【富士山マラソン2022】初フルマラソンを完走しました

こんにちは、アキです。

2022年11月の話になりますが、自身初のフルマラソンである「第11回富士山マラソン2022」へ参加しました。

苦しみながらも無事に42.195kmを完走。

しかし膝を壊してしまうなど代償は大きくて、大会から2ヶ月近く経とうとしている今でもランニングを再開できていません。

そんな苦い思い出の残る人生初のフルマラソンの話です。富士山マラソンに興味のある方の参考にでもなれば幸いです。

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第11回富士山マラソン

大会当日の様子や感想を綴っていきます。

遠方の参加者は河口湖近辺の宿で一泊していくケースが多いと思いますが、静岡の私は当日にマイカーで会場入りしました。

当日の朝3時に起床、準備をしてマイカーで出発。

駐車場と送迎バス

第11回富士山マラソン

6:00頃、参加者専用駐車場へ到着、車中で朝食と着替えを済ませます。

6:30頃、駐車場にはランナーが集まり始めており、紅く染まる富士山に見守られながら始発の送迎バスへと乗り込みました。

マイカーで訪れる場合、会場近辺に用意された参加者専用の駐車場を利用することになります。一日1,000円で利用可能で、大会参加とは別途で申込みが必要でした。

専用駐車場は上記の3箇所が用意され、先行順で満員になると受付は終了のようです。

私は富士山パーキングでした。

駐車場からは送迎バス(無料)が用意されていて、会場まで徒歩10分以内の「河口湖商工会」で降ろされます。

第11回富士山マラソン

7:00頃、バスに乗車していたランナー達とぞろぞろと会場へ到着。

予めスマホアプリで用意していた入場パスでスムーズに入場します。誰でも中に入れるわけではないようです。

入場後は受付場所がわからずにウロウロして、受付とは逆方向にあったスタート地点にやってきました。

係員が地面に設置しているブルーの装置でランナー個別の通過タイムが計測されます。ランナーは計測チップを身に着けて走っています。

受付とウォーミングアップ

第11回富士山マラソン

迷ったけど無事に受付を済ませました。

ちなみに入場時にはランナー全員に「スタートの30分前に飲んでください」とアミノバイタル2種(ゼリーと粉末)を配られます。

いたれりつくせりです。

まったく同じものを準備してきたんですけどね。

第11回富士山マラソン

受付時にゼッケン・計測チップを貰います。

ゼッケン用の安全ピン(4つ)は持参するように推奨されていますが、会場でも配布されていたので、万が一忘れても大丈夫です。

他にもチラシやテーピングの試供品などの配布物も貰いました。

荷物入れ用のビニールバッグも貰えたけど、たしか申込時に希望しないと貰えなかったような気もしますが忘れました。ごめんなさい。

第11回富士山マラソン

計測チップは同封の留め具を使用してシューズへ装着します。

フルマラソン初参加の私が選んだシューズはasics NOVABLAST 3です。20km程の試走をしていますが、クッション性が高く4時間以上かかるランナーには良さそうなシューズです。

計測チップはシューズの屈曲部へ取り付けてしまうと走りづらくなってしまうので注意。

大会によっては計測チップは回収してしまうケースがあるようですが、富士山マラソンでは記念品として持ち帰ることができます。

※大会2ヶ月後の今でもシューズに付けっぱなしです。

第11回富士山マラソン

ゼッケン・計測チップの準備、荷物を預けたらスタートまでウォーミングアップして時間を潰します。

荷物の預かりシステムはナンバーの末尾で区切られた区画に格納されて、それぞれに係員がついているし、荷物エリアは会場入場者しか入れず一方通行になっているので管理はちゃんとしていると思います。

それにしても富士山に日が当たってがキレイですね。スタート地点となる湖畔はまだ山の陰で冷えるけど、すぐに日の当たる場所を走ることになります。

この寒暖差が厄介かもしれません。

私はスタート前にウィンドシェルを1枚羽織っていましたが、場馴れしているランナーは捨ててもいいゴミ袋や100円の使い捨てポンチョなど着用していました。

フルマラソンスタート

第11回富士山マラソン

スタート地点へ向かう途中、まだ準備中のランナーが大勢います。

トイレは男女共同で行列だったけど、男子の小トイレは回転が早かったです。なるべく大きい方は家で済ませてしまいましょう。

ゼッケンのカラーによって区切られた「春夏秋冬」の4区画のスタート地点がありました。私は夏エリアだったので半分よりも前に居たことになりますね。

第11回富士山マラソン

自分のスタート地点へ到着。

9:00のスタートを待ちます。

8:45から15分間くらいの開会式が始まり、陸上界のレジェンド瀬古利彦氏による挨拶で「いち、に、さん、ダー!」の掛け声をみんなで上げたのが印象に残っています。

いよいよスタートです。

iPhoneでTATTAアプリ、AppleWatchでNikeアプリで計測をスタート。(結果から言うと、完走後はどちらも距離の誤差が大きくて微妙だったので、やはりマラソンはガーミンが最適なのかもしれない。)

ちなみにスタートラインを超えるまではマスク着用です。

第11回富士山マラソン

スタートからしばらく走ると早々に富士山が見えたので、さすがに足を止めてiPhoneで撮影してしまいました。後半はバテバテで余裕がないはずなので、元気なうちにブログ用の記録を撮っておかないとです。

足を止めるランナーは邪魔にならないように歩道へ出ています。

5km地点に古着回収ボックスが設置されているので、ゴミ袋やポンチョなど捨ててもいい上着を入れます。私も捨てる予定だったウィンドシェル(ワークマンのやつ)をポイ。(ちょうど引っ越しの準備をしていて捨てる予定のものでした。)

第11回富士山マラソン

私が携行していた補給食は写真の通りWINZONEのエナジージェルを6個分です。

サロモンのソフトフラスクへ入れておき、走りながらでもチビチビ飲めるように携行していました。150mlのフラスクには3個分のジェルが入り、これを1つ手に持ったまま走り、もう1つはウエストポーチに入れていました。

この方法は正解だった気がします。

引用元:コース | 第11回富士山マラソン【公式】

案の定、序盤以外では撮影している余裕などなくブログ用の記録写真はありません。(公式のコース図を拝借します。)

富士山マラソンにはハーフ(約20km)を超えた地点で「最大の難所」と呼ばれる激坂が現れます。富士五湖界隈を徘徊したことのある方なら分かるでしょう。河口湖から西湖へと向かう急登です。

これが1km程度の区間で約70mを駆け上がるのです。

何がキツいって、ハーフ(約20km)を走り終わったところに現れるのです。

ハーフまでは踏ん張ったけど激坂でさすがに歩きました。しかも大会前に壊した膝が激坂あたりから痛み始めた。ここで集中力が切れ、歩く時間は一気に増えました。

私はそもそも20km以上を走ったことがなく、未知の領域へ足を踏み入れた瞬間の激坂です。

富士山マラソン恐ろしや…。

ちなみに、折り返し後は激坂を下ります。

20kmからの未知の領域

前述したけど、練習では最大でも20kmしか走ったことがなかったです。

20kmから先は未知の領域です。

そもそも20km以前に大失敗を犯しています。

周囲のランナーに釣られてしまい、練習時よりもハイペースで走っていました。

当大会を定点カメラ撮影していたYouTuberさん(マリーンズ&ラン)の映像で自分の姿を確認したところ、7.7km通過時の私は40分を切っており、よく見ると3時間45分のペーサーよりも前を走っていました。

参考動画2022.11.27 第11回富士山マラソン【7.7km付近定点カメラ】【応援】マリラン marirun

サブ4ですら怪しい初心者なのに何してんだ。

未知の領域へ達する前にバテたという(笑)

大会独自の空気に流されず、大勢のランナーに囲まれながら自分のペースを作ることが大切だと知りました。そしてペーサーにくっついて走るのがベストだと思います。

もし次回参加するのであれば、サブ4のペーサーにくっついて走ろうと思います。

個人的に最もシンドかったのは20〜30kmの区間でした。

まず西湖エリアは給水ポイントがガラッと減ります。

自分でも分かっていたけど完全に脱水症状でした。給水ポイントでは紙コップ2〜3杯は飲んだ方がよかったかも。

そんなカラッカラな状態の給水ポイント(西湖の折返し付近)にて富士山マラソン名物の「黒コッペパン」が配布されていたのを覚えています。さすがに目もくれずにスルーしてしまいましたが、お土産に持ち帰ればよかったなと後悔しています。

20km以降は膝痛&バテてしまって歩く回数が増えたのだけど、歩いたおかげで30kmを超える頃には体力が回復したようで、歩く時間は減っていきました。

膝を庇いながらの走り方にも慣れてきました。

なぜか歩きの方が膝が痛く、とくに「歩き状態から走り出す瞬間」が激痛すぎたので、めちゃくちゃゆっくりでもいいから走り続けることを心がけました。

本当にゆっくりで、次々と後続ランナーに追い抜かれていきましたが、この頃にはサブ4とかサブ4.5とか頭からは消えて、目標は制限時間内での完走へと変わっていました。

制限の6時間以内にゴールすれば完走メダルが貰えます。

開き直れば逆に頑張れる現象。

30km以降は歩いているランナーも大勢いるため「自分も歩いていいんだ」なんて考えてしまってよくないですね。

最後の10kmくらいはずっと見覚えのある背中を見ながら走ります。一緒に歩いたり、走ったり、追い抜いたり、追い抜かされたり、顔は分からないけど同じランナー達と行動を共にした気がします。

ゴール間近では周囲のランナーには仲間意識が湧いてしまいます。

あとは、老若男女問わず地元住民が道路脇で応援してくれるのが励みになりました。何箇所かで吹奏楽や和太鼓の演奏会を行っていて、タイムとか気にせず参加者全員が楽しめる要素が盛り込まれているのが富士山マラソンの良いところだと思います。

富士山の景観も良く、時期的にも湖畔からの紅葉が見頃です。

当時は苦しかったですが、今となっては楽しかった思い出ですね。

サブ4.5で完走

第11回富士山マラソン

ネットタイム:4時間26分23秒

初参加のフルマラソンでサブ4.5達成です。

ゴール間近で実況アナウンスが聞こえ、「もう少しです!サブ4.5ですよ!」なんて聞こえたので、膝が崩壊したけど思っていたよりも早くて驚きました。

前半をハイペースで走って失敗してしまったけど、一応それが貯金となっていたようです。5時間どころか制限時間(6時間以内)でのゴールへと気持ちを切り替えていたので、サブ4.5達成だったのは嬉しかったです。

逆に言えば、膝さえ克服できればサブ4は十分に狙えるのだと確信しました。これはリベンジしたいところですね。

もちろん富士山マラソンで。

完走後は、すぐに「今が一番効きますよ!」とアミノバイタル(粉末)を渡されて、ペットボトルのアミノバイタルで流し込みます。

その後、完走メダルをゲットして空きスペースへ座り込み、配られたバナナをもぐもぐ。

なかなか立ち上がれませんでした。

このときの私は「二度と走らねぇ…」という心境。

座り込んでいると実況アナウンスが聞こえ、「黒コッペパンを掲げています!」とか「キツネダンスを踊りながらゴールです!」とか、なんか楽しそうに完走している人が多い印象でした。

コスプレで参加しているランナーもいました。クオリティの高い「伊之助」のコスプレランナーに追い抜かれたのを覚えています。

僕も次回はカブリモノとかしてネタ参加しようかな。

もっと楽しい気持ちでゴールできるように工夫したい。

第11回富士山マラソン

大会参加の戦利品は、Tシャツとタオルです。

Tシャツは受付時に貰えるので、これを着ているランナーも多かったです。ぜんぜん別のマラソン大会のTシャツを着ているランナーもいましたね。

走っている最中には登山界隈ではお馴染み「山が好き、酒が好き」の五竜岳Tシャツを着てるランナーを数名見かけて和みました。

コスプレ含めて他ランナーのファッションを見るのも楽しみの1つです。

記録について

マラソン時にはAppleWatch(Nikeアプリ)とiPhone(TATTAアプリ)でもタイム計測をしていましたが、けっこうな誤差によりイマイチ信用ない記録となりました。

しかし計測チップによる正確な記録が残されています。

第11回富士山マラソン
引用元:第11回富士山マラソン【公式】

上記スクショが正式な記録です。

私の42.195kmのタイムは4時間26分23秒です。

ラップタイムが30kmからガクッと落ちていますね。

歩きましたから。

ちなみに「グロスタイム」はスタートの合図からゴールまでのタイムで、「ネットタイム」はスタート地点を通過してからゴール地点までのタイムです。

実際にはスタートの号令からスタートラインを通過するまでには時間がかかります。前述したように4区画に分けられるほどなので、後ろの方のランナーはスタート号令からスタートラインを通過するまでに10分以上はかかるのではないでしょうか。

そのために計測チップを身に着けて正確な計測を行っているようです。

なので「ネットタイム」が最も正確な記録となっています。

第11回富士山マラソン

記録証はネット上でダウンロードできました。

総合順位:1717位

年代別(35〜39歳):193位

早いのか遅いのかはよく分かりませんが、参加定員8,500人中1,717位なので、初参加にしては健闘できたのかな。

初フルマラソンの反省点

はじめてのフルマラソンを経験しての反省点や、次回のフルマラソンで心がけたいことをピックアップしてみました。

今回の主な敗因ポイント
  • 前半20kmで飛ばしすぎてバテた(3時間45分ペーサーよりも前にいた)
  • 単純に練習不足
  • 本番前に膝を痛めてしまった
  • iPhone、イヤホン、ウエストポーチは不要
  • 飲み慣れないエナジージェルで胃がムカムカした

初参加だったから慣れないことだらけで仕方ないのですが、失敗は良い教訓となったと思います。すべて次回での改善点になります。

練習とは違う空気感に流されない自分のペース管理こそが勝敗を分けるはず。

マラソン関係の練習について調べると、ただ長距離を走ればいいというわけではなくて、ペース走やポイント練習など、奥の深い練習方法が出てきます。

サブ4を達成するにはもう少しランニングについて知識を深めての練習を心がけたいかなと思いました。

次回に心がけたいこと

ペースランナーにくっついて走ろう!

まとめ

初フルマラソンである「第11回富士山マラソン」の当日の様子や、詳細をまとめてみましたが、2023年以降に参加を考えている方の参考にでもなれば幸いです。

私も富士山マラソンは2023年も参加予定です。

他にも富士山マラソンではオンラインイベントも開催しています。期間内に指定距離を走りきれれば完走なので、初心者や遠方のランナーでも参加しやすいです。

トレーニングを兼ねて参加してみてはどうでしょう。

次回の富士山マラソンに向けて頑張りましょう!

フルマラソン参加記録