こんにちは、アキです。
K&F Concept様より『NANO-X SERIES FILTER マグネティックブラックディフュージョン』を提供していただいたので使い勝手や実際に使用した感想を紹介します。
このフィルターは他社製品で言う「ブラックミスト」のことです。
メーカーによってはミストブラック・ブラックソフト・ブラックディフュージョンなど呼び方が様々なようですが、個人的にはブラックミストで呼び方は統一しちゃいたいところです。
そんなブラックミスト系フィルターが便利な「マグネット式」に対応。
マグネティックブラックディフュージョンについて
濃度の異なる「1/4」「1/8」の2種のブラックディフュージョンを提供していただきました。
人間の肌のしわ、シミ、毛穴などを和らげることができ、より繊細で、ふっくらとした、美しく、かすんでいる映画の効果をよりよく実現することができます。
公式サイトより
ブラックディフュージョンによる効果は基本的によくあるブラックミスト系フィルターと同様で、コントラストを弱めることで映画のワンシーンのような表現をできます。
一言にまとめると「エモくなるフィルター」です。
ポートレートやスナップ撮影に抜群の効果ではないでしょうかね。
ブラックミストという言葉から想像できるように、軽いソフトフィルター効果もあるので夜景撮影などで光源をふわっと印象的にすることもできます。
- 効果は弱めにしたい→「1/8」
- もう少し効果を強めたい→「1/4」
- もっと効果を強めたい→重ね付け
「1/4」に対して効果が半分の「1/8」となり、イメージする表現によって濃度を使い分ける必要があります。メーカーによっては「1/2」という効果の強めな種類もあります。
物足りなければ2枚、3枚と重ね付けすれば効果を強めることも可能です。
開封して驚いたのはレンズキャップ付属だったこと。
以前に提供していただいた『マグネット式フィルターND1000+CPLセット』はそこそこ出番があるんだけど、マグネット式レンズキャップも欲しいなと思っていたんですよね。レンズキャップ単品だったとしても需要があったと思います。
僕の願いが通じたのでしょうかね。
↓レビュー記事に要望として書いておきましたよ。
セット内容は3つ。
- アダプターリング
- ブラックディフュージョン
- マグネティックレンズキャップ
今回は82mmを選びましたが、49〜82mmまでの9サイズを取り揃えています。
アダプターリング(ねじ込み式)をレンズへ取り付けておけば、あとはマグネット式フィルターを好きに脱着が可能です。もちろんブラックディフュージョンに限らず、ND1000やCPLも着脱可能になるのでワンサイズで揃えたいですね。
マグネット式の利便性について
丸形フィルターの着脱において、レンズへくるくると回して取り付ける「ねじ込み式」の手間をなくした「マグネット式」の利便性はもはや説明不要じゃないでしょうか。
角型フィルターでもマグネット式が主流になりつつありますからね。
動画は前回の使い回しですが、この14秒でマグネット式の利便性がはっきりと伝わると思います。
確実にピントを合わせてからフィルターを装着。
この動作がストレスレスになります。
ねじ込み式だとフィルターがレンズから外せなくなったり、重ね付けしたフィルター同士が固着してしまうことがありますが、マグネット式は固着の心配もなくカチャッと一瞬で着脱可能。
一度マグネット式を使ってしまうと、ねじ込み式には戻れなくなりますよ。
ブラックディフュージョンを使用してみた
実際にブラックディフュージョンを撮影に使用しました。
ブラックディフュージョンの効果
まずはフィルター不使用での1枚。
こちらのイルミネーション撮影にブラックディフュージョンを使用していきます。
「1/8」を使用。
光源にソフト効果が加わったけど光源によっては効果が薄いです。しかし不自然にならない程度のソフト効果は風景撮影などで使いやすそうですね。
「1/4」を使用。
「1/8」よりも強めにソフト効果が加わりました。そこまで目立った不自然さも感じないため、どちらか1枚だけを購入するのであれば「1/4」の方が良いかもしれません。
「1/4」と「1/8」の2枚を重ねて使用。
ソフト効果が物足りないと思ったら重ねづけすれば効果を濃くできます。イルミネーション撮影であれば、これくらい強めにソフト効果をかけてしまってもいいでしょうね。
ねじ込み式であれば「1/2」も販売しています。
一応、フィルター効果の有無を分かりやすくするためにGIFにしてみました。
光源があれば効果があるよ
イルミネーション以外でも光源さえあれば効果があります。
海辺で撮影した太陽と、水面に反射した光。
「1/4」を使用。
夜間撮影のイルミネーション撮影では分かりづらかったけど、日中撮影であればローコントラストになっているのが確認できます。
こちらの富士山撮影にもブラックディフュージョンを使用しています。
別記事で紹介している某フィルターをマグネット式にするために利用しています。弱めにソフト効果があっても良い雰囲気になる風景撮影でした。シチュエーションによっては富士山撮影にもブラックディフュージョンを取り入れていけそうです。
エモくするには手を加える必要がある
ブラックミスト系フィルターの「エモさ」は日中撮影やポートレート撮影で効果を発揮すると思いますが、風景撮影ではソフト効果はあっても、エモさが少し弱いと感じました。
僕の撮影スタイルでは強弱の調整をできるソフトフィルターとして使用することになると思います。あとは撮影後にレタッチでコントラストを下げてエモさを出してもいいでしょう。
まとめ
夜間撮影においてはソフトフィルターとして使いやすい印象。
ソフト効果の強弱を調整できるし、マグネット式で簡単に付け外しできるのが非常に便利。ソフト効果のある1枚、無しの1枚の撮り比べなどが簡単に行えました。
他社メーカーからも発売されていますが、弱めのソフトフィルターは「景色をくっきり、光源はふんわり」とさせたい星景撮影で使いやすいはずです。もしかしたらブラックディフュージョンの真価を発揮する可能性があります。
今後の撮影で試してみたいと思います。
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