウェアバージョン」を選択すればファームウェア情報が表示されます。
『C』がファームウェアで『L』または『LD』はレンズ補正データのことです。
僕のD610のファームウェアは1つ古いVer.1.01だった。。D610の最新バージョンはVer.1.02、最新のレンズ補正データはVer.2.017なのでどちらもバージョンが古かったです。せっかくなのでレンズ補正データも最新バージョンにアップデートしていきたいと思います。
②最新バージョンのダウンロード
アップデートしたい各機種のダウンロードページまで進みます。
同意にチェックをしてダウンロードボタンを選択すればダウンロードが開始できます。この要領で「最新ファームウェア」と「最新レンズ補正データ」を両方ともダウンロードします。
※D610での例です。
Mac版でダウンロードしたファイルは「ファームウェア」がF-D610-V102M.dmg、「レンズ補正データ」がF-DCDATA-2017M.dmgです。(Windowsの場合はexeファイルです。)
まずはF-D610-V102M.dmgを展開するとディスクイメージがマウントされ、その中にフォルダが作成されます。フォルダ内に入っている『D610_0102.bin』というBINファイルを使用します。
アップデートするカメラでフォーマット(初期化)されたSDカードを用意して、カードリーダー等を使用して『D610_0102.bin』を転送します。
(※この時にファームウェアとレンズ補正データを同時に入れると片方しかアップデートできなかったので、1つずつアップデートすることをおすすめします。)
③ファームウェアのアップデート方法
最新ファームウェアを入れたSDカードをカメラのスロット1に挿し込んでから電源を付けます。
カメラはレンズを取り付けていない状態で行います。
再び「MENU > セットアップメニュー > ファームウェアバージョン」を選択します。
最新ファームウェアをちゃんと認識できていると『バージョンアップ』という選択メニューが表示されるようになるのでこれを選択します。この時にカメラのバッテリーが少ないとアップデート作業ができないので注意して下さい。
現在のバージョンと変更後のバージョンを確認したら「はい」を選択するとアップデートが開始されます。
アップデート中はカメラの電源を切らないように注意しましょう。今回のケースでのバージョンアップは1〜2分程で終了しました。あっという間です。
アップデートが終了したらカメラの電源を再起動します。
再びファームウェアのバージョンを確認してみるとちゃんと最新のVer 1.02へとアップデートされていました。これでファームウェアのアップデートは完了です。
④レンズ補正データのアップデート方法
次にレンズ補正データのアップデートです。
ファームウェアと同じ手順でF-DCDATA-2017M.dmgを展開してフォルダ内から『NKLD0217.bin』を探します。
先程SDカードに転送した『D610_0102.bin』は削除して、最新のレンズ補正データである『NKLD0217.bin』を転送します。
同じ要領でカメラのスロット1へ差し込んだらファームウェアバージョンを開きます。
変更前と変更後のレンズ補正データのバージョンを確認したら「はい」を選択してアップデートを開始します。
レンズ補正データのアップデートは一瞬で終わりました。1秒もかからず。
これでファームウェアもレンズ補正データも最新バージョンにアップデートされました。
- ファームウェア:Ver 1.01 → Ver 1.02
- レンズ補正データ:Ver 2.009 → Ver 2.017
まとめ:自分でバージョンアップ可能
以前に新宿へと訪れた際にローパスフィルター清掃に出したのですが、その際にファームウェアアップデートをしてもらいました。もう2年前だったかな。それ以来のアップデートでした。
もし自分のカメラのバージョンが古い人はアップデートしてみてはどうでしょうか。すごい簡単にできますよ。2012年発売の古いモデルでもサポートされているのはすごい有り難いと思いました。
AF-Pレンズとは、従来の超音波モーター駆動のオートフォーカスであるAF-Sレンズよりも新型のレンズシリーズとなる。AF-Pレンズはステッピングモーターを搭載することでオートフォーカスが高速化され、瞬時にピントを合わせたい動きもの撮影に強くなりました。
一般的にステッピングモーターは秋月電子やRSコンポーネンツなど で市販されているモーター部品である。パルス電力に同期して動作するステッピングモーターは起動時や停止時のレスポンスや制御性が高く、シンプルな構造により駆動音も静かになった。
AF駆動音が静かになったことで動画撮影に大きなメリットがある。AF駆動音をマイクが拾ってしまうことを気にしていた人にも嬉しいのがAF-Pレンズ。