ベルボンUT-43Qを登山用に使ったレビューとパーフェクトな使い方

こんにちは、アキです。

登山用三脚に使っているベルボン UT-43Qをおすすめする記事です。

僕はちょうど1年ほど前にベルボン UT-43Qを購入しました。僕の登山経験の中でこの三脚が大いに活躍したのでおすすめするべくレビューをしたいと思います。もちろん「駄目な点」もありました。それを解決するパーフェクトな使い方を紹介します!

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ベルボン UT-43Qを選んだ理由

購入までの経緯は?

富士登山を目前にしていて「夜景」や「星空」の撮影がしたいなっと思っていた。となると三脚が必要だけど富士登山に三脚って重いだろ…。

普段使ってる三脚はマンフロットの2kg以上ある三段タイプで、車に積んでおくには良いけど富士登山で担ぐにはちょっとなって三脚です。なので「登山用三脚」としてコンパクトな三脚が必要になったのです。

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候補に挙がったコンパクト三脚

真っ先に検討したのがマンフロット Befreeで普段使いでマンフロットの三脚を愛用しているためマンフロットで揃えたいと思ったからです。

有名YouTuber(ジェットさん、瀬戸さん)もレビューしているため安心感もありました。と、思ったらYouTuber繋がりでカズさんが別のコンパクト三脚のレビューをしていました。それがベルボン UT-43Qだったのです。

そして悩んだ結果ベルボン UT-43Qを購入したわけです。

候補の2機種を比較してみた!

購入時に僕が注目したポイントを比較するとこうなります。

マンフロット Befree ベルボン UT-43Q
アルミ製/4段 アルミ製/6段
本体質量:1400g 本体質量:1080g
全高:144cm 全高:155cm
格納高:40cm 格納高:27cm
最大耐荷重:4kg 最大耐荷重:2kg
 自由雲台  自由雲台

この時一番重要な部分を見ていなかったポイントがデメリットの話へ繋がります。

この時の僕はとりあえずパッと見比べた感じで圧倒的にベルボン UT-43Qが魅力的で即決した。

6段タイプでBefreeよりも小さく格納できる。重量も軽い、なのに伸ばしたらBefreeよりも高さがあるという。耐荷重2kgに関しては僕のカメラの組み合わせ(NikonD610+標準ズーム)では2kgを超えないため問題はない。

ベルボン UT-43Qを1年使用した感想

メリット

  • 小さい!軽い!高さがある!登山装備として小さくて軽いのは正義です。素晴らしくコンパクト。
  • フルサイズ機で使用、思っていた以上に安定していた!脚が細いのはわかっていたので商品を手に取るまでは不安でした。
  • コンパクト三脚とは思えないほどの高さが出る!セットした状態でカメラのファインダーは身長170程度の僕の目線を超えます。
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  • スタイル自在!脚の角度が三段階で調整できる!脚を縮めて最大まで開いておけば山の上での風に対応できます。ある程度のローアングルも可能。

デメリット

  • 脚が細すぎて不安!これだけコンパクトで6段もあると一番下の部分がめちゃくちゃ細い(笑)簡単に撓ります。数十分とかの長時間露光とかしなければ特に気にならないです。そもそも安定性の話を出したら他のコンパクト三脚だって不安定だからぜんぜん妥協レベルです。がっつり長時間露光したいならコンパクト三脚とかに手を付けずにガチ三脚を担ぎましょう(笑)
  • 軽いレンズしか使いたくない!わかっていたことですがこれだけ不安定だと重いレンズは使いたくないですね。軽量のミラーレス機なら良いんですけどね。
  • そして最大のデメリット!クイックシュープレートが全然クイックじゃない!これですこれです!この三脚最大のデメリット!クイックシュープレート!なんなのこれ!コイン式って!しかも小さすぎてチープ!フルサイズカメラに取り付けるには不安です…

クイックシュープレートだけがネック…

登山用に選んだ三脚、山の上でコイン使えと?ええ、カメラバッグの中に10円玉入れてますよ(笑)でもそれじゃ全然クイックじゃないよ!しかもプレートの溝は実際にはコインの形に合っていないん。閉めるための専用治具があるのかな?そんなの聞いてないし。

しかもコインだときっちり閉められないのか三脚を移動させたり構図変えたりと触っているうちにプレートが緩んでしまいます。カメラの重さもあると思うけど、その度に10円玉で締め直すがそれがめんどくさい。

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このコイン式だけが残念です。

それ以外が完璧なだけに残念。この「コイン式」がまさに致命的です。メーカーの想定ではミラーレスとか軽いカメラの予定だったかもしれないけど僕のカメラセットが耐荷重オーバーしているわけでもないです!本当にパーフェクトに近いのにこのチープなコイン式プレート。

 ベルボン UT-43Qをパーフェクトに使う方法!

クイックシュープレート以外は満足なベルボンUT-43Q。なんとか改善できないか?ツマミ付きタイプで対応したプレートは無いか?などいろいろと探してみました。

雲台を替えてしまおう!

実現できる改善策として「雲台を替えてしまう」という結論に至りました。

ただ雲台を替えることで問題が発生します。

少し特殊な格納形態のためUT-43Q標準の雲台から別の雲台に替えてしまったら雲台が邪魔になって脚を綺麗に格納できなくなるのです。なので雲台を替えるとコンパクトさが失われてしまいます。

ついに見つけたピッタリの雲台

いろいろ調べているうちに見つけたベルボン PHD-43Q

こちらはマグネシウム製の2Wayタイプのコンパクト雲台となっています。この雲台は実はUT-43Qとセットになるように作られているのです。

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2Way雲台にもかかわらず特殊な格納形態に対応。

この雲台を取り付けた状態で問題なく脚を折りたためました。さすが専用雲台です。ただ雲台が大きくなったので格納した状態で飛び出してしまいます。もちろん重量も増えました。

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問題なく格納できました。

若干コンパクトさは落ちてしまったけどそんなこと許容範囲。このコンパクト三脚で2Way雲台に対応できた嬉しさで全然気にならないです。

肝心なクイックシュープレートは “QRA-35L” という格納式のツマミタイプです。雲台が大きくなったのでプレートもしっかりした物に変わりました。

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求めていたクイックシュープレート。完璧です。

まとめ:やっぱりUT-43Qでいい

僕はしばらくこの状態で使っていくと思います。マンフロットBefreeを買うよりは安く解決できたし、雲台を変えたことでベルボン UT-43Qが限りなくパーフェクトな状態になりました。

もしベルボン UT-43Qを購入予定の方は雲台に気をつけてくださいね!

登山時間に合わせて三脚の重さを調整するようにまたいくつかのコンパクト三脚を導入するべきか。マンフロット Befreeも欲しいな…

実はベルボン UT-43Qにはシリーズがあった!

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Ultrek(UT)シリーズ

[/su_note] という感じで僕の買ったUT-43Qを「小」だとするとその上に「大」と「中」のシリーズがあるんです。しかもUT-53QとUT-63Qの自由雲台は少し大きめタイプでしっかりしています。コイン式なんかじゃないです。

これな。今となってはUT−63Qで良かったじゃんと思います。

使うカメラの重量、登山時間などをもう一度考えてから三脚は選んで下さい。かと言って全部揃えちゃうと登山の度に考える時間も増えてしまいます。コレだけで頑張る!って一本に絞っちゃった方がいいのかなーとも僕は思います。難しいですね。

参考になりましたでしょうか?ベルボン UT-43Qのレビューでした。