縦構図のとき三脚は安定してますか?L字型クイックリリースプレートを使う理由

こんにちは、アキです。

今回、一眼レフカメラに装着するための『L字型クイックリリースプレート』を導入しました。これは「三脚で縦構図」の撮影時に欠かせないアイテムになります。

情弱ながらようやく導入したので紹介しておきます。

「三脚の縦構図」を安定させる方法

『L字型クイックリリースプレート』を付けることによって「三脚の縦構図」での不安定さを解消することができます。

従来だと、カメラ底面の三脚穴を利用して三脚へと固定します。その状態だと縦構図で撮影したくなった場合は “三脚の重心” “カメラ本体の荷重” は以下の図のようになります。

縦構図にすると “カメラ本体の荷重”“三脚の重心” よりも左側に90°ズレてしまいますよね。そうなると三脚自体のバランスが不安定になってしまいます。

この状態では振動にも弱く撮影にも影響が出てしまう可能性があります。強度次第ではカメラ本体の荷重で雲台の固定まで「ズレる」可能性もあります。

軽量なトラベル三脚であればこの縦構図はかなり不安。中型以上の三脚でも数十分のバルブ撮影にでもなると不安かと思います。

ここで『L字型クイックリリースプレート』の出番です。これを装着すると以下の状態での縦構図撮影が可能になります。

“カメラ本体の荷重”“三脚の重心” をズラすことなく縦構図にできます。横構図と同じ状態ですね。

三脚本来のバランスを保ったままの撮影が可能で、縦構図でのバルブでも不安はありません。小型の三脚でも限りなく安定感を維持しての縦構図もできます。

これが『L字型クイックリリースプレート』を装着することで可能になります。

プロテクターにもなる

何気にこのL字型プレートが多少のプロテクター代わりにもなります。カメラを落下させたり、ぶつけたりした時に運良くプレート部分であればカメラを保護することもできますね。

取り付けてみた

『L字型クイックリリースプレート』で検索すれば色んなメーカーの商品があると思います。

基本的にどれもアルカスイス互換です。雲台やクランプがアルカスイス互換のタイプなら取り付けが可能です。

[su_note note_color=”#fcfcfc” radius=”10″]Nikon D610(在庫切れ中)
[MENGS] D610/D600 L字型のクイックリリースプレート, Nikon D610/D600 カメラ用

Nikon D750
[MENGS] D750 L字型のクイックリリースプレート, Nikon D750カメラ用。

Nikon D810
[MENGS] FD810L L字型のクイックリリースプレート, Nikon D810カメラ用[/su_note]

今回、僕が選んだのはMENGSのD610専用のタイプを選びました。汎用タイプのL字型プレートだと装着時に隙間とかできたりするので、なるべく使用カメラの「専用タイプ」を探した方が良いです。

値段もピンきりなので当たりハズレもあるかもしれません。

取り付け方法

同梱物

同梱物です。取り付けに使う六角レンチも付属しているので工具は用意しなくても大丈夫です。そもそも工具なしでも取り付け可能でした。

見た目①
見た目②

見た感じのクオリティはそこそこです。チープ感は無い。とくにバリ等の鋭利な部分もなく安心して触れます。

さっそく取り付けます。

取り付け図

『L字型クイックリリースプレート』はカメラ底面にある三脚穴へ固定する形式になります。取り付けは非常に簡単。

取り付けも簡単
六角レンチで本締め

ツマミが付いているので手で簡単に付け外しができるし、付属の六角レンチを使用すればガッチリと本締めもできます。頻繁に付け外しをする方はツマミだけでの取り付けが簡単でいいですね。

バッテリーグリップとの共存ができないので付け外しする人は多いような気もします。

僕は基本的に『L字型クイックリリースプレート』は付けっぱなしにする予定なので六角レンチでガッチリ本締めしました。

各差込口の状態

取り付け後、カメラ横にある各差込口のフタは普通に開ける事ができますが、MICとHDMIのフタはちょっと開けるまでが大変でした。使う人はプレートの取り付け前にフタを開けておくと楽です。

レリーズ用のフタだけは簡単に開けられたので不便にはならないです。しかも僕は、ワイヤレスリモコンでの撮影がほぼメインなので開かなくてもそれほどダメージは無いです。

汎用プレートを選ぶ場合はこの各差込口がプレートで塞がるかもしれないので気をつけて下さい。

取り付け後①
取り付け後②

通常のクイックリリースプレートと違って、カメラ底面だけではなく “カメラの左側面” にもクイックリリースプレートが付いているという状態になります。なので底面と左側面で雲台に付け替えることができます。

僕の購入したプレートに関しては、カメラ底面側に三脚穴があります。この『L字型クイックリリースプレート』を装着したままで三脚穴を使用できます。(多分使わないけど、このままハスキー雲台に取り付けたりできる。)

アルカスイス互換について

このL字型クイックリリースプレートを導入する際に気をつけることは、雲台やクランプが『アルカスイス互換』であることが条件です。

なのでアルカスイス規格の雲台に変える必要があります。アルカスイス互換でオススメな雲台はSIRUIです。中国メーカーですが非常にクオリティが高くコスパも良くて評判の良い雲台があります。

今の雲台をそのまま使用したい場合はクランプを取り付ける必要があります。僕も愛用している「直付けタイプ」のハスキー雲台で使用するにはアルカスイス互換のクランプが必要なので気をつけて下さい。

まとめ:無駄に縦構図が捗りそう

僕は軽量な三脚が好きなので安定感を維持しての縦構図はとても重宝しそうです。

とくに長時間の山登りで使用しているトラベル三脚「Manfrotto Befree」のようなレベルとなると縦構図がめちゃくちゃ不安定でした。とくに雲台自体が貧弱でしたが、L字型プレートの導入で縦構図も安心して撮影できます。

以上が、アルカスイス互換のL字型クイックリリースプレートの紹介でした。

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