こんにちは、アキです。
富士山撮影で何度も訪れている田貫湖ですが、この田貫湖を登山口としてハイキングできる山があります。その登った先にあるのが長者ヶ岳という山で、もう少し歩くと天子ヶ岳があります。(セットで登られる方が多い。)
僕も「いつか登ろう」とずっと思っていたのですが中々登ることがなく、ようやくGWのタイミングで登ってきました。
長者ヶ岳と天子ヶ岳について
長者ヶ岳
標高1,335.8m。天子山地に属する山梨百名山の1つ。
小田貫湿原に続く道へ入るとすぐ登山口と駐車スペースがあります。この登山口から長者ヶ岳の山頂までのコースタイムは2時間です。※目安は「山と高原地図」
登山口は上記を含めて3つあります。残り2つは「休暇村の裏側」と「田貫湖キャンプ場(北)」からになり、途中でコースに合流できます。
天子ヶ岳
標高1,330m。長者ヶ岳のお隣の山で縦走のコースタイムは50分程。※目安は「山と高原地図」
長者ヶ岳へ訪れる場合は天子ヶ岳までセットで歩くハイカーが多いと思います。または天子ヶ岳から周回コースで下山も可能です。
ちなみに長者ヶ岳・天子ヶ岳は「山と高原地図」の富士山エリアに含まれます。
登山記録(2018.5.5)
記録写真からのだいたいのコースタイム。
- S:登山口(5:05)→展望地1(5:35)
- 展望地1(5:50)→展望地2(6:00)
- 展望地2(6:05)→長者ヶ岳(6:45)
- 長者ヶ岳(7:15)→天子ヶ岳(7:50)
- 天子ヶ岳(8:00)→G:登山口(9:50)
田貫湖〜長者ヶ岳
田貫湖から小田貫湿原へと続く道を50m程進むと登山口がありました。横にある駐車スペースを利用しました。日の出前でまだ薄暗く僕が一番乗りだった。
普通に山歩きを楽しみに来たのでナイトハイクではないです。
5時5分。日の出前の薄暗い中をスタートします。
階段状に整備されている箇所が多く登りやすい登山道だと思います。
薄暗い登山道にはヤマツツジがチラホラと咲いていました。
日当たりの悪い場所だからなのかまだ綺麗に咲いていますね。
登り始めて10分程で田貫湖キャンプ場側の登山コースとの合流地点に到着。
下山時は田貫湖キャンプ場側へと行ってみたいと思います。どこに出るのか気になる。
さらに歩いていると日が差し込み始めます。
新緑と木漏れ日って気持ちが良いです。
登り始めて30分。
最初の展望ポイントへと到着しましたが、マップには記載されていない場所だ。
この展望ポイントから日の出直後の富士山が見えたので少し撮影タイムに入った。富士山が見えるのなら足を止めて撮るしかないでしょう。
頭に笠雲をかぶった富士山が見える展望ポイント。
太陽がちょうど雲に重なりオシャレな光芒が出ています。今使ってるレンズだと光芒が上手く撮影できないので、太陽が隠れるシチュエーションは助かるな。
ここで15分ほどの撮影タイムを終えて再出発。
再出発から僅か10分程でまた展望ポイントに到着しました。
こちらがマップ上に記載されている展望ポイントだと思う。
先客のおじさんが居たけど僕とすれ違いで登っていってしまった。
この展望ポイントからは富士山と一緒に田貫湖の一部が覗けました。
僅か10分しか違わないのなら、最初の展望ポイントで足を止めずにこちらの展望ポイントでゆっくりすれば良かったなーって。
次からはそうしよう。
田貫湖キャンプ場の混み具合が凄い。さすがGW。
テントと車がいっぱいだが、その様子を1人で高みの見物。
新緑に囲まれたキャンプ場は気持ちよさそうですが、ちょっと人多すぎで落ち着かなそうかな…
僕もキャンプやってみたいけどモンベルの1型テントでキャンプ場へ行ったら馬鹿にされるか(笑)
しばらく歩くと、登山ルートが分かり辛いエリアがありました。よーく見ると赤テープもありますがそれでも分かり辛い。
でも50mも無いエリアなので適当にまっすぐ歩けば普通のルートに戻ったけどね。
初見ナイトハイクだったら怖いなーと思いました。
ベンチとテーブルが見えました。3つ目の休憩ポイントですね。
ここからの展望は全くないのでスルーします。
6時45分。長者ヶ岳(標高1,335.8m)へ到着。
タイムは1時間40分でしたが撮影タイムを入れなければ1時間30分は切れます。竜ヶ岳くらいのボリュームですね。
山頂にはテーブルとベンチがあるのでゆっくりと休憩ができる。
長者ヶ岳からは「天子ヶ岳」と「毛無山方面」へと分岐しています。
毛無山方面へと行くとまずは天狗岳があります。でもこのルートは難路のため中級者以上のハイカーじゃないと怖いかも知れませんね。僕はそういうルートには近寄りません。チキンです。
長者ヶ岳の山頂からは富士山の真ん中に重なった田貫湖が望めます。
太陽の位置関係で田貫湖が輝いていた。良い眺めです。
富士山の頭がブクブクしていたのが少し残念かな。ブクブクも輝いていて綺麗だけどね。神々しいと言うか。
そして、約30分の撮影タイムと休憩を終えてお隣の天子ヶ岳へと向かうことに。
長者ヶ岳〜天子ヶ岳
長者ヶ岳と天子ヶ岳の標高差は5m程しかありませんが、登山道はアップダウンがあります。
けっこう下ってから登り返す必要があるので「長者ヶ岳だけでバテたよー」という人は無理せずに。
15分程で下りきった中間ポイント。
ここから登り返しますが、このルートはマップのコースタイムでも片道50分なのでそこまでキツいルートではありません。
長者ヶ岳から45分。
天子ヶ岳の山頂に到着するも、登山道に小さな看板があるだけでした。
そういえば三角点とか見かけなかったな。探せば合っただろうけど。
山頂を通り過ぎると広場へ出ます。山頂から見えるのですぐに分かりました。
この場所がまた妙に整地されていると言うかなんていうか、テント場のような雰囲気がする。実際にゴミも多く落ちているのでテント場として使われているんじゃないでしょうかね。
天子ヶ岳の山頂には展望は全くありませんが、少し移動すれば展望ポイントがあります。看板もあるので直ぐに分かりますよ。
位置的にはほとんど山頂ですが。
田貫湖など下界の様子は見えませんが、新緑のフレームに囲まれた富士山が顔を覗かせていた。
頭にかぶっていたブクブク雲も無くなっていてサッパリと。
下山の話
天子ヶ岳でピストンです。
来た道を戻って下山になります。
引き返したことで長者ヶ岳からも雲の取れた富士山が見られた。
この時点で8時30分頃。後続のハイカー達も長者ヶ岳の山頂で休憩していました。
土曜だし、GWだし、こどもの日だし(関係ないかな)、今日は山の上でも混みそうな予感が。
下山時にはブクブク雲が無くなり、登ってくる時とは違う景色を楽しめた。ラッキー。
やはり登ってくるハイカーは多かったが、
「シロヤシオは咲いていましたか」
と、3パーティから質問された。
最初のハイカーに「それなんですか?」と聞き返すと、シロヤシオとはどうやら長者ヶ岳〜天子ヶ岳の間に多く見られる花らしい。ヤマツツジのような感じで咲いていて白い花びらが特徴、ちょうど今が見頃なんだとか。
それ見た。
僕は白い花を見たことを覚えていた。ツツジの白バージョンだなーって思ったけど、あれがシロヤシオだったのだと確信した。僕は1つ賢くなった。
誰もが富士山を見るために山を登っているわけではない。山でしか見られない植物を求めて登るハイカーも多い。
すれ違いざまの少しのコミュニケーションでも勉強になることがあるから山登りは面白いとつくづく感じた。
別のパーティからは「登り返しはキツかったか?」なども聞かれた。些細な質問だけど、ハイカー間における情報交換は大切なものですよね。
『登山道の近況』を把握する1つの手段。僕も普段、登山道の近況はヤマレコやブログ記事などで下調べしています。展望ポイントの詳細や、危険箇所、崩落箇所や、熊の出没情報などは重宝します。
僕の書いているブログも誰かしらの役に立てているだろうか。
と、思うことがありながらも歩いていると田貫湖キャンプ場方面へと続く分岐点まで戻ってきました。
帰りは田貫湖キャンプ場へと抜けてみようと思います。
この時点でかなり序盤なので、登山口まであと10分くらいですかね。
階段状の登山道だが、段差があって歩きにくいコースです。
それを避けるように横に無理やり緩やかなルートができていたりと。
ここに出た。
自販機とかトイレのある駐車場の真ん前。
よく撮影に来るところなのでわかりやすい場所だ。
次回はこちらの登山口から登ってみよう。
天子ヶ岳から1時間50分で下山でした。
やはり田貫湖の駐車場は激混みで路駐も凄いことに。ダイヤモンド富士でもないのに。
GW恐るべし。
あ、ここから車を停めた駐車場まで少し歩きます。
まとめ:程よいハイキングコース
低山ながら程よいボリュームのハイキングが楽しめました。長者ヶ岳だけだと物足りないので天子ヶ岳をセットに歩くのがおすすめです。富士山の展望ポイントも複数あるので退屈はしない。
田貫湖へ来たら湖畔から撮影がしたいところですが、たまには山を登って田貫湖を見下ろすのも楽しいと思います。どうでしょうか。
長者ヶ岳と天子ヶ岳の登山記録でした。