こんにちは、アキです。
愛用中である登山用の三脚『GITZO GT2545T』に載せる自由雲台を考えるだけの記事です。
現在は『ベルボン QHD-G6AS』を載せているのですが、三脚のサイズに対して少し大きいところが気になっていました。そこへ載せるカメラがミラーレスへと軽量化されたので、雲台を少しだけスペックダウンしようかと探し始めました。
求めている条件から候補雲台をいくつかピックアップしてみました。
これら以外にもおすすめな雲台があれば教えていただけると嬉しいです。
登山用の自由雲台について
あくまでも登山用なので大きすぎず重たすぎず、それでも安定性の高い雲台を求めています。
これまで使った自由雲台
これまでGT2545Tに乗せてきた自由雲台は2つ。
- SIRUI K-10X
- ベルボン QHD-G6AS
どちらもNikon D810を載せるには問題のないスペックです。SIRUI K-10Xはコスパが高く気に入っていたけど、ゴム部分や水準器の色抜け等の劣化によりベルボン QHD-G6ASへと交換しました。
日本製で良い雲台ですが、三脚に対して少し大きい。
ミラーレスに移行して軽量化されたことで三脚や雲台もスペックダウンできるようになり、総合的に大きな軽量化に繋がるようになったので雲台を見直したいというわけです。
ベルボンさんはこの『QHD-G6AS』のワンサイズダウンの『QHD-G5AS』を作ってくれたら需要高そうなのにな。惜しいところだ。
登山用に求めるスペック条件
登山用の雲台として求めるスペック。
- アルカスイス互換
- 重たくても400gまで
- フリクション機能あり
- ボール径は可能な限り大きく
- ベース径40〜50mm前程度
- 水準器は無い方が好ましい
カメラにはアルカスイス互換のLプレートを装着しているので、アルカスイス互換に対応した雲台が大前提です。
重量は400g以下に抑えたい。QHD-G6ASは460gもありますが、先代のK-10Xは380gで十分なスペックだったので400g以下でも良い雲台はたくさん存在するはずです。
ノブの締め心地を自分好みに調整できるのでフリクション機能は欲しいですね。無くてもなんとかなるけど、無いよりはあった方がいい機能です。
ボール径(ボールの大きさ)は大きければ大きいほど固定力が強くなると思っています。カメラが軽量化されたのでそこまで重要視する程ではないけど、最後に比較するところがボール径だけになったとしたら大きい方を選びます。
三脚GT2545Tのベース径40mmに合わせるために、雲台のベース径は40〜50mm程度が理想です。雲台が小さすぎるとバランスが悪いけど、あまり大きくて頭でっかちにもしたくない。見た目の好みも大事だと思います。
写真はベース径51mmのQHD-G6ASですが、三脚のベースから少しはみ出しています。最大でも50mm程度がギリギリ許容範囲というサイズとします。
あと雲台に水準器は不要です。劣化して色抜けしてしまうし、そもそも雲台の水準器は使用したことがないです。丁度いいスペックの雲台に水準器があったら構わないけど、無いほうが好ましいというレベル。
登山用に欲しい自由雲台の候補
バランスの良かったSIRUI K-10Xを判断基準にして、候補をいくつか見つけました。正直なところピンと来る雲台が無いようならK-10Xを買い直すことも視野に入れています。
なかなか理想通りとはいかずも理想に近い雲台をいくつか見つけました。
上2つは使用済み雲台、下5つは候補に見つけた雲台です。
重量 | ボール径 | ベース径 | |
K-10X (SIRUI) |
380g | 33mm | 49mm |
QHD-G6AS (ベルボン) |
460g | ー | 51mm |
QHD-S5AS (ベルボン) |
318g | ー | 37mm |
QHD-S6AS (ベルボン) |
352g | ー | 41mm |
GH1382QD (GITZO) |
500g | 40mm | 42mm |
XB-38 (Leofoto) |
370g | 38mm | 46mm |
FB-1 (Marsace) |
285g | 36mm | 49mm |
候補の中でもスペックを見る限り気になるのが、
- Marsace FB-1
- ベルボン QHD-S6AS
この2つでしょうか。
一応、三脚の『GITZO GT2545T』に付属するはずだった純正の雲台として『GH1382QD』も候補へ入れてみましたが、重量が500gということで選ぶことはまずないですね。そもそもジッツオは三脚にステ全振りしているのか、雲台の評判はすこぶる悪い。
マセスという台湾メーカー
とくに『Marsace FB-1』のスペックが素晴らしい。ボール径36mmクラスでありながら285gという随一の軽さを誇り、その他スペックも求めている条件をクリアしています。製品画像を見る限り水準器も取り外しが可能でもう少し軽量化ができそうです。
しかしAmazonなどで在庫は見つからない。重量360gに増えてしまうけど同サイズでパンニングクランプになった『Marsace FB-1R』ならまだ入手できそうだ。
そして調べているうちに判明したことがありました。
そもそもMarsace(マセス)とは台湾の高級三脚メーカーで、ハクバにて国内正規販売していたけど現在はラインナップから消えており日本からは撤退した模様です。同じ路線のLeofotoの勢いに喰われてしまった感じなのかな。
良いメーカーを知ったばかりなのに実に惜しい。
似たりよったりになってしまう三脚や雲台だけど、少しでもオリジナル感を出そうという努力を感じられる製品ラインナップなので好印象なメーカーでした。
自由雲台のボールサイズを知りたい
ボール径は不明だけど、重量やベース径、そして日本製ということで次点でベルボンの『QHD-S6AS』がいい線を行っている。こちらはベルボン三脚のULTREKシリーズ専用の雲台でボール径が小さそうに見えるけど、トラベラー三脚で使用しても良さそうなサイズ感です。
なぜかベルボンだけはボール径をスペック表で公表していない。自由雲台は固定力の目安としてボール径が分かる方が選びやすいと思うので、ぜひスペック表に入れてもらいたい項目です。
2019年にベルボンから登場したアルカスイス互換の自由雲台は4種あり、唯一『QHD-G7AS』だけが“54mm径の特大ボール”として紹介されています。ベース径64mmに対してボール径54mmなので、ベース径から10mm引いたサイズがボール径と仮定します。
すると4種のボール径は、
- G7AS(ベース64mm ボール54mm)
- G6AS(ベース52mm ボール42mm)
- S6AS(ベース41mm ボール31mm)
- S5AS(ベース37mm ボール27mm)
と考察することができます。
狙っているQHD-S6ASのボール径は約31mmとなり、K-10Xの33mmを下回ってしまいます。ULTREKシリーズ専用なのでやはり小ぶりなボール径になりそうです。ミラーレス移行による軽量化があるので、ボールのサイズダウンを許容するかどうか悩みどころですね。
まとめ
一番欲しいのは『Marsace FB-1』ですが入手できるのか不明だし、ベルボンはボール径が不明なので実物を触る機会でもないと買うのは怖いかな。
また『SIRUI K-10X』を買うことになるかもしれない。
僕の中では名雲台になりそうだ。
候補にあがった雲台
現在の組み合わせ