磁気レンズフィルターの効果と利便性!撮影フットワークを軽くする方法提供|K&F Concept提供

こんにちは、アキです。

K&F Concept様より、『磁気レンズフィルター ND1000+CPL+MCUVセット』を提供していただいたので使い勝手や利点を紹介します。

この製品はND1000を使用したスローシャッターにおける利便性が抜群です。

従来のねじ込み式フィルターの手間を大幅に改善してくれる画期的なフィルターで、撮影フットワークが軽くなりスローシャッターの世界にハマってしまうかもしれません。

K&F 磁気フィルターセットについて

K&F Conseptの磁気フィルター

K&F Consept製品は型番とか日本語の製品名が少し分かりにくいので注意です。一応『磁気レンズフィルター』で探せば見つかります。

フィルター本体には『NANO-X MAGNETIC MRC』と記載されています。

セット内容について

K&F Conseptの磁気フィルター
セット内容
  1. アダプターリング
  2. MCUV
  3. CPL
  4. ND1000
  5. 収納ポーチ

フィルターはすべてNANO-Xシリーズ。MCUVというのはコーティングにより高透過率・低反射率な保護フィルターのことだそうです。

薄いのでMCUV+CPL+ND1000を3枚同時に使用しても焦点距離16mmでケラレが発生しないそうですが、念のため大きめに82mmサイズを購入して、各レンズでステップアップリングを使用すればケラレ防止になると思います。

 

K&F Conseptの磁気フィルター

なにげに専用ポーチのクオリティが高いです。

磁気フィルターとアダプターリングを重ねて収納すれば1枚分のスペースが空きます。使用頻度の高い別フィルターと入替えて使用してもいいですね。

 

磁気フィルターの仕組み

K&F Conseptの磁気フィルター

フィルターフレームにはマグネットが仕込まれていて、名前の通り「磁気」によってフィルター同士やアダプターリングがくっつきます。貼り付けるだけなので、クルクルと回す従来のねじ込み式フィルターよりも着脱が簡単なのです。

 

K&F Conseptの磁気フィルター

(左)保護フィルター、(右)アダプターリング

まずは磁気ベースとして上記2枚のどちらかをレンズに取り付ける必要があるのでねじ切りがあります。このベースがないとレンズに磁気フィルターが貼り付かないです。

とりあえず保護フィルターを装着しておけば、レンズを保護しながら必要に応じて磁気フィルターを貼り付けられますが、何枚もフィルターを重ねることによる解像力低下を心配する方は、アダプターリングのみを装着しておく方法もあります。

僕はアダプターリングで運用をします。

別フィルターの上にアダプターリングを取り付けることで兼用も可能です。

 

K&F Conseptの磁気フィルター

(左)CPL、(右)ND1000

磁気ベースの上から重ね付ける2種類のフィルターはねじ切りはありません。ちなみに磁気で貼り付いたCPLは好きに回転できるので、従来のCPLのような回転機構がない。

カシャッと貼り付けるだけのフィルターです。

 

マグネットシステムは利便性バツグン

文字で説明するよりも見てもらった方が早いので動画にしました。次の14秒の動画でマグネットシステムの利便性をすぐに理解できると思います。

マグネットシステムによって快適になるのがND1000を使用したスローシャッター撮影。

ND1000使用時の3段階の撮影セッティング。

  1. 構図を決めてピント合わせ
  2. CPLを取り付けて偏光調整
  3. ND1000を取り付け

高濃度NDを取り付けると何も見えなくなってしまうので、構図やピントを先にセッティングしてからフィルターを取り付けるのが基本だと思います。

ねじ込み式の場合、構図変更やピント調整のたびにフィルターをクルクル回して着脱する作業が大きな手間です。下手するとクルクルする際にピントリングやズームリングを動かしてしまうこともある。

一度構図とピントを合わせたらカメラを動かしたくなくなりますよね。

でも磁気フィルターなら着脱はカチャッと一瞬だけ。

構図変更やピント調整など撮影セッティングにかけるフットワークが軽くなり、撮影の手数を増やすことで幻想的なスローシャッター作品をたくさん生み出せると思います。

いま流行りの“時短”撮影ですね。

 

K&F Concept 77mm 磁気レンズフィルターND1000+CPL+MCUVフィルターセット 磁気吸着 超薄枠 撥水 光学ガラス フィルターバッグ
K&F Concept

 

撮影に使用してみた感想

日中スローシャッター撮影のために滝へと訪れました。

アダプターリングだけで運用するつもりだったけど、滝の近くまで来るとレンズに水飛沫がかかることに気が付いて、磁気ベースには保護フィルター(MCUV)を使用。水辺での撮影には保護フィルターが重宝することになりそうです。

ちなみにポーチは三脚に固定しておくと便利。

 

MCUVのみ(20mm F2.8 1/125秒 ISO200)

保護フィルターのみで通常撮影。もっと絞り込んでISO感度も下げれば、水流の表現には十分なシャッタスピードにはできますが、比較用に「絞りF2.8、ISO200」で固定しています。

 

MCUV+CPL(20mm F2.8 1/125秒 ISO200)

葉っぱのテカりがなくなり、CPLの効果は申し分なく実用レベルです。CPLによって取り込める光量が減って暗くなってしまうので明るさだけ後から揃えました。

 

MCUV+CPL+ND1000(20mm F2.8 30秒 ISO200)

30秒のスローシャッターにより幻想的な世界へと変貌し、これをベースに好みの世界観にレタッチすれば表現の幅は無限大。個人的には水流だけでなく葉っぱのブレも好きです。

想像していた通りセッティングの流れが手軽になった。ND1000の色かぶりはなく、CPLも実用レベルなのでこれは常備フィルターになりそう。

磁気フィルターは剥がしやすく、落下の心配のない安心感のある磁力で、撮影中に扱っていて落とすようなこともなかった。手に収まるサイズなので落としにくい。

敢えて気になった点を上げると、

  • 今のところ磁気フィルターはCPLとND1000だけなので他フィルターも欲しい。(ソフト、クロス、光害カットなど)
  • アタッチメントに対して従来のレンズキャップの食い付きが弱いので、磁気タイプのレンズキャップもセットになっていると嬉しい。

など感じました。

製品の気になる点と言うよりは、追加要素の要望ですけどね。