こんにちは、アキです。
富士河口湖の冬の期間に行われている「河口湖・冬花火」へと撮影に行ってきたので撮影記録をまとめました。満月ではないが月明かりは強めでピーカンという好条件での撮影でした。
ちなみに僕は河口湖の花火に訪れるのは初めてです。そもそも富士山と花火を絡めての撮影も初めてだったので撮影方法や仕上げ方は頭の中でまとめていたけど “ある致命的なミス” をしてしまいボツ作品になりました。
まあ、初回から完璧に撮影できてもつまらないですよね。回を重ねて上達していけばいい。
「河口湖・冬花火」撮影記
まずは撮影場所のロケハン
河口湖での「花火と富士山」を絡めて撮影できる人気の定番ポイントがありますが、激混みとわかっている場所に僕が行くわけもなく不人気らしきポイントでの撮影にしました。
訪れたのは定番ポイントよりも北の方です。河口湖大橋が構図に入る場所になります。
ググると出てくる花火写真を見る限りでは河口湖大橋の入る構図もけっこう良いと思ったんだけどな。なんで不人気なんだろうか。初めて参戦する僕にはまだわからなかった。
ボートを構図に入れた花火写真も見かけました。ここなんだなーと確認。
ここだと富士山に山が被ってしまっているのでもっと西で撮影したいです。
湖岸は散歩コースのようで三脚を設置しても邪魔にならない広さです。歩行者は雪を避けて歩いているので雪の上に三脚を設置すれば邪魔にはならないと判断。この辺で撮影しようと目星をつけておいた。
そもそも花火大会の行われる20時前後に散歩する人や観光客なんていないか。
撮影場所としては足元は舗装されていて安定して撮影できるけど、カチカチの雪が滑るので気をつけたいですね。
山中湖ダイヤへ
ロケハンを済ますと時間に余裕があったので、山中湖のダイヤモンド富士でも撮影に行こうとフラフラと移動。確かこの時期だったよなーって、とくに調べすに移動しました。花火までの暇つぶしだったので。
氷パキパキの湖面が面白いですね。ミシミシと音が鳴ってる。
この場所にカメラマンが大勢集まっていたので僕もしれ~っと紛れて待機した。周囲から聞こえる会話には聞き覚えのある名前がよく出てくる。世間は狭い。
寒くて鼻水が止まらなかった。
あんまり鼻をズーズーしてるもんで隣の人が引いていないか心配になる。
僕の居た場所からのダイヤはど真ん中じゃありませんでしたが、これはこれで良き。逆さ富士も駄目だけど氷パキパキが良き。
そしてササッと撤収して花火会場へと向かいました。
河口湖と山中湖って案外近いんですね。滅多にこちらには来ないので距離感がイマイチわからんかった。
花火撮影をした結果
ロケハン時にはカメラマンは誰も居なかったけど、18時も過ぎるとちらほらと三脚が設置されていました。しかし不人気ポイントなのでガラガラと呼べるレベルです。
花火開始の20時直前にカメラマンがちょろちょろと集まり始めた。
そして今回、僕が考えていた撮影方法は、
- 花火の開始前に比較明合成の背景を撮影しておく。
- 花火の前半10分は比較明合成の素材撮り。
- 花火の後半10分は一発撮り。
花火は20分間もあるのでカメラ1台でも色々と試せます。合成と一発撮りで撮り分けてみました。
まずは比較明合成用の背景の撮影です。普通に夜景を撮影する感覚でおけー。
うん、いいじゃん。
河口湖大橋とその上を走る車のレーザービームも良い感じではないか。湖面も穏やかでリフレクションも綺麗です。
「あ…」
って思いました?
これだけで察した人もいるかと思います。
そうです、僕はすでに初心者らしいミスを犯しています。
河口湖の花火撮影の経験のあるカメラマンならお分かりでしょう。
そんなこんなで、僕はミスに気が付かずに設定を変えつつ背景を数パターン撮影して準備万端。花火が開始されたら花火だけの素材を撮影するだけ。
20時ちょうど、花火が始まった。
よっしゃ来た!素材撮りやでー!と意気込んでパシャパシャと撮影していきます。
数枚撮影したところで僕はプレビューでチェックしました。
ちっさ!
そうなんです。完全に画角を間違えました(笑)
もっと空の方に花火が広がるのかと勝手にイメージしてしまっていてこんな広角な構図にしていました。定番ポイントの写真を見すぎたせいだな。
定番ポイントよりも離れたら花火も小さくなりますよね。完全に考えていなかった。
しかも前半は比較明合成用の素材撮りだったので、背景用に撮影したこの構図から動かす訳にはいかないという。
仕方がなく比較明合成はこの構図で我慢することにしました。
ちなみに上の素材と背景を比較明合成するとこうなります。ちっちゃい(笑)
トリミングすればマシにはなるだろうけど、画質が落ちるのであんまり大きなトリミングはしたくないです。
しょんない。
前半10分経つ前に早々に「一発撮り」に切り替えることにした。
とりあえず使っていたレンズの望遠域の70mmで急いで構図をセット。
レタッチで処理はしているけど一発撮りすごいええやんけ。月明かりのお陰で富士山もくっきり映ります。
たくさんの花火を重ねたい人は合成が前提だけど、一発の花火なら10秒そこらのシャッタースピードで撮影すれば良いわけだから無理に合成する必要はなかった。
定番ポイントの方に流れていく煙が面白い。
この構図の欠点は、1箇所の花火しか構図に入らないこと。花火は3箇所から打ち上がっています。
あとは富士山に花火が被りすぎたがもう少し西に移動すれば解決する。
初歩的なミスをしてしまったけど、結果的には一発撮りでも十分イメージに近く仕上がった。
まとめ:一発撮り大勝利
(構図のミスという話を抜きにして)河口湖の花火撮影を比較明合成と一発撮りでやってみた感想としては「一発撮り」の方が良かったかなって思う。
花火に関しては煙が無いと不自然に見えると感じました。もちろん比較明合成じゃないと表現できないイメージもあるのでどちらが正解とかはありませんけど。
これは僕の好みの話です。
たくさん花火を入れたい人と一発の花火が好きな人で分かれるし、月明かりの有無でも状況が変わります。
以上が、初めての河口湖の花火撮影で致命的なミスをしたという話でした。次回はもっと完璧にイメージ通りに仕上げたい。また行くかは知らんけどね。