こんにちは、アキです。
自由雲台『マーキンス Q3iTRQ-BK』の購入レビューです。
GITZOのトラベラー三脚を購入してから定着する雲台に出会うことなく度々交換していて、絶賛“登山用三脚に載せる雲台の沼”にハマっている訳ですが、今回はゴールになり得る雲台を見つけたので購入。
というか記事タイトルがすでに結論。
Markins Q3iTRについて
Markins(マーキンス)は韓国の主に自由雲台を取扱うメーカー。雲台の他にはGITZO専用の三脚ハブが有名どころだと思います。
そしてマーキンスの自由雲台「Q3i」というシリーズの中に「Q3iTR」というGITZOトラベラー三脚のために設計されたモデルがあります。
購入したのは『Q3iTRQ-BK』という製品。日本販売店トリンプルでの適応確認済みのトラベラー三脚はGT1541T・GT1544T・GT1545T・GT2542T・GT2545Tです。
製品名の詳細は、
- 「Q3i」はシリーズ名
- 「TR」はトラベラー
- 「Q」はクイックシュー付属(たぶん)
- 「BK」はブラック
という意味です。
GITZO トラベラー用の雲台
主要スペックだけ抜粋。
重量 | 370g |
ボール径 | 38mm |
ベース径 | 50mm |
耐荷重 | 30kg |
フリクション 調整機能 |
○ |
僕が登山用の雲台に求めているスペックは、
- アルカスイス互換
- 重たくても400gまで
- フリクション機能あり
- ボール径は可能な限り大きく
- ベース径40〜50mm前程度
というスペック。
これまでGITZO GT2545Tに載せてきた雲台と比較すると、かなり理想スペックに近い製品です。さすがGITZOトラベラー用に設計されているだけありますね。
↓求めている雲台について綴っている記事もあります。
直近に使用していたベルボンQHD-G6ASだと大きく重たい、レオフォトLH-30は軽量コンパクトだけど操作性・機能面に難のある状況でした。
Q3iTRQ-BKはちょうどその中間という感じ。
見た目のサイズ感もスペックも本当に丁度いい。
傍から見れば誤差にしか見えないだろうけど、撮影における雲台ってシャッターの次くらいに頻繁に触る部分だと思います。この僅かな誤差が無性に気になってしまってなかなか定着しなかったんですよね。
僕は大雑把なタイプなんだけど変なところに拘りが現れます。
あれば安心のフリクション機能
LH-30のときに「無くても困らない」とは書いていたけど「あれば安心」でもあるのが事実。無いよりはあった方が無難です。
ちなみにメインノブにはラバーグリップが付いていて掴みやすく操作性は高いけど、ラバーは摩耗や経年劣化するので無くても良かった気もする。このラバーグリップの交換パーツがあれば望ましいんだけど。
クイックレバー式マウント
Q3iTRQ-BKはクランプの開閉が「クイックレバー」のモデル。ノブをくるくる回す必要がなく、レバーを起こしてあげるだけでカメラの脱着が簡単に行なえます。
クイックレバーは初めて使用したけどすっごい便利だ。分厚いグローブをしていても関係なしにワンタッチですからね。
通常のノブには戻れなくなるよ。
クランプの開閉幅は調整が可能なので、各メーカーのアルカスイス互換シューに対応できる。愛用しているベルボン製Lプレートでも問題なく固定できた。よかったよかった。
それでも上手く噛み合わずに固定できないメーカーがあるかもしれないので注意。
実際に使用した感想
ボール径38mmもあれば固定力は申し分なく操作性にも難はない。
70-200mm F2.8クラスのレンズでも安心して固定できるでしょう。
あれだけ「重量が〜、サイズ感が〜」とか言っていたけども、実際に登山に携行しても雲台の重量の変化なんてまったくもって分かりません。本当に妙な拘りですよ。
でも小さなところからコツコツと軽量化して、総合的に大きな軽量化へと繋がると信じています。(今回はLH-30から重量アップしているという矛盾…)
登山用三脚に載せる雲台、
もうゴールでいいんじゃないかな。
余談
ノブのラバーグリップの触り心地、サイズ感、重量などが『SIRUI K-10X』に近い印象。(かつて使用期間が最長だった自由雲台です。)
マーキンスは価格がそれなりに高いので、コスパ含めてK-10Xが最適解だったのかもしれないと、心の何処かで感じていたりいなかったり。