PRO1D R-トゥインクル・スター6Xは丁度いい6本光条のクロスフィルター!ケンコー・トキナー

こんにちは、アキです。

ケンコー・トキナー様より『PRO1D R-トゥインクル・スター6X(W)』を提供していただきました。2020年11月に登場したクロスフィルターです。

さっそく富士山撮影にトゥインクル・スターの魅力を取り入れてみたので紹介します。

ちなみに、以前にも紹介した4本光条タイプの「PRO1D R-トゥインクル・スター」と同じシリーズです。6本光条もあったら面白そうだなと思っていたら本当に登場しました。

トゥインクル・スターの特徴

フィルターのガラス表面に刻まれた格子状のミゾに沿って光が広がる仕組みを利用したのがクロスフィルターです。光源からクロス状の光条を発生させることで夜間撮影における表現お幅が広がります。

トゥインクル・スターには従来のクロスフィルターとは違った特徴があります。

トゥインクル・スターの特徴
  • 長すぎない線の光条によるキラキラ感
  • 軽いソフトフィルター効果で幻想的になる

大きな特徴はこの2つ。

従来のクロスフィルターよりも使いやすくなっています。

蓮華寺池公園イルミネーション

トゥインクル・スターは、線が長すぎず一つ一つの光条が可愛らしくまとまったキラキラ感に、ソフトフィルター効果によりふんわりとした優しい空気感になります。

光条の線が6本に増えてもギラギラし過ぎない丁度いい演出ができます。

 

クロスフィルター

こちらは従来のクロスフィルター「クロススクリーン」シリーズによる演出ですが、光量が多くなるほど線が長くなり過ぎています。キラキラというよりもギラギラ感が強くなってしまうので、シチュエーションによっては使い難いこともあります。

 

フィルター有無での比較をすると一目瞭然。

実際に目で見たイルミネーションはとてもキラキラとしていたイメージで記憶に残りますよね。しかしそれをカメラに収めると「記憶に残っているキラキラ感がない…」なんてことありませんか?イメージ通りに写真に残りませんよね。

トゥインクル・スターなら丁度いいキラキラ感を写真でも演出させることが可能になります。

 

蓮華寺池公園イルミネーション

絞り値を開放にすれば玉ボケを出すことも可能だし、光条が発生する玉ボケもあります。使用するレンズや、絞り値の設定を工夫すれば光条の雰囲気も変化して面白いです。

フィルターがなくてもレンズのF値を絞り込むことでも光条は発生しますが、絞り値を開放のままでも光条を出すことが可能なのがクロスフィルターのメリットで、撮影の幅が広がります。

 

 

富士山撮影で使用してみました

僕は主に富士山を絡めた風景をメインに撮影してるので、今回の6本光条タイプのトゥインクル・スターを普段の撮影に実用できるのかどうか試してみました。

夜景をキラリ

富士山と灯台の夜景

まずはフィルター無しでの撮影。

クロスフィルター無しでもレンズの絞り羽根による光条が発生しますが、今回使用したレンズは本数の多いトゲトゲしい光条が確認できます。これがクロスフィルターでどのような表現に変化するか。

 

富士山と灯台の夜景

トゥインクル・スターを使用して撮影。

独特な6本光条が発生しましたが、少し望遠気味なのが原因なのか光条は長めになっています。まだ暗い時間帯で光源が強いせいもありギラギラ感のうるさい1枚となりました。

しかし独特な描写のクロスフィルターで斬新です。

 

富士山と灯台の夜景

6:00頃、光源が弱まってきた薄明時の撮影。

この時間帯の光量だと丁度いい光条サイズになりました。カラフルな光条とソフトフィルター効果の相性がぴったりですね。

 

富士山と灯台の夜景

そろそろ光条が出なくなるんじゃないかという時間帯の撮影。

これだけ光量が弱くなってきても存在感のある光条が良いアクセントになっていて、トゥインクル・スターの世界観は十分に表現されています。

 

富士山と灯台の夜景

トゥインクル・スター無し、ZXサーキュラーPLを使用して撮影

これだけ明るくなると肉眼でも光源を視認しづらいです。

 

富士山と灯台の夜景

しかし僅かな光量でもトゥインクル・スターで強制的にキラリと光条を発生させることができました。ZXサーキュラーPLと重ね付けしているので、霞んでいた景色をくっきり描写させつつもソフトフィルター効果でふんわりとしています。

撮って出しでこれだけ独特な雰囲気を作り出せる面白いフィルターです。

 

 

木星土星の大接近をキラリ

約400年ぶりに大接近中だった木星と土星ですが、大接近のピークだった2020年12月21日にトゥインクル・スターを使用して撮影しました。

富士山と木星土星の大接近

日没後すぐに富士山に沈んでゆく木星と土星。

 

富士山と木星土星の大接近

トゥインクル・スターで光条がキラリ。

光条が太いことで木星土星の2つの星の「大接近感」が失われてしまい失敗した感が否めないです。1つの星だけをキラリとさせたり、オリオン座を強調させたり、逆に満点の星などの別パターンでも試してみたいところです。

個人の好みの問題ですが、6本光条のトゥインクル・スターは夜景やイルミネーション等の人工的な光源に合っていると思いました。

 

まとめ

光源のたくさんあるイルミネーション撮影にはキラキラの演出はぴったりです。光条が4本と6本を選べるようになったので好みによって使い分けることができるようになりました。

夜景や星を含めた風景撮影でも面白い演出だと思います。薄明の時間帯などに使用すればギラギラ感の少ない丁度いい光条を出すことができたので活用していけます。

トゥインクル・スターは軽いソフトフィルター効果があることでふんわりとした空気感を作れるのが面白いです。明け方の風景がよりいっそう神秘的になりますよ。