こんにちは、アキです。
カメラを少しスペックアップしてニコンのD610からD810へと乗り換えてみました。
ニコンD850(4575万画素)キヤノン5Ds/R(5060万画素)ソニーα7RⅢ(4240万画素)と、「高画素カメラ」と言えば今は4000万画素超えが当たり前になっていますよね。
今さらなぜD810(3635万画素)にしたのかという理由や、D610から何が変わったかなどをまとめました。
なぜD810を選んだのかという理由
「高画素のカメラにスペックアップしたい」と思い始めてから色んな葛藤がありD810へと落ち着きました。
近い将来マウント移行するかもしれない
2月の発表からずっと寝ても覚めてもα7Ⅲのことばかり考えていました(笑)いやー、軽いは正義ですよね。今のソニーのフルサイズミラーレス一眼には魅力しか感じません。
チェックα7 III | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
1番の弱点であった「バッテリー持ちの悪さ」もα7RⅢやα7Ⅲでは改善されているとのことです。
とは言っても、今すぐα7シリーズに移行したとしてもEマウントフルサイズのレンズを揃えるのに時間もお金もかかってしまうのでそれも悩んでしまう。
D850の発売以降、型落ちモデルとなったD810がジワジワと価格を下げていました。マウント移行に心が揺らいでいた僕には丁度良い「様子見」のカメラだと判断して候補に入れました。妥協とも言います。
4500万画素のファイルを扱うPCへの負荷
もし奮発して4500万画素のD850を使うとしても、それは同時に現像用PCも見直すことになります。場合によってはPCのスペックアップも必要になってしまいます。
僕のPC事情は高スペックとは呼べない環境なので「ただ高画素カメラを買っただけでは完結しない」ということ。もしもD850を買うのならPCもセットで新調する必要も少なからずあるので相当な出費になってしまいます。
そうなるともう手が出ません。カラーマネジメントモニターだって欲しいし。
2400万画素でいいならα7Ⅲが今1番欲しい、画素数変わらないならD610のままでもいいし、でも2400万画素からはスペックアップしたい、4500万画素は僕には完全なオーバースペック。
色々と検討をした結果「中間ポジションにある3635万画素のD810が手頃でいいじゃん」となりました。一昔前の高画素カメラですが、今よりも画素数アップはするし言うほどオーバースペックな気がしない。
画素数とフォトコンの話
そもそも僕が「2400万画素でも十分」と言いながらもなぜ画素数アップをしたいと感じていたのかと言うと、第19回富士山写真大賞展に自分の写真が展示されたためでした。
富士山写真大賞に入賞した作品が全倍サイズ(90cm×60cm)に引き伸ばされて展示されました。自分の写真を含めたプリント作品を目の前でまじまじと見ていて感じたのが「高画素カメラの必要性」でした。
写真をネット上でしか扱わないのであれば実際に2400万画素でも十分です。プリントするにしても四つ切ワイドでも1400万画素相当です。
しかし引き伸ばしプリントは画素数が多いほど綺麗にプリントができます。
僕はフォトコンにはそれほど興味はないのですが、それでも年に1〜2つくらいフォトコンには挑戦しています。もちろん入賞を狙って挑戦するわけなので入賞した後のことを考慮して高画素で撮影しておくという心構えも大切かなと思いました。
D610→D810のメリットとデメリット
新しい機種ではないのでスペック詳細は省きます。
型落ちモデルとなったD810でも今のD610よりもスペックアップすることが多く、写真のクオリティにも関わってきます。D810に乗り換えたことによるメリットをまとめてみました。
- 画素数のアップでトリミングがしやすくなる
- DXクロップが使えないこともないレベル
- ローパスフィルターレスによる解像度アップ
- 高画素カメラには手ブレ補正5段レンズとの相性が抜群
- アイピースシャッターが付いた
画素数が多いことでトリミングがしやすくなりますが、フォトコンの話をしたように高画素な撮影データで残しておく方が後で役に立つはずなので、可能な限りトリミングに頼らない構図決めを意識しています。
とは言え、トリミングで余計な部分をカットしたり傾きの修正を避けられないケースもあります。3600万画素にアップしたことで、多少のトリミングをしても高画素な状態をキープできるようになった。
そしてD810のDXクロップは1536万画素になります。一昔前の一眼レフは1600万画素が主流だったことを思うとD810のDXクロップはワンチャン実用レベルではないでしょうか。
使うタイミングを考えれば望遠域での撮影の幅が広がると思います。
そして僕として1番テンションが上がるのがローパスフィルターレスというポイント。ニコンのフルサイズではD810とD850がレス仕様です。
ローパスフィルターとはイメージセンサーに付いているフィルターのことで、モアレや偽色を抑える効果があります。フィルター1枚を噛ましているので解像度が少し落ちてしまうのがデメリット。
ローパスフィルターレス機はそのフィルターを取っ払うことで解像度がアップします。同じ画素数でもローパスフィルターの有無で多少なり解像度が変化するものだと思います。
高画素カメラには「ブレやすい」というデメリットがあります。(高画素が故に等倍表示した際にブレが目立つ。)
ちょうど僕のメインの標準ズームレンズであるタムロンA032は手ブレ補正5.0段分で、標準ズームレンズのクラスでは優秀な手ブレ補正性能になっています。(ニコン大三元でも4.0段分)
この手ブレ補正5.0段分のタムロンA032と高画素カメラは相性が抜群だと思うんです。ブレに弱いと言う高画素カメラの弱点を見事にカバーしています。
D810でも安心して手持ち撮影をできます。
地味に便利だと思ったのがアイピースシャッターが付いていること。レバーを回すだけでカシャッとファインダーが塞がります。
これは何に役に立つかと言うと「日中スローシャッター」です。
日中に高濃度NDフィルターを装着してスローシャッターをする場合、ファインダーから入り込んだ光が写真に写り込んでしまいます。それを防ぐためにファインダーを塞ぐ必要があります。
これがまた失くしやすいんですよ。何個買ったことか。安いから良かったけど。
持って来るのを忘れたり、使いたい時に見つからないなんてこともありました。
カメラ本体にアイピースシャッターが付いているD810ではアイピースカバーを失くしたり忘れたりする心配が無くなりました。地味に嬉しいポイント。
全てにおいてスペックアップしたわけでなく「D610の時から出来なくなったこと」もありました。
D810に乗り換えて感じたデメリットも紹介しておきます。
- レリーズの端子が変わるので買い替える必要がある
- カメラ単体でのワイヤレスリモコンに対応していない
- カメラボディがとにかくデカく重たくなった
- カメラボディのD810ロゴがD610よりもチープ
登山もしたいので「軽さは正義」ということでソニーのミラーレスに惹かれていたにも関わらず、D610(約850g)よりもデカく重たいD810(約980g)を選んでしまいました。
たった130gの差ですけどね。お腹のお肉を130g落とせばプラマイゼロです。
新しく10ピンターミナルのレリーズと、タイマー付きレリーズを買い直しました。
上位機種には赤外線の受信センサーが無いようです。別途で10ピンターミナルに取り付けるワイヤレスリモートコントローラーセットが必要になります。
機能ではなく外見の話になるのですが、ボディに付いている機種名ロゴがD810がチープになっていました。
D610(写真:左)ではロゴプレートが埋め込まれていますが、D810(写真:右)ではボディに直接プリントされているだけです。
写真じゃ分かりにくいですが、D610のロゴプレートは文字が鏡面でピカピカしています。いつからロゴプレートじゃなくなったんでしょうかね。
最初このロゴプリントに気が付いた時にあまりのチープさに偽物でも掴まされたのかとヒヤッとしました。調べてみたらこれがデフォルトのようですね。
まとめ:しばらくは様子見します
α7Ⅲ欲しい。エントリーモデルのはずなのに万能感がヤバいですよね。「2400万画素で十分」ユーザーには最強だと思う。
でもEマウントフルサイズのレンズはまだ純正以外が少なくて高い。タムロン初のEマウントフルサイズレンズ「28-75mm F2.8 Di Ⅲ」が今年中頃に発売予定となっていますが、かなり手頃そうな雰囲気ですよね。
タムロンが手頃価格でEマウントフルサイズのレンズを揃えてくれるのを期待したいです。