富士山の姉妹山、大室山とは?知られざる関係と魅力を解説

先日、東伊豆にプチ旅行したときに「大室山」に立ち寄ってリフト乗って来ました。その時に初めて大室山と富士山さんの姉妹についての神話を知ったので僕なりにざっとまとめました。

そもそも大室山って山の形が富士山に似てるなーとは思っていたけど繋がりがあったとはね。火口の感じとか富士山の面影があります。

富士山と大室山の話

富士山の性別について

富士山って女性なんですよこれが。

たまに富士山のことを「姫」とか「富士子」とか女性的に呼ぶ人を見ますがそれは神話だとか浅間大社について知っていたからなんですね。じゃあ更にたまに見かける男性的に呼んでいるのはなんだろう?「富士様」とか。よくわからない。

そもそも僕は富士山を人間的に呼ぶのは違和感がありました。神話から来ていたんだなとようやく理解しました、恥ずかしながら。神話だとか信仰だとかまったく疎いんです。

神話で富士山と大室山は姉妹だった!

富士山の頂上にはおなじみの浅間神社の大元となる「富士山本宮浅間大社奥宮」があります。そこで祀られているのがコノハナサクヤヒメです女性の神様です。

そして伊豆半島・伊東にある大室山にも同じく浅間神社があります。そこに祀られているのがイワナガヒメです。コノハナサクヤヒメの姉になります。

二人はオオヤマツミノカミの娘です。

そのことから富士山と大室山が姉妹だということになるんですね。この二人の名前を聞いてアマテラスがどうのこうのという神話にピンと来る人もいるかと思います。

僕はモンストしか思い浮かびませんでした。

富士山と大室山が険悪な理由

コノハナサクヤヒメは長いので「サクヤヒメ」と略します。

サクヤヒメ(妹)とイワナガヒメ(姉)はもともとは仲の良い姉妹だったそうです。この二人の大きな違いとして、絶世の美女である妹のサクヤヒメと、とても醜い姉のイワナガヒメと対象的な容姿だったそうです。

このくだりを知らなくても富士山の美しさを見ればサクヤヒメが絶世の美女だというのは納得できる。

そこにアマテラスの孫に当たるに「ニニギノミコト」という若い男の神が絶世の美女であるサクヤヒメを見かけて惚れてしまいます。

そこでニニギノミコトは姉妹のお父さんに結婚させてくれとお願いしたところ、お父さんは太っ腹でまさかの姉妹二人セットでお嫁にくれました。とても仲の良い姉妹だったんでしょうね。

しかしそんな状況、普通の男であれば美女にしか目が行きません。当たり前ですよね。ニニギノミコトも当然のように絶世の美女であるサクヤヒメにだけ夢中になりました。

それどころか必要のないイワナガヒメを送り返してしまう始末。気持ちはわかりますが酷いですね。

それをきっかけにイワナガヒメはサクヤヒメを恨み始めました。イワナガヒメは相当怒りに満ち溢れていて、幸せそうなサクヤヒメに呪いを日々かけていたようです。

そして現在もサクヤヒメ(富士山)とイワナガヒメ(大室山)は睨み合ったままだそうな。

聞いた話では「大室山に登って富士山を褒める」なんてことをすると呪われるという言い伝え的なものがあるようです。

大室山の情報

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頂上へ続くリフト。

神話の話はこの辺にして、観光地としての「大室山」の紹介もしておきます。

他にも同名の「大室山」が存在しますが、イワナガヒメは伊東市の大室山に祀られています。

写真の鳥居をくぐった先にリフト乗車券売り場があります。往復券を買いましょう。リフトに乗ったら5〜6分で頂上まで行けちゃいます。標高581mなのであっという間。

ちなみに登山は禁止されていて移動手段はリフトのみだとか。

リフトに乗って上がっていくと頂上に着く寸前に写真を撮られます。そしてリフトを降りるとすでに写真がプリントされていて「1000円で買いませんか?」と言われます。

この手の記念写真は良い商売だと思う。すでにプリントされた自分の写真が見ず知らずの人達の手にあるのが嫌なのでこういうのは買ってしまいます。ズルいよ…

上にはちょっとしたお土産屋さんがあり軽食も買える。自販機もあります。ここではわさびソフトクリームを食べました。なかなか濃くてツーンと来ます。美味しかった。

山頂ではお鉢巡りもできます。約1kmほどのコースで、すべてコンクリートで舗装されているためとても歩きやすい。いい運動になる。

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どことなく富士山に似ている。

お鉢巡りとか富士山みたいですよね。見た感じもどことなく富士山の面影を感じました。

まとめ:寄り道におすすめ

観光や旅行の際のちょっとした寄り道にオススメです。とくに大室山の目の前には「伊豆シャボテン公園」がありますからね。セットで訪れてみてはどうでしょうか。

大室山はお鉢巡りを入れても一時間あれば行って帰って来られるかと。

良かったら立ち寄ってみてください。