こんにちは、アキです。
使用していたプリムスのIP-110を使い切ったので代わりとなるOD缶が必要になりました。あくまでも登山用なので小さいサイズのOD缶が欲しいわけですよ。
そこで部屋で眠っていたジェットボイルOD缶を引っ張り出してみたところ「ガス漏れする個体」だったことが判明したので紹介します。
ガス漏れした条件について
一応、ガス漏れするには条件があります。
「ジェットボイルOD缶にプリムス製ストーブを装着した時」です。
ストーブをくるくると回していくと「プシュッ」とガス漏れする場所があるんです。もちろんその場所で止めれば「プシュゥゥゥゥ」っとガスが漏れ続けます。
ガス漏れした手持ちの組み合わせを紹介します。
ジェットボイルOD缶+プリムスP-153
ストーブを取り付ける際にガス漏れする場所があるけど、ストーブを回しきってしまえばガス漏れの音は止みます。でも回し切ったところの近くで漏れているので点火するのは怖いです。
ジェットボイルOD缶+プリムスP115
同じくプリムス製のP115があったので試してみたところ、P-153と同じ状況でガス漏れしたのでこちらも使用するのは危険と判断。
メーカー違いの組み合わせではガス漏れの危険性が高い。
逆に言えば「メーカー違いで使用すんな」ってことなんですよね。それはOD缶にも記載してあるので、当然といえば当然のトラブルでもある。
似たような事例があるようで、動画付きで詳しくまとめられていた記事を紹介します。
山の上でガス漏れに気が付いたという山写さん。
登山時にガスが使用できなくなることの危険性を挙げられており、夏場の山でも人間にとってお湯が如何に大切な存在なのか分かります。
しかもメーカーを揃えていてもガス漏れする不具合っぷりは怖いですね。
僕も山登りをすることがあるので他人事ではないな。
ジェットボイル用のガス缶について
僕がJETBOIL ZIPを購入したのが2015年の夏。今回ガス漏れに気がついたのはこの2015年に入手したOD缶です。付属品と予備の計2個どっちも。
調べるとジェットボイルOD缶にはリコール問題がありました。
やはり僕のOD缶は始めから不具合品だったんだなー。どうりでガス漏れするわけだ。そう簡単にガス漏れはしないですよね普通。
2015年のリコール問題について
2015年にジェットボイルOD缶に不具合が確認されて公式にリコール対応されていたようです。僕が購入した年だけど全然知らなかったです。
■交換対象製品
品名(品番):ジェットパワーガス100G(#1824332)
ジェットパワーガス230G(#1824379)
製造ロット :カートリッジ底面に刻印されている数字が「13.07」、「201308」、「201309」ではじまるもの
販売時期 :2013年7月〜■回収の理由
バーナーをセットしてもガスが出ないなど、上記ロット生産分の一部においてバルブの開閉に不具合のあることが確認されました。
リコール対象の製造ロットは2013年製となっています。しかも不具合の内容は「ガスが出ないなど」という、ガス漏れとは正反対の症状になっています。
なにか違うぞ。
僕のOD缶をひっくり返してみると製造日は「20150331」です。
まさかのリコール対象外。
不具合ロットではないのにガス漏れするのは仕様なんですかね。そもそもメーカー違いで使うと「プシュゥゥゥゥ」ってするのが当たり前なのかな…
なんて思い始めたり。
そもそも2019年にこの2015年製造のOD缶が2個も残っている理由。
それは「頼りなくて使わなかった」からです。
ジェットボイルは低火力で効率良くお湯を沸かすのが得意な道具、ときにはその低火力がヤマメシの調理には向いていないことがあった。
初心者の知識ながら「日本製ガスの方が性能がいいんじゃね?」と感じてしまい、それ以降ずっとプリムスOD缶を使用してきました。
ジェットボイルを使用するときは必ずプリムス IP-110を使ってきました。
あれ…
「プリムスOD缶+ジェットボイルストーブ」ではガス漏れしないのですよ。
メーカー違いの組み合わせでもプリムスOD缶が「プシュッ」と音を鳴らすことはないので、これは完全にOD缶のクオリティの問題になるのかと思います。
やっぱりストーブを付けるたびにガスが漏れるっておかしいですよね。
そもそもクオリティが怪しい
クオリティが怪しいと思い始めると、なんかもういろいろと怪しく見えてきます。
ジェットボイルOD缶のグニャッと曲がったプリントと「韓国製」の文字がなんとも言えない。曲面でプリントが難しいのかもしれないけど日本製OD缶はもう少し綺麗でしょ。
ちなみに2019年現在は、ジェットボイルOD缶のデザインが一新されています。
ガス漏れ対策などの品質も少しは改善されているのかな?
購入予定はないので確認できませんが。
追記(2019.6.16)
この記事を見た方から意見が届いたので紹介します。
2018年製という新しい製品でもガス漏れを確認できるという内容のメッセージでした。けっこう重要なことだと思うので勝手ながら追記させていただきました。
こちらの意見から分かるように現行のOD缶でもクオリティが怪しいです。問題点が改善されていない可能性が高いので、現行品を購入した場合でも必ずガス漏れチェックを行ってから登山などに持ち出して下さい。
ジェットボイルで組み合わせても漏れていた
手元に残ったジェットボイルOD缶は、メーカーを揃えて使い切ってしまおうと思ったところでまさかのガス漏れ発覚。
メーカー揃えの組み合わせでも「プシュッ」と聞こえ、その位置で止めると「プシュー」とガス漏れしているのが確認できました。ストーブをくるくる取り付けていると一瞬だけなので気が付かなかった。
これは経年劣化なのか、季節的な問題なのか、仕様なのか。でもストーブを最後まで固定できていればガスは漏れないので使えないことはない。
でも、このまま点火するのは少し怖い気もする。
ガス漏れさせずに安全にガスを使い切る方法を考えました。
ガス詰め替えアダプタで大惨事
安全にガスを使い切る方法を探したところ「ガス詰め替えアダプタ」にたどり着きました。ガス缶からガス缶へと中身を詰め替えるためのアダプタ。
OD缶→OD缶、CB缶→OD缶など種類があります。
これを利用して空になったプリムスOD缶を再利用しようと思ったのです。ガス漏れしないOD缶へ詰め替えてしまえば安全に使い切れるかなって。
そして購入したのがこちらのノーブランドのガス詰め替えアダプタです。似たような製品が多いけど、中でも評価の多い製品を選びました。
OD缶とOD缶を接続してガスを詰め替えることが可能になり、中途半端に残っている複数のガス缶を1つにまとめたりできて便利です。
登山時で小さいOD缶が便利なので「大きいサイズのOD缶やCB缶からガスを補充していく」という使い方もできます。
さっそく試しにジェットボイル缶にアダプタを取り付けたところ。
ブシュゥゥゥゥゥ!!!!
アダプタを少し回したところでガスどころか液体のまま中身が吹き出しました。ガス漏れというレベルではなくビッチョビチョですよ。
これには焦った。
クオリティの怪しいジェットボイルOD缶と、クオリティの怪しいノーブランドの詰め替えアダプタという組み合わせがもたらした悲劇ですね。
危険なので詰め替えは断念。
もちろん屋内、テント内では絶対に使用しません。
まとめ
仕様だと言われたらそれまでだけど、こんなに簡単にガス漏れするのもどうかと思う。
取り付けできてしまうので互換性のあるものだと思いがちだけど、可能な限りメーカーは揃えないと何が起こるか分からない。
なるべく日本製のOD缶を選ぶのが無難なんだと学習することができました。
あとは登山に持ち出す前にガス漏れチェックが必要ですね。