こんにちは、アキです。
今回はLightroomで簡単に統合できてしまう「パノラマ」の機能をまとめました。
使い方は簡単で、お手軽ながら非常にクオリティの高いパノラマ写真が仕上がる面白い機能です。
あ、アイキャッチはパロディです。気づきましたか?
パノラマ統合の使い方
統合用の写真を用意する
パノラマ統合に使用する写真を用意します。Lightroomのパノラマ統合の機能が優秀なため、手持ち撮影で何枚か撮影したものでも綺麗に仕上げられるのが特徴です。
よりクオリティを高めるには三脚を使用しての撮影をおすすめします。なるべく水平を維持しての撮影ができます。
今回はこの3枚をパノラマ統合したいと思います。
富士山を中心に3枚撮影しました。16mmでの撮影なので3枚でもかなり広角なパノラマになると思います。
広角レンズ使用の場合、歪みの目立つレンズを使用するとパノラマ統合すると歪みが目立ってしまう可能性があるので注意してください。歪みの目立たない画角での撮影がベストだと思います。
Lightroomで統合する
用意した複数の写真を選択します。
右メニューから「写真を統合」→「パノラマ」と選択します。すると合成が始まります。
「パノラマ」を選択すると自動で統合してくれます。数秒かかるのでそれを待つだけで完成します。
統合には種類があり、3つの「レイアウト投影法」から選択ができます。球面法、円筒法、遠近法の3つの投影法があるので、素材に合う項目を選びましょう。
主にこの「球面法」と「円筒法」の2つから選択するかと思います。見た感じで「円筒法」を選びました。
「遠近法」は、対応した写真素材でないと機能しません。写真素材が適していた場合に使用できるようになるようです。
球面法:球面内部にマッピングするように画像を整列および変形できます。この投影モードは、非常にワイドなパノラマや複数行のパノラマに適しています。
遠近法:フラットな表面にマッピングされているかのようにパノラマを投影します。このモードでは直線が真っ直ぐに保たれるため、構造写真に適しています。投影されたパノラマのエッジ近辺が大きく歪むため、このモードでは非常にワイドなパノラマには適していません。
円筒法:円筒の内側にマッピングされているかのようにパノラマを投影します。この投影モードはワイドなパノラマで有効ですが、垂直線も真っ直ぐに保たれます。
統合後は「自動切り抜き」のオンオフが選択できます。デフォルトではオンになっていました。
「自動切り抜き」は使用すると、統合後の写真の “白い部分” が入らないように長方形にトリミングしてくれる機能です。
これは保存後に自分で自由にトリミングをやり直しできるのでオンでもオフでもどちらでもいいかと思います。
トリミングとレタッチをして完成
統合元となった写真のパラメータ、レーティング、カラーラベルなどはそのまま引き継ぎ、RAWファイルとして保存されます。
「自動切り抜き」を選択していても、保存後にいくらでもトリミングのやり直しができます。好みにトリミングしましょう。
レタッチもパラメータを引き継いでいるけどやり直しできるので、ここでもう一度仕上げます。
納得がいけばいつものようにJPEGに書き出して完成です。
パノラマ統合の応用
実はLightroomのパノラマは全自動で非常に簡単なのですが、まさかの横方向だけでなく「縦方向」のパノラマ統合にも対応しています。
なのでそれを応用すると、縦3コマ×横3コマといった超広角なパノラマ写真も作成することが出来てしまいます。
ちょっと試してみます。
こんな感じの縦3枚×横3枚の計9枚を撮影してパノラマ統合してみます。適当に手持ち撮影したため、ホワイトバランスも露出もバラバラな9枚です。
ちなみに撮影は、画角が28mm固定のRICOH GR2を使用しました。28mmでの撮影だと1枚の画角が狭くて景色全体を入れることができません。
以上の素材をパノラマ合成するとこうなります。
すぐに気づくのが、ホワイトバランスや露出までも自動調整してくれている。ホワイトバランスも露出もバラバラの9枚だったはずです。これは凄い。
適当に手持ち撮影した写真素材でも十分なクオリティです。
そして好みにレタッチして完成です。
画角が28mm固定で広く撮影ができないRICOH GR2でしたが、パノラマ統合を利用してかなり広角な写真が仕上がりました。面白いですね。
ただ、少し撮り方を考えないと歪みが目立ちますね。
遠景であれば歪みはそこまで出ないですが。
まとめ:また表現の幅が広がってしまった
Lightroom単体でもパノラマだとかHDR合成だとか非常に簡単でハイクオリティな統合機能があります。素材さえ丁寧に撮影しておけば、あとは基本的にLightroomが自動で処理してくれます。
撮影もそこまで難しいことを考える必要もなく、手持ち撮影でパパっと撮影したものでも十分なクオリティに仕上がる。
統合後もRAWファイルとして高品質なファイルとして扱えます。
覚えていたら普段の撮影のついでに素材撮りなんかしておいて、パノラマ機能で遊んだりしてみてもいいかと思います。
表現の幅が広がるはずなのでLightroomのパノラマ機能を使用してみてはどうでしょうか。