こんにちは、アキです。
「RRSのこと書いてたらFFの話になっていた」という記事です。
Lプレートの利便性について
Lプレートによってカメラ重心を雲台や三脚の中心に置くことにより、三脚撮影時のバランスを限りなく安定させることのできるアイテムです。通常のクイックリリースプレートとは違い、L型のプレートになることでカメラを縦位置にセットすることが可能。これにより自由雲台など小型な雲台でも安定性を得られるようになります。
現在は「アルカスイス互換」として様々なメーカーから互換規格としての製品が多く販売されています。1つの規格に対して互換性を持たすことで、メーカーを気にせずに使い回すことができるのもアルカスイス互換のメリット。あくまでも「互換」であって公式な同規格ではないので、製品によっては品質にバラつきがあるので注意。
今回は高品質なRRSのLプレートのお話。
- 縦構図のとき三脚は安定してますか?L字型クイックリリースプレートを使う理由
- アルカスイス規格化でトラブル発生!互換品のL字型プレートと雲台の相性の話
RRSのLプレートを購入してみた
RRS(Really Right Stuff)の製品は2017年に銀一が輸入販売を始めたことによって、国内でも簡単に購入できるようになった。面倒な個人輸入などしなくても手に入るとは言っても高価なことには変わりないので、庶民派の僕は結局のところ手が出ないという現実。
そんなときにRRSの紹介文を読んでピンときました。
アメリカのカリフォルニアにオフィスを構えるReally Right Stuff (リアリー ライト スタッフ)は、1990年にBryan Geyer(ブライ アン・ガイヤー)が、流通しているカメラプレートの品質に満足できず、さらに高品質な製品を求めて自作のプレートを作り、販売したこと から始まりました。 色々なカメラに使いまわせる汎用品ではなく、一眼レフカメラの機種ごとに「Really Right(ぴったり)」な専用プレート を製造し、その精度と使い易さは他に比類がないものとなっています。 カメラプレートから始まった製品ラインナップは、この25年間で自由雲台、クランプ、三脚、フルードビデオ雲台など、幅広く成長しました。Made in USAに誇りを持ち、取扱い製品の増えた今でも製品の製造から組立てまで全ての工程をアメリカで行っています。
つまり、RRS製品の原点は「プレート」ということになる。
プレート作りから始まった高品質の歴史。庶民派の僕には手の出しにくい高級メーカーですが、Lプレートくらいだったら気にせず買えるし、RRSの原点を感じてみようと思ったわけです。(プレート変更くらいで何か変化があるなんて期待は1mmもなかったけど。)
そんなわけで手に入れたRRSのLプレートだけど、このブログを書いている頃にはすでに1年くらい経っていた。撮影もブログも休止していたのでこのタイミングでの紹介です。数少ない2019年の撮影はすでにこのプレートを使用しています。
はじめに言っておくと、プレートの変更くらいじゃ何も変わらない。もとの中華メーカーの安いLプレートで困ったことはない。
もとのLプレートはMENGS製で、比べてみると形状はかなり異なる。MENGS製は底面に穴を開けることで軽量化、材料のコスト削減などしているのかもしれない。対してRRS製には穴がなく高密度で剛性に期待できる。
これがもしもミニ四駆だったら、肉抜きをして少しでも軽量化しているMENGS製の方が人気製品だろう。しかしこれは安定性を求めるカメラの話なので頑丈なRRS製品の方がいい。
Nikon D810に取り付けた様子だけど、これと言ってとくに変化は感じられない。RRSのロゴに変わっただけ。中華製品ではなくなったことで少し満足度が上がったくらい。気持ちの問題ですね。
三脚に取り付けた状態で移動する際は、写真のように三脚の首根っこを掴んで持ち歩いたりぶん回したりします。こういった負荷をかけてもプレートに破損や変形などありません。(あってもらっちゃ困ります。)どちらかと言うと挟み込む側のクランプの品質の方が重要かな。
まだ撮影回数は少ないけど、プレートがRRSじゃないと駄目な要素は感じられませんでした。逆に言うと、安くても中華製品の品質が高いということかもしれない。
むしろRRSのプレートにしたことで問題が1つ見つかった。プレート本体の三脚穴の位置が中心からけっこうズレている。クランプ無しで直付けするとカメラ重心がズレてしまい安定性が落ちます。この三脚穴を使うことはないと思うけど。
この手のアルカスイス互換製品で調べてみると、プレートとクランプが上手く噛み合わず装着できないというような事例なども見つかります。少なからず品質に信頼のあるメーカーを選んでおいて損はないと思います。可能ならプレートとクランプ側のメーカーを揃えるのが一番かと思う。
久しぶりなブログだったのでLプレートだけで無理やり話を広げて書いてみたけど、プレート単体だと自己満足の領域ですね。現状ではもとのMENGS製で十分でした。
誤差を極めるのが大事
実際のところ「誤差を極める」のも楽しみ方の1つ。お金のある方はとことん高級機材で固めて、「誤差も積もれば山となる」ということで1つ上のレベルの撮影ができるのではないでしょうか。
僕は昔、FF11というネトゲにハマっていたことがあります。ステータスを少しでも増やすために、頑張って高額アイテムを手に入れたり、頑張ってコンテンツを攻略してレアアイテムをゲットした。でもゲームのシステム上、ステータスをちょこっと上げたところで「ほとんど体感できない」という仕様だった。
そんな中で誰かが言いました。
「FFは誤差を極めるゲームだ」と。
妙に納得する言葉だった。「苦労してゲットしても効果ない」「手に入れても意味がない」などという言葉は、自分が努力したくないだけの言い訳に過ぎない。これは今、実際に僕も実感していることに気がついた。仕事に役立つわけでもない資格の取得に励んでいたりする。資格自体は不要でも、「取得する過程で得た知識」は仕事のどこかしらで役に立っている。
大事なのは取ろうと努力したかどうか。
↑これもあるプレイヤーの名言から。盗賊のナイフの(笑)
というわけで、FF懐かしいなーという気持ちに浸っています。