夜叉神ルートで薬師岳小屋を目指せ!鳳凰三山1日目

南アルプス鳳凰三山の紅葉

こんにちは、アキです。

北岳に続いて鳳凰三山へと紅葉を狙いに登ってきました。2週連続で南アルプスでした。

2泊3日の山行なので、また記事は3つに分けてヤマレコも兼ねて記録していきます。

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鳳凰三山1日目の山行記録

記録写真からのだいたいのコースタイムです。薬師岳小屋までのコースタイムはお昼ご飯休憩なども入れて7時間半でした。1日目は薬師岳小屋がゴールなので富士山撮影はしていません。

  • S:夜叉神の森(7:10)→夜叉神峠(8:10)
  • 夜叉神峠(8:20)→杖立峠(9:40)
  • 杖立峠(9:45)→苺平(11:50)
  • 苺平(11:55)→南御室小屋(12:25)
  • 南御室小屋(13:20)→G:薬師岳小屋(14:40)

夜叉神の森〜夜叉神峠

今回、初めて鳳凰三山へ登るのに利用するルートは夜叉神ルートです。

夜叉神の森前に駐車場と登山口があるためアクセスはしやすく登山ルートが「緩やか」ということで有名です。

夜叉神の森: 南アルプス市観光協会チェック

青木鉱泉よりもアクセスが楽で登山道も緩やかであるが、一つだけ欠点を挙げると「道のりが長い」ということです。緩やかが故に薬師岳までが非常に長いのです。

標準コースタイムでも7時間となります。

鳳凰三山、夜叉神の森の登山口

そんな夜叉神ルートで登るべく朝6時半に夜叉神の森までやってきました。

北岳へ登る時はここは乗合タクシーで通過する場所なので少し不思議な感じですが、夜叉神の森まではマイカーでも通行可能です。

登山者用駐車場は100台程あり、トイレも完備しています。

鳳凰三山、夜叉神の森の登山口

朝ご飯など支度を済ませて7時過ぎに登山スタート。

ちなみに今日はふたり登山です。相方が鳳凰三山を登りたがっていたので一緒に訪れました。そして僕は2週連続で南アルプス。

北岳テント泊から中4日での山行です。

膝は絶好調。

本日の宿泊予定である薬師岳小屋を目指します。

鳳凰三山、夜叉神の森の登山口

夜叉神峠まで60〜80分という看板。

このルートは緩やかであるので標準コースタイムはなるべく短縮して登りたいところです。テント装備も無くて荷物は前回よりは軽いわけだし。

無理せず頑張ろう。

鳳凰三山の夜叉神峠ルート

噂に聞く通り本当に緩やかな登山道が続きます。段差という段差がなく歩きやすい。

しかし段差が無いということは標高が稼げません。だから長い道のりなのです。

僕はこっちの方が楽でいいや。

鳳凰三山の夜叉神ルート

とくに分かりにくい分岐などもなく、ハッキリとした一本道を緩やかに登っていきます。

非常に膝に優しいコースです。ザック重量の多いカメラマンなどにはおすすめですね。

鳳凰三山の夜叉神ルート

暑くもなく寒くもなく登りやすい気候です。

少しガスっているが、雨が降らないか少し心配。今日は天気的には午後から雨予報です。それまでには薬師岳小屋には到着したいなって。

今回は予定を合わせてのふたり登山なので「多少天気が崩れても登っちゃおうぜ!」というノリで登っております。

撮影目的のソロだったら中止しちゃうような天気予報でした。

夜叉神峠の手前の分岐

スタートからもうすぐ1時間のところで最初の分岐へと到着しました。

思っていたより早いな。

夜叉神峠まで約3分!近い!

夜叉神峠と夜叉神峠小屋

夜叉神峠と夜叉神峠小屋

着いた。スタートから約1時間です。

ちなみにここ夜叉神峠には夜叉神峠小屋があります。最初の休憩ポイントには丁度いいですね。

綺麗な公衆トイレも完備しています。(チップ100円)

夜叉神峠からは白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)が眺められる展望があるようですが、見ての通りのガスで何も見えなかったです。残念。

帰りにでも見れればいいか。

夜叉神峠〜杖立峠

夜叉神峠で10分程の休憩をとって再出発です。

夜叉神峠から杖立峠

なんと夜叉神峠を過ぎると下り道となっていました。せっかく登った標高を下げていきます。

勿体無いなーと思うも歩くしかありません。

夜叉神峠から杖立峠

下りが続いた後、少し急登な部分もあるがまた緩やかな上り道が続くようになった。

膝に優しく、今のところバテる要素が無い。

しかし展望という展望もなく、ガスの中で同じような景色が続き退屈な登山道に感じる。

夜叉神峠から杖立峠

退屈な登山道を歩き続けること約1時間20分で杖立峠へと到着しました。

特徴という特徴もなく看板とケルンがあるだけの場所。ガスが晴れていれば何か展望もあるのかもしれないけど。

杖立峠では4人組パーティが宴会をしていました。(後に山小屋で一緒になる。)

杖立峠〜苺平(辻山)

杖立峠はとくに落ち着けるような場所でもなくただの通過点かな。記録撮影で5分ほど立ち止まってから再出発です。

次は苺平分岐(辻山)を目指すことになります。

杖立峠から苺平

先程までの退屈な登山道から少し変化が出てきました。

変化がないと退屈して集中力も切れがちになりますが、多少の変化があるので助かるな。

杖立峠から苺平

緩やかだった登山道も、少し岩がゴツゴツしてきました。

とは言えまだ「急登」とは呼べないレベルで、緩やかな部類かと思います。

ほんと膝に優しいなぁ。

良いルートだ。

杖立峠から火事場跡

杖立峠から火事場跡

途中で「火事場跡」というポイントへ辿り着きました。ケルンや看板もあるので一息つく場所なのかな。

詳細は分かりませんが、名前の通りかつて火事でもあったかと思わせるような木々が焼け払われ拓けた場所になっています。

切り株状の焼け焦げた木が多く見られます。

晴れていれば展望が良さそうな場所だ。

ここでテント張りたくなる。

南御室小屋の看板

火事場跡を過ぎると南御室小屋からのメッセージ看板がありました。

「食事の支度があるから、宿泊予定で14時半以降にここに居る方は先に連絡して欲しい」

ということだそうで。

杖立峠から苺平

引き続き岩がゴロゴロした道を登っていきますが、けして急登ではありません。

登りやすいです。

この時点で11時。

スタートから4時間が経過していました。

杖立峠から苺平

それほど急登でもなかった登山道がさらに緩やかになってきた。周囲も森のような雰囲気に。

ガスも相まって「良い雰囲気」です。

もののけ姫っぽいような。

苺平(辻山)

苺平(辻山)

杖立峠から2時間ほど歩いたところで苺平分岐(辻山)へと到着。この時点で南御室小屋まであと30分という看板もあります。

南御室小屋まで30分て、薬師岳小屋までもうちょいじゃね?

あれ?

全然キツくないぞ。

緩やかな登山道なのでここまで5時間も歩いたとは思えないくらい体力には余裕があります。

苺平分岐

苺平分岐には「甘利山」の文字があります。

甘利山からここまで歩いてこられるルートがあるんですね。

地図を確認するとそのルートは少し荒れ気味のようです。

苺平〜南御室小屋

看板のコースタイムでは苺平から30分ほどで南御室小屋に着いてしまうらしい。

苺平から南御室小屋

苺平を再出発するとまさかの下り道です。

ネタバレすると。

これ。

南御室小屋までずっと下り道です。

緩やかとかいうレベルではない(笑)

苺平から南御室小屋

もしくは平地。

苺平まで来たら南御室小屋まであっという間かと思います。

僕、南御室のこと途中までずっと「みなみおんしつ」って言っていました。

相方がしれっと「みなみおむろ」と言っていて気付かされました。

はっきりツッコんでくれて良かったのにな。

南御室小屋

コースタイム通り30分で南御室小屋へと到着しました。

中々の年季の入り具合ですね。

ここらで「薬師岳小屋までもうすぐじゃん!楽勝じゃん!」とか余裕をこきます。

しかしこの後にある誤算が…

南御室小屋でお昼ご飯と水の話

だいたい12時半頃に南御室小屋へと到着しましたが、時間も時間なのでお昼ご飯を食べることに。

なので南御室小屋で1時間程の休憩をとりました。

南御室小屋の椅子

小屋の前にある椅子がなんか可愛いの。

お盆にやるキュウリに割り箸ツッコんだアレみたい。

南御室小屋の水場

南御室小屋の水場

南御室小屋には水場があります。南アルプスの天然水が無料で汲み放題となっています。

ここで重要なことが一つ。

薬師岳小屋には水場がないので、水が必要な人は南御室小屋で水を汲んでおく必要があります。

僕らは2泊予定なので水はそれなりに必要になります。

※薬師岳小屋は水場が無いだけで、有料でペットボトルの水や飲み物は購入できます。

無料で水を汲んで行きたい方はソフトボトル等を用意しておくことをオススメします。

自炊用の水、飲水、歯磨き用などを計算して水を汲んで行きましょう。

南御室小屋

汲みたての南アルプスの天然水でさっそくカップ麺を食べることにします。

相方は蒙古タンメン。僕は金ちゃんヌードル。

実は金ちゃんヌードルは静岡限定のカップ麺なんだとか。

飛び抜けて美味しいという訳ではないけど、定期的にこのオーソドックスな味のカップ麺を無性に食べたくなるのだ。

今がその時であった。

南御室小屋

カップ麺を作っていると雨が少し降り始めてきてしまった。

そういえば忘れていたな。

雨が降る前に薬師岳小屋に到着する目的だった(笑)

すっかり忘れて呑気にお昼ご飯タイムに入っていたが、とりあえずレインウェアを出すほどではなく多少の撥水効果のあるウィンドシェルだけ着てやり過ごすことにした。

南御室小屋〜薬師岳小屋

南御室小屋で約1時間ほどのお昼ご飯休憩を挟んで再出発となります。この時点で13時20分。

南御室小屋から薬師岳小屋

南御室小屋からは薬師岳小屋まで約1.8kmだそうです。

雨が強くなる前にちゃちゃっと登ってしまおう。

と、ここである誤算が…

水を汲んだことにより荷物が重くなった。

2人分の水4Lを僕のザックに積み込んだ訳だけど、それは4キロ重くなったということであって…

これにより残りの道が一気にキツくなりました(笑)

多分、北岳テント泊の時よりも重かった。

しかも南御室小屋から先の道は緩やかではなく急登な道が始まるという。それでも登るしかありません。

南御室小屋から薬師岳小屋

急登な箇所を登り終わると大きい岩がゴロゴロと出てきます。なーんとなく山頂に近いんじゃね?って雰囲気になってきます。

薬師岳前の砂払岳

南御室小屋から約1時間登るとついに森林限界へと到達します。

薬師岳小屋は南御室小屋からすぐだと思っていたのにな…ここに来てキツくなりました。

薬師岳前の砂払岳

薬師岳前の砂払岳

この辺りは砂払岳という名前があるようです。

この砂の感じ、鳳凰三山感が出てきましたね。写真で見たことのある雰囲気に少しテンションが上がる。

薬師岳小屋まで10分の看板

薬師岳小屋まであと10分。もう近いぞ。

もうすぐ薬師岳小屋だというくらいで、岩がゴツゴツと歩きにくいポイントがチラホラとあるので気をつけて登ります。

薬師岳小屋

「まだかな、まだかな。」なんて思っているといきなり目の前の紅葉の木々の中に小屋が現れました。

ガスが晴れていればもっと前から小屋が見えていただろうけど、ガスっていたので近くまで行くまで分からなかった。

それにしてもなんてオシャレなんだ。

紅葉に囲まれちゃってさ。

鳳凰三山、薬師岳小屋

そして14時40分、薬師岳小屋へと到着。

南御室小屋からは1時間20分かかりました。荷物が重くなったのでペースが落ちた。

雨が強くなることもなくて良かった。

夜叉神ルートを登った感想としては「え?もう着いたの?」という気持ちでした。緩やかだったのでそれほど苦もなく歩き続けただけという感じ。

水を4キロ積んでからは少しキツく感じたけど、それも南御室小屋〜薬師岳小屋の少しだけ。

この登山量で南アルプスの標高2,700mまで来れたという不思議。

薬師岳小屋(2017年8月新装開業)

南アルプス薬師岳にある薬師岳小屋は2017年8月に新装開業したばかりの真新しい山小屋です。

鳳凰三山の薬師岳小屋

まだ部分的には改良をしていく予定もあるようですが、すでに宿泊の利用が可能です。

ちなみに薬師岳小屋と、先程の南御室小屋は同じ系列になっています。

鳳凰三山 薬師岳小屋・南御室小屋チェック

水場は無いけど、綺麗なバイオトイレも完備。

僕らは2泊食事付きで宿泊しました。(後に、朝ご飯をお弁当に変更するも値段は変わらずでした。)

薬師岳小屋にある富士山写真

薬師岳小屋にある富士山写真

薬師岳小屋の中にはあちこちに富士山写真が飾ってありました。観音岳から見るあの定番構図の写真がズラリと。素晴らしいですね。

小屋はできたてホヤホヤで木の良い香りで溢れていました。

鳳凰三山の薬師岳小屋

ストーブも完備されています。これからの季節はありがたいですね。

鳳凰三山の薬師岳小屋

鳳凰三山の薬師岳小屋

売店も充実していてメニューを見ると、ガスボンベ類、ティッシュ類、耳栓、カイロなどの雑貨類を取り扱っていました。

もちろんジュース・アルコール類やお菓子なども充実していますが、この日は品薄状態でした。翌日にヘリで物資が入荷されるとのこと。

鳳凰三山の薬師岳小屋

悪天候が続くとヘリの物資が届かずに品薄状態になるのだとか。

三ツ矢サイダーが品切れでした。

鳳凰三山の薬師岳小屋

食前に少しお菓子を食べつつウィスキーで一息つきました。

夕ご飯は食堂でみんなで揃って食べることになります。朝ご飯は6:00、夕ご飯は17:30になっていました。準備が早かったのか17時には食事になりました。

鳳凰三山の薬師岳小屋

天候が良くなかったので宿泊者は4組の計9人だけでした。

ほぼ個室状態の宿泊スペース。今夜は4室しか埋まっておらず静かで快適でした。

しかもとても綺麗で、布団もふかふか。

漫画や本もあるので暇潰しもできます。

「山と食欲と私」という漫画に少しハマった。ヤマメシがメインだけど、登山あるあるなどが楽しめる漫画だ。

本以外にも、チェスとかオセロとかパズルとかも置いてある。

薬師岳小屋の知恵の輪

薬師岳小屋の知恵の輪

僕は消灯までの暇な時間に知恵の輪を完全攻略した。

天気も悪く富士山の姿を眺む事なく1日目が終わりました。

続く。

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