Nikon Z 6IIで「ベルボン BR-ASZ7」を使用した感想。日本製アルカスイス互換Lプレート

こんにちは、アキです。

今回は「ベルボン BR-ASZ7」の使用レビューです。

2020年11月のNikon Z6IIの発売からかれこれ4ヶ月以上が経過しましたが、同時に購入していたアルカスイス互換Lプレートです。(三脚撮影においてカメラを縦構図でセットする際に、カメラの重心バランスを保つことのできる便利アイテム)

別の記事で『Lプレートの使用レビューは別記事にまとめる』と書いていたことを思い出して、このタイミングでの使用レビューとなりました。

ベルボン BR-ASZ7について

ちなみにベルボン製品を選んだ理由は「よく使う雲台がベルボンだから」という理由です。

Velbon BR-ASZ7

購入したベルボン製のLプレートは旧機種のZ6/Z7専用です。

Z6IIの発売当初、Z6/Z7用のLプレートはあっても後継機であるZ6II/Z7II専用に設計されたLプレートは存在していませんでした。後継機はサイズに変更はないように思われがちですが、実は僅かにボディサイズが変化しています。

新旧のボディサイズ比較(幅×高さ×奥行き)

  • Z 6II(約134×100.5×69.5mm)
  • Z 6  (約134×100.5×67.5mm)

Z6IIになったことで奥行きが2mm増加し、旧機種専用LプレートがZ6IIに確実に装着できるかどうか不明な状況で購入しました。

 

Velbon BR-ASZ7とZ6II

そして実際にZ6IIに問題なく装着することができ一安心。

奥行き2mmの変化は関係がなかったようです。

Lプレート単体の重量は113gです。

Z6IIの登場から4ヶ月以上が経過しているけど、ベルボンから後継機種専用のLプレートの登場もないことから、このLプレートでも問題ないということだと思います。しかし未だに対応機種に「Z6II/Z7II」が追加されていない。

 

 

日本製アルカスイス互換の安心感

ベルボン雲台「QHD-G7AS」での横位置での固定に問題はなし。

 

Velbon BR-ASZ7

ベルボン雲台「QHD-G6AS」での縦位置での固定も問題はなし。

同じアルカスイス互換でもメーカー違いによってシューとクランプが噛み合わないことが稀にあるので、雲台とLプレートはなるべく同じメーカーで揃えたいところです。

記事の後半で紹介しますが、僕は「メーカーを揃えるべき」といろんな記事でも書いていたのに、後に失敗をしてしまいます。

ベルボン自由雲台

 

縦位置でのケーブルリリース形態

Velbon BR-ASZ7

BR-ASZ7の特徴の1つが「ケーブルリリース形態」です。

僕が勝手に名付けました。

ようするに変形します。

Velbon BR-ASZ7

底面中央にあるネジを取り外すと、Lプレートは2つに分裂します。

 

Velbon BR-ASZ7

プレートをスライドさせて、別のネジ穴へずらして固定することができます。

これでケーブルリリース形態の完成。

 

Velbon BR-ASZ7

この形態で縦位置にカメラをセットすると空間ができるので、カメラ横へ差し込んだHDMIやレリーズ類などのケーブルを自由に抜き差しできるようになります。(従来の形態で縦位置にセットするとケーブルを差し込めなくなります。)

一見すると便利機能に思えるけど、目に見えてデメリットしかないこの形態を使用することはありません。

  1. カメラとLプレートの脱着が面倒くさい
  2. Lプレートの分解、組み立てが面倒くさい
  3. 工具を持ち歩くのが面倒くさい
  4. プレートへの荷重バランスの偏りがブレの原因になる

基本的にLプレートはカメラに付けっぱなしにしておきたいので、レンチを持ち歩いたり、脱着したり、分解したりと撮影時に余計な作業は増やしたくないです。

なの僕はでレリーズリリース形態を使用しません。

 

ストラップ穴を利用して固定力アップ

過去にD610、D810と幾つかのLプレートを使用してきたけど、今回初めて見かける特徴がBR-ASZ7にはありました。

まずZ6IIのストラップ用の金具を取り外します。

ケーブル差込口のある方だけ。

小さいので紛失しないように注意して保管しましょう。

Velbon BR-ASZ7

そしてストラップ用金具を取り外した穴に、Lプレートの固定ネジを追加できます。

この固定力アップが微力ながらブレ軽減に繋がります。

ブレ軽減対策というのはチリツモだと思います。

固定ネジが増えてしまうとカメラとLプレートの脱着が面倒になりますが、僕は基本的にLプレートを付けっぱなしにしておくので無問題です。固定力アップのために使用します。

 

Velbon BR-ASZ7

これにより片方のストラップ穴が無くなってしまうけど、Lプレート側にストラップホールがあるのでアンカーリンクスを取り付けておきました。

 

ND オリジナル peak design アンカーリンクス AL-4

 

実際に使用してみた感想

しっかり噛み合っているからと言っても、撮影データからLプレートの性能差を感じるのは難しいことです。自己満足の領域と言っても過言ではない。しかしメーカーを揃えたり、高い固定力であったり、ベルボンという日本製品であることに「強い安心感」を得られるのは確実です。

その中で、逆に気になった部分だけ紹介します。

レリーズカバーが開けにくい

Nikon Z6II

ベルボン製品に限らない話だと思いますが、Lプレートを装着しているとカメラ横面のケーブル類カバーが開けづらくなります。Z6IIの場合、一番使用したいレリーズ用カバーが一番下にあるため爪を引っ掛けることも困難です。

 

Nikon Z6II

現状の解決策として、レリーズカバーは常に開けてあります。

この状態だと端子部に埃や砂が入り込んでしまう可能性もあるのでよくないですよね。開けっ放しにするよりかは、ちゃんと閉めた状態から開けやすくする工夫をしたいところです。

 

SmallRigとの相性が悪かった

SmallRigシャッターリリーフスペーサー

Lプレートのケーブルリリース形態を運用するにはデメリットが多かったけど、ケーブルをリリースできる専用製品があるのなら話が早い。ということでSmallRigから販売されている「ケーブルリリーフスペーサーMD2634」というスペーサーを購入しました。

Lプレートを変形させなくてもケーブルを逃がす空間を設けることができるようになるスペーサーです。必要なときにだけに使用できて便利です。

しかしSmallRigとベルボンのアルカスイス互換が上手く噛み合わず、ベルボンのLプレートを固定することができないことが判明した。メーカー違いの組み合わせには注意が必要だとわかっていたのに失敗してしまいました。

この場合、SmallRig製のLプレートを使用する必要がありますので注意してください。

 

まとめ

気になった点に関してはメーカーに関係なくLプレート共通の問題だと思うので、追々解決していけたらいいなと思います。

ベルボンという日本製品の安心感でアルカスイス互換を運用できるので、対応機種であればベルボン製品のLプレートや雲台をセットで試してみてはどうでしょうか。

RRSのような高級メーカーに比べてコスパも良く手を出しやすいのもいいですね。

 

RRSのLプレート