こんにちは、アキです。
種類あるレンズフィルターの1つであるクロスフィルターについてまとめました。
色んな光源をキラッキラさせて撮影ができるので、これからの季節のイルミネーション撮影などで活躍するかと思います。インスタ映えを狙う人には需要があるのではないでしょうか。
クロスフィルター使い方まとめ
一般的な丸型レンズフィルターと同じようにレンズ前面に取り付けるだけです。
クロスフィルターの表面には線状になった溝が縦横に規則的に並んでいます。光源を撮影すると溝に沿って光が拡散していく構造になっていて光条効果を生み出します。溝が縦横にクロスしているのでクロスフィルターです。
クロスフィルターにも種類があり、4本光条のクロス以外にも線が一本多いタイプもあります。6本光条となり雪の結晶を思わせるような光条なのでスノークロスと呼ばれています。
フィルター自体の構造はPLフィルターと同じタイプで固定部分と回転部分の二重構造になっています。回転部分が360°回るのでクロスを好きな角度に調整できます。
手元にあったヘッドライトでクロスフィルター撮影を試して見ます。
5つのLED全てから縦横クロスの4本光条が発生しました。光源があれば全てキラキラ感のある光条になります。
クロスの角度も自在なので好みの角度を探すこともできます。けっこう角度で印象が変わってきますので、クルクル回して複数パターンで撮影してみると楽しいですよ。
クロスフィルターの種類
一般的な縦横クロスになったクロスフィルターです。これを使用して撮影すると4本光条のクロス効果を表現できます。
3本の線がクロスしているクロスフィルターです。6本光条となし通常のクロスフィルターとは違った表現になります。6本光条が雪の結晶に似ているためにスノークロスだということです。
さらに線画一本増えてクロスしているのがサニークロス。光条は8本になります。
ダイヤモンド富士を撮影するのにも8枚絞りレンズが良く使われていますよね。そこから太陽=8本光条ということなのでしょうか。レンズによる絞り表現も面白いけど、クロス効果での太陽の撮影も面白そうですね。
8本光条の例です。これは8枚絞りレンズで表現した光条ですが、サニークロスを使用すればこのような8本光条が簡単に出せるということです。
クロスフィルター使用例
僕が撮影してみた使用例ですが他にも使える場面はあると思います。外灯、水面の光、星、車のライトだとか点状の光源があれば表現の幅が広がります。
光のイルミネーション
冬になるとあちらこちらでイルミネーションが見かけられると思います。そんなイルミネーション撮影でクロスフィルターは大活躍します。
クロスフィルターの効果によって一つ一つの電飾が光条を放つことでキラキラ感が増加します。今はスマホ用のクロスフィルターアタッチメントも販売されているので手軽にインスタ映えが狙えそうですね。
工場夜景の光
工場夜景でも光源が沢山あるのでクロスフィルターによる効果は大きいです。レンズ絞りによる光条も美しいですが、クロスフィルターによる光条でもキラキラ感が増して面白いものだと思います。
日の出(太陽)
もちろん太陽でもクロスフィルターの効果があります。日の出時などで使用すれば面白いです。少なくても4枚絞りのレンズは希少なので4本光条の日の出は斬新ではないでしょうか。良いかどうかは別として。
ただ太陽の場合だとスノークロスでの6本光条が綺麗じゃないかなと思います。
絞りによる光条の変化
基本的にクロス効果を一番綺麗に撮影するには絞りを最小F値にするのがベストだということですが、実際に絞りを変えていきクロス効果の変化を試してみました。
まずは使用していたレンズの開放F2.8での撮影です。(ちなみに撮影時は絞り優先モードでした。F値の変更に合わせて自動でシャッタスピードが調整されるモードです。)
ここからF4・F8・F16・F32と撮影してみました。撮影時の状況や撮影設定などで結果は変動するものなのでご了承下さい。
F8までの絞りだとパッと見ではクロス効果の変化は感じられません。変化があるとしたら背景の玉ボケが小さくなっていくことだけです。
F16くらいから分かるのが光条の途切れでしょうか。F16では少し薄れてきているようにも見え、F32では光量不足になるのかクロス効果も完全にブツブツと途切れ途切れになっているのが確認できます。実際にF32での撮影なんてすることはないと思いますが。
絞り込むことで玉ボケが小さくなり背景がくっきりと見えてきているのも分かるかと思います。イルミネーション撮影ではやはり背景の玉ボケも醍醐味なので絞り設定は最小F値での撮影がおすすめです。
それでいて絞り込むことでシャッタースピードも伸ばす必要があり手持ち撮影が困難になります。最小F値であれば手持ち撮影でパシャパシャ撮影ができます。
玉ボケには注意
イルミネーション撮影では「玉ボケ」も幻想的な表現の一つです。レンズの絞りを開放(最小)にすることでピントの合っていない部分の光源が玉ボケになります。
この写真でも手前のイルミネーションをクロス効果による光条を出しつつ背景のイルミネーションを玉ボケにしました。
実はクロスフィルターを取り付けた状態での玉ボケには注意点あります。
玉ボケ部分に注目してみます。
よく見ると玉ボケ一つ一つにクロスフィルター表面の縦横のクロス模様が玉ボケに映り込んでいるのです。このクロス模様の映り込みが気になる場合はクロスフィルターの使用は注意です。
クロス効果と同時に背景をボカす場合はやむを得ませんが、気になる方はクロス効果と玉ボケは別々で撮影するのがおすすめです。
両方を綺麗に共存させたい場合は多重露光で重ねたり比較明合成で重ねたりと手段はあります。
まとめ:イルミネーション撮影が捗る
ちなみにこれは僕のオススメ角度です。水平垂直のクロスや綺麗なバッテンよりも、少しだけ傾けるくらいのクロスが僕の好みでした。参考までにどうぞ。
イルミネーション撮影の定番アイテムかと思います。カメラを始めたばかりの人でイルミネーションを撮りたいと言う場合はクロスフィルターの使用を検討してみて下さい。楽しいですよ。
一番大きいサイズを購入してステップアップリングを使用して各サイズのレンズに取り付けるという手段もあります。