こんにちは、アキです。
今回は僕なりの三脚の選び方で大事なポイントを4つにまとめてみたので、もし三脚の選び方で悩んでる方はよかったら参考にして下さい。
僕も登山用にコンパクト三脚を探し回ったりしました。そろそろメインの三脚もステップアップさせたいと色々と悩んでました。
なるべく最初の一本で理想の三脚に出会いたいですよね。確実に抑えておくべきポイントに注意して自分にあった三脚を選びましょう。上手く選んだ三脚は “一生もの” になりますよ。
三脚選びで気をつけるべき4つのポイント
①重いほど安定する!軽ければ良いわけではない
三脚は文字通りカメラを支える3本の脚。脚が不安定ではカメラが揺れてしまう。そうなると当然、撮影した写真もブレてしまいます。
どっしりと重量のある三脚ならばちょっとの風ではピクリとも動じません。一方コンパクトな三脚ではちょっとの衝撃で揺れてしまいます。重いほど安定する、軽いほど不安定になる。これが三脚。
素材違いでアルミ製とカーボン製のタイプがあります。カーボン製はとくに高価ですよね。アルミよりも軽量、頑丈で振動減衰に優れている。かといって高価なカーボン製の方が絶対に優秀というわけではないです。重いだけのアルミ製の方が風に対して強かったりします。一長一短でしょうか。
カーボンの場合、ストーンバッグや荷物など吊るして重量を増せばとても安定します。
携帯性を考慮するとただ重いだけの三脚を選ぶわけにもいかないのが難しい。持ち運びが気になる人は高価だが軽量なカーボン製の方がいい。ストーンバッグで安定性はカバーできる。
② 最大耐荷重に注意!カメラの重量を把握しておこう
三脚には “最大耐荷重” というものが購入サイトや三脚のパッケージに記載されている。この最大耐荷重とは、その三脚が支えるのに耐えられるカメラ(レンズ含む)の最大重量になります。
メーカーが保証する範囲の重量であってそれを超えてしまうと三脚として安定しない。下手したら三脚の破損の可能性もあるという目安だ。
例えば最大耐荷重1kgの三脚に対して0.9kgのカメラを載せたとして、それは不安定に変わりのない状況です。最大耐荷重にはギリギリ届いていなくてセーフかと思いきや、三脚としては安定感がギリギリな状況ということになります。
なので実は “実用耐荷重” を考慮する必要があるのです。
実用耐荷重とは「実用的に常用するのに適した重量」という意味があるんですね。最大耐荷重ギリギリではなく、耐荷重に余裕をもたせておくと三脚としても安定性を保てるというわけです。
実用耐荷重はとくに表記されているわけではなく、最大耐荷重の約半分が “実用耐荷重” とされている。設置したいカメラが1kgだとしたら最大耐荷重2kg以上の三脚が好ましい。
自分の使っているカメラとレンズの重量を把握しておくといいですね。
③脚の段数は少ないほど安定する!
重量と同じ話になるけど脚は太いほど安定して、細くなるほど不安定になる。脚が細いとカメラの重さでしなってしまいます。しなりもブレの影響が出てしまうのでなるべく脚は太い方が好ましい。
三脚は脚の段数が増える程、一番下の脚が細くなる。段数分の脚が一つの脚の中に重なって収納されているからだ。もし脚を収納して高さ調整するときは細い脚から閉まっていくといい。できるだけ太い脚を使うこと。
同程度のサイズの三脚で比較すると3段タイプが一番安定するかと。
例外もあります。中にはとても大きい三脚もあって4段とか5段でも脚がぶっといので気にする必要のない場合もある。
④主な雲台は2種類ある!自由雲台と3WAY雲台
■自由雲台(ボール雲台)
自由雲台は、ボールヘッドを動かして構図を決めます。一つのレバーを緩めるだけで360°上下左右にぐりんぐりん動かせます。文字通り自由に。一発でバシッと構図が決められます。レバーも一つで済むのでとてもコンパクトです。コンパクト三脚は自由雲台がほとんどです。
■3WAY雲台
3WAY雲台は、『パン』『チルト』『水平』とそれぞれにレバーが割り当てられている。その3つのレバーを扱うから自由雲台よりは手間がかかるが、「水平だけちょっと動かしたい」「ちょっと下に向けたい」などの微調整がとてもやりやすいのが特徴。
どちらが良いかは完全に好みです。
三脚ごと頻繁に移動したり被写体が動きのある場面では構図を瞬時に決められる自由雲台。風景写真など、一度設置したらしばらく動かさないでじっくり構図決めする場面では3WAY雲台がおすすめ。
買った三脚に付いていた雲台のままの運用がほとんどかと思うけど、雲台だけ別途購入が可能なので好みの雲台を見つけてみてはどうでしょう。
おすすめ三脚の紹介
タイプ別におすすめを紹介します。おすすめというか僕だったらコレが良いと思った三脚ですけどね。
軽いは正義!耐荷重もそこそこな “コンパクト三脚”
【重量 1.4kg / 最大耐荷重 4kg】コンパクト三脚で一番のおすすめは僕も愛用中のManfrotto Befreeです。コンパクトなのでバス電車移動でも邪魔にならず登山にもおすすめ。重量1.4kgとすごい軽い。それでいて最大耐荷重は4kgあります。標準レンズを付けたフルサイズ機くらいなら常用できるレベルです。望遠レンズは流石に厳しいかも、重心的に。カーボン製バージョンもあります。
【重量 1.59kg / 最大耐荷重 3kg】もしBefreeと比較するとなるとベルボンのUT-63Qもおすすめ。脚の収納が6段もあるためBefreeに比べて高さが出て扱いやすい。しかし段数が多いためBefreeよりは安定性は落ちる。最大耐荷重も3kgと若干少ない。フルサイズ機は軽めのレンズを選びたいところ。43、53とサイズ別のシリーズもある。
小さすぎず、重すぎず携帯性もそこそこな “中型三脚”
【重量 3kg / 最大耐荷重 6kg(アルミ3段)】携帯性もそこそこな重量で安定性もそこそこな中型サイズ三脚。Manfrotto 190シリーズで安定性の3段か、縮長の短い4段か選べます。予算に余裕があればカーボン製バージョンもあるのでそちらがおすすめ。最大耐荷重は6kgあるのでフルサイズ機を望遠レンズで常用できますね。4段タイプにさらに携帯性を求めるなら自由雲台に替えることもおすすめです。
【重量 3.5kg / 最大耐荷重 8kg】Manfrotto 190シリーズを少し大きくした055シリーズもおすすめ。僕としては中型三脚のカテゴリーで最大レベルってイメージ。「中の上」的な。190シリーズでは少し物足りなければこちらですね。もちろんカーボン製バージョンもあります。基本的にManfrottoは耐荷重に優れていると思う。ただこの三脚と同じくらいの重量・耐荷重で全高が2メートルあるスリックの「カーボンマスター 924 PRO N」を “大型三脚” で紹介します。055シリーズに行く余裕があればそちらもいい。
とにかく安定感を!ずっしりとした “大型三脚”
【重量 4.2kg / 最大耐荷重 10kg】全高がなんと244cmもある。2メーター超えで使うなら脚立も必要ですね。脚立でおわかりだろうが、脚立に乗って鉄道を撮影しているカメコ達の姿が目に浮かびます。撮り鉄の方々でも多く使われている三脚かと。高さがあるということは人混みの後ろからの撮影に向いていますね。
風景写真でも人の後ろや障害物の後ろからでも狙えるようになるので助かります。しかしこの三脚は4.2kgもあります。携帯性がかなり落ちます。車に積みっぱなしにする人なら気にならないかと。
それでも大型三脚のレベルで軽さを求めたい人には次の三脚がおすすめ。
【重量 3.3kg / 最大耐荷重 7kg】カーボン製です。安定性のある3段か、縮長が短い4段かは好みで選んで下さいね。全高に差はあるけどどちらも約2メートルと大差はない。最大耐荷重は7kgでハスキーよりは劣ります。しかし軽い!3段も4段も約3.3kgほど。上のハスキーより1kg近く軽い。それでも3.3kgって気もするけど実際に持つとすごい軽い。
コジマにハスキーを見に行ったけど置いていなくて、他の三脚を物色していたらこのスリックの三脚に目がついた。実際に持つと軽いんですよこれが。そして安い。定価に比べて半額近くまで安くなっている。(16年9月現在)
※重量、最大耐荷重は雲台込み
まとめ:“最大耐荷重” さえ抑えておけば間違いない!
三脚としての安定性を求めたら重くて大きい三脚が必要に、携帯性を考えると軽くてコンパクトな三脚が必要に。安定性と携帯性は完全にトレードオフです。選ぶの難しいですよね。なので4つのポイントから大事なポイントを1つに絞ります。
4つのポイントの中でも一番重要なのが②の “実用耐荷重” についてです。この実用耐荷重さえクリアしていればあとは大きさや重さは自由に選んでいいかと。携帯性を考えたコンパクトな三脚でもいいしデザインでも選べる。
ただ携帯性を重視していても許容範囲内で可能な限り大きくて重量のある三脚を選んだ方がいいかなと思う。
三脚選びではまず “最大耐荷重” と “実用耐荷重”を確認するようにしよう。もう一度書いておきます。“実用耐荷重” は最大耐荷重の約半分。
以上が僕なりの三脚の選び方です。三脚の選び方の参考になりましたでしょうか?