お手頃なリバースGND+ホルダーが実用レベルで初心者におすすめ。提供K&F Concept

こんにちは、アキです。

K&F Concept様より、リバースGND16メタルホルダーセットの角型フィルターシステムを提供していただいたので、使い方やおすすめポイントを紹介します。

リバースGNDは以前より気になっていたけど、実際に購入しようとまでは思っていなかったので触る機会ができてありがたいです。同じようなユーザー様の参考にでもなれば幸いです。

最後に割引クーポンコードを置いておきます。

リバースGNDが便利な理由

従来のハーフNDとは似て非なるハーフNDの一種である「リバースGND」ですが、どういった場面で必要になるのか実際に撮影で使用してみました。

塔ノ岳からの日没と富士山

こちらの写真は日没前後の太陽が低い位置にある時間帯でのシチュエーションですが、明るい太陽が画角内にあるため空と地上での明暗差が激しくなっています。

ここで従来のハーフNDを使用しても問題はありませんが、このシチュエーションでは、より適応した「リバースGND」が便利なのです。

今回の作例は雲が多くて少し参考にしづらいですが、雲がなければ空がもっと明るくなり露出差がより大きくなると思ってください。

 

空が明るく、地上の景色は黒く潰れてほとんど見えないという状況。このシチュエーションにおける明暗差は、太陽のある高さが一番明るくなり、太陽を中心に上下に明暗グラデーションになっています。

中央に近い部分が最も明るいという状況。太陽を構図に入れている場合、日没前後や日の出前後の時間帯はこのような明暗差になると思います。

 

K&F ConceptのリバースGND16

そこでリバースGNDの登場。

中央部が濃くて上側が薄くなっているのが特徴。従来のハーフNDのグラーデーションを文字通り「リバース」させたハーフNDで、これにより中央に近い位置に濃いND効果を与えることができます。

今回はND16ですが、もう少し効果の薄いND8もあります。

 

塔ノ岳からの日没と富士山

先ほどと同じシチュエーションでリバースGNDを使用。(絞り優先の撮って出し画像です。)

リバースGNDを使用しただけで、かなり明暗差の少ない写真になったと思います。

地上の山々の景色がはっきりと見えるようになり、明るかった部分の露出も大人しくなりました。空(とくに雲の部分)が暗くなってしまったけど、従来のハーフNDだったらもっと暗くなっています。

 

わかりやすくGIFにしました。

 

塔ノ岳からの日没と富士山

リバースGND使用の写真を自分の好みにレタッチ。

明暗差を減らして撮影しておけば、撮影後のレタッチ時にイジる部分が少くなるので楽だし、暗部(シャドウ)を無理に持ち上げなくても良くなるのでノイズ問題を緩和できます。

撮影データを見比べた感じでは、人間の目では解像力の低下は感じられませんでした。ごく僅かに色かぶりはありますが、レタッチ時にイジってしまうので気になりません。

 

もう1枚、別シチュエーションの参考GIFです。こちらは太陽がまだ高いですが、太陽の位置に合わせてリバースGNDの濃い部分の位置調整をしています。

リバースGNDについて
太陽が画角内に入れたり、日没前後・日の出前後という太陽の低い時間帯などのシチュエーションでは、従来のハーフNDよりもリバースGNDの方がより適応しています。

 

リバースGNDとホルダーについて

今回、提供していただいたのは2つ。

  1. リバースGND16(100×150 2.0mm)
  2. メタルホルダー(8本アダプターリング付き)

ざっと製品紹介をします。

リバースGND16

K&F ConceptのリバースGND16

リバースGNDのパッケージの蓋がマグネット式になっていた。

箱は簡単に開けられるし、蓋を閉じればマグネットでピタッと閉じます。使用後に箱に戻したい人には便利なパッケージだと思います。

もはや高級感すら感じられて驚きました。K&F Conceptの製品は安価な反面、価格相応なクオリティであるイメージでしたが、近頃は品質へのこだわりを高めているように感じます。

 

K&F ConceptのリバースGND16

ガラスフィルターを保護するための革ケース付属です。

可もなく不可もなく、登山ザックに入れて携行しても破損などはありませんでしたが、強い力や衝撃を与えればフィルターは割れてしまいます。登山のことを思うとプラケースの方が強固で安心感がありますね。

 

K&F ConceptのリバースGND16

K&F Concept製ホルダーに装着した様子。

公式の製品特徴です。

  • 独自コーティングにより紫外線から近赤外光まで均一に通過する
  •  ナノコーティングで水性と耐傷性、油、指紋、傷を効果的に防ぐ
  • 反射防止グリーンコーティング
  • 両面光学研削と研磨により高い解像力の維持
  • Lee、Cokinのホルダーにも対応

100mmサイズのホルダーなら別メーカー製ホルダーでも脱着可能ということです。

僕が普段から使用しているLee製のホルダーでも問題なく脱着可能でしたので、こちらで運用していくと思います。

某マグネット式フィルターも気になっていますが、従来の角型フィルターはメーカー違いでもフィルター・ホルダーを好きに選べるという互換性がメリットなので、マグネット式フィルターへの乗り換えは慎重に検討しています。

LEE100ホルダー

 

お得なホルダーセット

K&F Conceptのホルダーセット

ホルダーセットのパッケージも同様にマグネット式です。

 

K&F ConceptのリバースGND16

こちらのホルダーセットには49〜82mmまでの各アダプタリングが付属しています。

これはK&F Conceptのホルダーの1番のメリットだと思います。全部で49mm、52mm、58mm、62mm、67mm、72mm、77mm、82mmの8サイズが付属したホルダーセット価格は4千円強です。

有名どころのメーカーだとホルダーだけで2万円前後、各アダプタリングが1サイズで1万円を超えたりするので、8サイズセットはとてもお手頃だ。

 

K&F ConceptのリバースGND16

レンズにアダプタリングを装着したら、ホルダーの金色ポッチを押しながらはめ込み、離すとアダプタリングに固定される簡単設計。

 

K&F ConceptのリバースGND16

このホルダーの問題点が1つ。

回転するホルダーはシチュエーションに合わせてGNDの角度を調整できるが、回転を完全にロックすることができないので注意。簡単にくるくる回せる軽さなので、位置を決めたあとに少し触れただけで動いてしまったりと不便を感じることになると思う。

触らなければ問題はないですけど。

ロック機能を設けるか、金色ポッチを離したときに回転まで固定できるともっと使いやすくなります。改善が欲しい部分ですね。

 

K&F ConceptのリバースGND16

ホルダーには2mmフィルターを2枚までセット可能。

幅が狭いのかフィルターの差し込みは固いため力が必要ですが、繰り返し使用するうちに馴染んで使いやすく可能性もあります。固い分にはフィルターの固定力に安心感はあります。

このホルダーは安くておすすめですが、注意点を上げておきます。

  • ホルダー専用のCPLフィルターがない
  • 回転がロックできずに簡単に動いてしまう

ここだけ許容できるのならお手頃なホルダーセットです。

ホルダーだけなら描写には影響がありません。高級メーカーのフィルターを購入してホルダーだけ安いものを選ぶということもできますね。

 

お手頃価格で初心者におすすめ

ガラスフィルターは精密なのかK&F Conceptでも1万円は超えてきますが、他メーカーに比べたらかなりお手頃価格で手を出せます。カメラを始めたけどフィルター関連までお金をかけられないという初心者に優しいです。

 

割引クーポンコードについて

今回紹介した『リバースGND16』をK&F Concept公式サイトで購入する際に10%オフになるクーポンコードをご利用できます。

  • 10%オフコード:10kfjp
  • コード利用可能期間:2021年12月31日まで