こんにちは、アキです。
Nikon Z6IIへの移行当初は購入予定のなかった「FTZ」をやっぱり購入しました。
先日の記事では『FマウントレンズはD810で使えばいいかな』と綴っていますが、Z6IIを実際に撮影で使用したことで考えを覆されました。
その辺りの理由などを綴ります。
やっぱりFTZを購入しました
まずはマウント変換アダプタ「FTZ」を軽く紹介します。
2018年9月、Zマウントの登場に合わせて発売されました。
Zシリーズのミラーレスカメラに装着するとNIKKOR Fレンズを取り付けることができるマウントアダプターです。AI NIKKOR以降の約360種のNIKKOR FマウントレンズでAE撮影が可能で、さらにそのうち、モーター内蔵のAF-P、AF-S、AF-Iレンズ計90種以上でAE/AF撮影が可能です。
- NIKKOR Fレンズ+ニコンデジタル一眼レフカメラと同等のAF・AE性能、画質が得られます。
- 可動部をはじめ随所に効果的なシーリングを施し、Z 7、Z 6、Z 5と同等の防塵・防滴性能を確保しています。
- 絞りリングのないGタイプレンズ(NIKKOR Fレンズ)と調和する外観デザインです。
- 鏡筒と三脚座にマグネシウム合金を使用し、堅牢性を確保しながら軽量化を達成しています。
すでにFレンズを大量に揃えていたり、ボディを買ったところですぐにはZレンズを揃えられなかったり、Zレンズのラインナップが少ないのでFレンズを使わざるを得なかったりとFTZの需要は高いと思います。
例えば、僕の場合はD810&Z6IIの2台体制になってしまったので、FTZによってレンズを使い回すことで利便性が上がります。
ちなみに製品名はそのまま「F to Z」と解釈していいと思います。
Z6IIで撮影した写真を見た僕は、『FマウントレンズはD810で使えばいいかな』という考えを容易く覆された。
“可能な限りFマウントレンズもZ6IIで使用したい”
と思うほど、Z6IIで撮影した写真が綺麗な映りだったのです。
Z6IIは高感度耐性に優れている機種なのでノイズが非常に少ないというメリットがあります。この高感度性能によってZ6IIは動体撮影に強いだけでなく、夜景や星景などの撮影においても強さを発揮します。
D810との比較なので、なおさら高感度性能の差が大きいのだと思う。そうなると、手持ちのFマウントレンズは可能な限りZ6IIで使用したくなるわけですよ。
純正品ということで3万円を超えてくるので、少し手を出しにくいところがデメリットかな。もっと安ければ使う使わないを問わずに、とりあえず買っておいただろうな。
Z6IIでFマウントレンズを使うメリット
Z6IIの高感度性能を活かす他にもFTZを使用するメリットはあります。
ボディ内手ブレ補正があるので、これまで手ブレ補正の無かったFマウントレンズでも手ブレ補正を有効にすることが可能になった。Zレンズ装着時よりは手ブレ補正の効果は弱いそうですが、無いよりかはある方が心強い。
手ブレ補正非搭載の「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」でも手ブレ補正が有効になります。もちろんオートフォーカスも有効なので、D810で使用するよりもレンズ性能がパワーアップしているも同然。
非対応のFマウントレンズもある
FTZを介しても使用できないFマウントレンズもありました。
サードパーティ製レンズの一部にはFTZ非対応の場合があるようです。
手持ちレンズの中ではタムロンの「100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (A035) 」が、FTZ経由でZ6IIへ装着すると『何らかの異常を検出しました。シャッターボタンを押してリセットしてください。』という警告画面が表示されて使用不可になります。
指示通りにシャッターボタンを押して警告画面をリセットしても、すぐに同じ警告画面が表示されてしまい撮影ができません。これがMFレンズとしても使用できないから酷い話だ。
完全にシャッターを切れない状態。
このタムロンのライトバズーカをZ6IIで使用するためにFTZを購入したのにな。
MF専用レンズだったとしても文句なかったのに、完全に使用不可なのはイタい。
先日の「397年ぶりの木星と土星の大接近」は、やむを得ずD810で撮影しました。(こういう言い方してるとD810が悪いカメラのように聞こえるけど、すごく良いカメラなので安心してください。夜間撮影においては、Z6IIの高感度性能が優れているというだけです。)
Zシリーズとの互換性について
タムロン公式で発表されているように、ニコンZシリーズに互換するレンズは限られているようですので注意してください。
ニコンZシリーズとの互換性 | FAQ | 株式会社タムロン
と、ここまで書いて表を見ていたら、100-400mm(A035)は対応していることに気がついた。
アップデート方法として『TAP-in Consoleもしくは弊社お預かり』ということなので、自分でファームウェアを更新すれば対応するのかもしれない。
運良くTAP-in Consoleは所有している。
さっそくTAP-in Consoleを接続して確認。
やはりファームウェアが最新ではなかったのでアップデートしたところ、問題なくZ6IIに対応するようになりました。AFも手ブレ補正も動作確認済み。
よかったよかった。
これで手持ちのレンズはすべてZ6IIで使用可能です。タムロンレンズをZシリーズで使用する予定のある方は、TAP-in Consoleも準備しておくと安心ですよ。