KANI『スターシャインフィルター』を風景撮影に使用してみた感想

こんにちは、アキです。

KANIの『スターシャインフィルター』を(1年前に)購入。

スターシャインフィルターは光源(星・夜景など)から光条を発生させてキラリ感を表現できるクロスフィルターです。

KANI製品と言えば角型フィルターで有名だと思いますが、他にも特殊な面白いクロスフィルターを取り扱っていたので試してみたくなりました。

僕なりに使用してみた感想です。

KANI スターシャインフィルター

KANIスターシャインフィルター
同梱物について
  1. Sharp 4#25(ケース付き)
  2. Sharp 4#44(ケース付き)
  3. Sharp 8#21(ケース付き)
  4. ステップアップリング(86-95mm)
  5. ステップダウンリング(95-86mm)

3種類のスターシャインフィルターと、2種類のアダプターリングの計5点が同梱。フィルターには1枚毎にケースが付属しているのがありがたいです。

フィルターサイズは大きめの95mmとなっていて従来のレンズ(82mm以下)には装着不可のためステップアップリングも付属しています。

KANIスターシャインフィルター

本体はあまり見かけない特殊なフィルターで、格子状のパターンに沿って光が広がって光条になるようですね。

スターシャインという名の通り天体撮影を主体として、明るめの星(金星・木星・シリウス等)を撮影すると綺麗な光条になるそうです。 もちろん夜景の光源でも使用可能。

特殊なフィルターなので使用条件もあります。

  • 焦点距離100mm以上で効果が出る
  • レンズは絞り開放で使用

これ以外の条件では綺麗な光条になる保証はないということですかね。

使用条件は100mm以上の望遠レンズとなっていて、パッケージ表紙の「富士山と星」のドアップ写真のような撮影を想定して作られたフィルターです。

スターシャインフィルターは3種類あり、格子パターンの違いで光条の形状も変化します。撮影シチュエーションに合わせて光条を使い分けることができ、重ねて組み合わせても面白いと思います。

さっそく3種類の格子パターンを撮り比べてみました。

 

格子パターン①Sharp 4#25

KANIスターシャインフィルター

KANI スターシャインフィルター

「Sharp 4#25」を使用。

従来のクロスフィルターのような十字タイプの光条です。「迷ったらこれを使っておけば間違いない」というようなオーソドックスなタイプかと。

船から手前にある大きめな光源にだけ光条が発生して、従来のクロスフィルターよりもギラギラ感が少なくて自然に仕上がっていますね。

 

格子パターン②Sharp 4#44

KANIスターシャインフィルター

KANI スターシャインフィルター

「Sharp 4#44」を使用。

縦長の十字架のような光条が発生しています。

真っ直ぐで使用するよりは少し角度を付けて、イルミネーションや夜景にキラキラ感を出したいときに向いていそうですね。

写真のように格子パターンが横向きになるようにセットしたのに、映り込んだ光条は縦向きなんですよね。なんか不思議です。

 

格子パターン③Sharp 8#21

KANIスターシャインフィルター

KANI スターシャインフィルター

「Sharp 8#21」を使用。

よく見ると格子パターンが八角形になっているので光条も8本発生。

4本の十字架を主体にして小さめな4本光条がクロスしていますね。

4本光条だとどうしても“クロスフィルター感”を拭えないですが、8本光条になるとレンズの絞り羽根によって発生する光条に近い印象となり、自然に仕上げたい風景撮影では1番使いやすそうな格子パターンじゃないでしょうか。

僕が撮り比べた感じでは1番気に入りました。

 

ガラスじゃないので解像力に影響がない?

KANIスターシャインフィルター

従来のクロスフィルターはレンズにガラス1枚追加することになり解像力の低下、ゴーストの発生などの悪影響を及ぼす可能性がありますが、格子状のスターシャインフィルターにはガラスが無いので描写に悪影響はありません。

描写はクリアなまま使用可能なクロスフィルターなのです。

ここまでデメリットがないように思えたけど、スターシャインフィルターによる描写に致命的なデメリットがあったので後述します。

もちろんトゥインクルスターなどにはソフト効果もあって使用目的が異なります。シチュエーションで使い分けるものなので、どちらが良いとか悪いとかではないです。

あくまでも「使い分けるもの」です。

 

 

別途ステップアップリングが必要

KANIスターシャインフィルター

先述したけど、フィルター本体は大きめの95mmサイズです。

一般的なレンズはほとんど82mm以下なのでステップアップリングが必須です。しかし同梱のステップアップリングは「86-95mm」なので82mm以下のレンズには使用不可という。

「○-86mm」のステップアップリングを別途用意しなくてはならない。

僕の場合なら67mmレンズで使用したいので「67-86mm」を購入しました。

 

KANI スターシャインフィルター

後々「82-95mm」のステップアップリングを購入。

95mmから一発で82mmに変換できます。

多くのユーザーは同梱されるならこれが1番欲しいかもしれない。

82mmにさえ変換してしまえば可変ステップアップリング(67-82mm)が使用可能になるのです。複数枚のステップアップリングを持ち歩く必要がなくなります。

 

 

マグネット化すると便利かも

スターシャインフィルターの欠点は回転機構が無いことです。

従来のクロスフィルターはくるくる回して光条の角度を自在に変更できます。スターシャインフィルターにも同じような回転機構があるだけで利便性は向上すると思います。

ねじ込み式フィルターなので緩めておけば角度調整は可能ですが、僕は緩めた状態で運用するのが心許ないと感じてしまう。

緩めておくことのリスクとして、外れて紛失したり、知らないうちに角度が動いていたり、風の影響でガタついてブレに繋がる可能性などあると思います。

しかし無いものは仕方がないので、

くるくる回せるように自分で工夫してみました。

動画のようにマグネット式にしました。

回転機構がなくても簡単にくるくる回すことができて脱着は一瞬です。

マグネット式はめちゃくちゃ便利。

今のところ上記2つのアイテムを使用してスターシャインフィルターをマグネット化して運用しています。可変ステップアップ+マグネット式ブラックミストにの組み合わせです。

スターシャインフィルター用にマグネットアダプタ的なキットを製品化すれば、けっこう需要があるんじゃないかと思います。

KANIさん、どうぞよろしくお願い致します。

 

撮影に使用してみた結果

使用回数はまだ少ないけど作例の紹介です。

木星土星の大接近を撮影

富士山と木星土星の大接近

焦点距離300mmで撮影。

2020年12月撮影の「木星土星の大接近」を富士山と一緒に捉えたもので、製品パッケージの写真と同じシチュエーションでの使い方をしました。

もう1年前なんですよね…。

これ以来ずっと使用せずに眠っていました、すみません。

1年前なのでどの格子パターンを使用したのか思い出せませんが、光条の形状から「Sharp 4#44」だと思います。当時はまだ違いを理解せずに使用していたけど、今の知識なら「Sharp 8#21」を使用しますね。

↓撮影時の記録はこちら。

 

光源のある風景を撮影

KANI スターシャインフィルターで富士山写真

焦点距離200mmで撮影「Sharp 8#21」使用。

2021年12月に近場の海辺にてプチ夜景と富士山を撮影。フォーカスを置いた灯台と、オマケの船の光源だけが光条を発生して、遠くの夜景には効果は出ていない。

ギラギラ感がなくて自然で良いですね。

なかなか好みなシチュエーションで撮影できたと思っていたら…

格子状フィルターのデメリットに気が付いた。

この1枚の写真からお気付きでしょうか?

 

格子の映り込みがデメリット

KANI スターシャインフィルター

先ほど紹介した作例には、格子が映り込んで黒く影になっています。

パッと見だと「周辺減光を強めに加えてるな」くらいには感じたと思う。言われなければ気が付かないレベルかもしれないが、撮影をした本人からは左右と真ん中に3本の格子がはっきりと見えています。

これでも段階フィルターで軽減させて周辺減光っぽく見えるようには努力はしています。

でも一度見えてしまうと気になって仕方がない。

 

KANI スターシャインフィルター

この場合の解決策としては、左右を切り取って縦構図にしてしまうこと。

これで映り込みはほぼ誤魔化せたと思う。

がっつりトリミングするとなると高画素機が欲しくなりますね。

 

KANI スターシャインフィルター

さらに広角にして焦点距離100mmで撮影。

これはハッキリと格子の映り込みが見えますね。

使用条件には「焦点距離100mm以上」「絞り値開放」とありますが、あんまり広角だったりF値を絞りすぎると「格子が映り込んでしまう」という理由からの使用条件だったんだな。

それでも100mmは公式の推奨する最低焦点距離なので広角すぎるわけでもないはず。

 

もっと見えやすくLightroomで「かすみ除去+100」にしました。

完全に格子です。

このレベルは致命的なので使い方には気をつけたい。

焦点距離100〜200mm程度だと格子が映り込むため風景撮影で運用するには少々厄介。

 

個人的な感想
映り込みの影響を減らすには焦点距離200mm以上、可能な限り開放F値の明るいレンズでの使用、トリミングを前提に構図を決めるなどの工夫が必要です。あとはなるべく夜空や天体撮影で使うことでしょうか。

 

まとめ

少々癖の強いクロスフィルターだけど、ばっちりハマればカッコいい写真を撮影できます。

僕はパッケージ写真みたいな星の撮影はもうしないと思うので、なんとか風景撮影に上手く取り入れたい。場合によっては他クロスフィルターの方が使いやすいこともあるだろうし、上手く使い分けていけたらと思います。

KANI製クロスフィルター『スターシャインフィルター』の紹介でした。

 

 

ABOUT US

アキ
インドア派だけど富士山写真と登山をエンジョイしている人。主に富士山撮影を目的とする登山が好き。撮影記録や登山日記、関連した情報を発信しています。誰かしらの参考にでも慣れば幸いです。

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