こんにちは、アキです。
雪山デビューをするために購入した登山靴とアイゼンの紹介です。
選んだのは、
- スカルパ モンブランプロGTX
- グリベル 12本爪 エアーテック オーマチックナロー
さすがに雪山用の登山靴となると高価になってくるので、失敗しないように好日山荘まで行き店員さんのアドバイスとともにフィッティングをしてきましたよ。
もう少し気軽に使うような登山靴だったらAmazonの試着サービスPrime Wardrobeを利用してもいいと思います。
スカルパ モンブランプロ GTX
雪山登山靴の定番中の定番といえばスポルティバの黄色のアレだったり、コスパの高いモンベルなどありますが、今回はスカルパを選びました。
現在、履いている無雪期の登山靴がスカルパの「キネシスMF GTX」で、自分の足に合っていてお気に入りなので同じスカルパにしようと決めていた。スカルパの雪山用と言えば「モンブランプロGTX」になるのですが、フィッティングをしてみてよっぽど合わないようだったらスポルティバやモンベルを検討しようと思っていました。
さっそく好日山荘へ行き、店長さんのご指導のもとフィッティングをして、問題はなかったので狙っていたモンブランプロを無事に購入。
選んだサイズは44で、日本サイズでは28.5cmほど。
雪山になると厚手ソックスだったり、インナーソックスを履いたりするのでサイズ選びが難しくなります。つま先にどれくらいのゆとりあると良い、靴紐の締め方などを店員さんから教わることができて助かりました。
ちなみにフィッティングの際には店でソックスを借りることができたが、他のお客さんも履いたりしていて不衛生にも感じてしまうので、実際に使用する自分のソックスを持参しました。登山靴のフィッティングにはマイソックスの準備をおすすめします。
メンズはオレンジ、レディースはミントグリーン。
スカルパ好きの相方と揃えました。
ワンタッチ式アイゼンに対応
モンブランプロGTXはワンタッチ式アイゼンに対応しています。
アイゼンには大きく分けて、
- ワンタッチ式
- セミワンタッチ式
- ベルト式
の3タイプから選ぶことになります。
登山靴の前後にコバがあればワンタッチ式に対応、後方にコバがあればセミワンタッチ式に対応、コバ無しの登山靴にはベルト式、というように登山靴の形状によって装着できるアイゼンが変わってきます。(コバ=アイゼンを引っ掛けるミゾ)
前後にコバのあるモンブランプロGTXは3タイプとも対応できます。
①つま先のコバにアイゼンを引っ掛ける。
②かかとのコバにレバーを引っ掛ける。
③レバーをバチンと引き上げて固定。
これだけです。
アイゼン本体は段階的に長さ調整が可能、レバーの締り具合は無段階で調整が可能なのでサイズを気にせずにガッチリと固定できるはずです。固定力が一番高いのもワンタッチ式の特徴で、歩行中にアイゼンがズレたり外れたりする心配が少ない。
グリベル 12本爪 エアーテック オーマチックナロー
登山靴が対応しているのならなるべくワンタッチ式を選びたかったので、グリベル製のワンタッチ式12本爪アイゼン『エアーテック オーマチックナロー』を選びました。
実はグリベル製のアイゼンはスカルパ製の登山靴をベースにして制作されているそうで、スカルパの登山靴とは相性が良いとのことです。登山靴の購入時にアイゼンも店員さんに選んでもらいました。これは可能な限り登山靴とセットで購入したいですね。
しかし相方が購入したレディースのモンブランプロGTXには合わなかったそうで、セミワンタッチ式を選んでいました。必ずしもピッタリとは限らないようですが、それでもアイゼン側でサイズの微調整が可能です。
アイゼンを携行するためのケースも必須です。
同じくグリベル製のケースを購入しましたが、これはアイゼン専用ケースというわけではなく小物などを入れるギアケースです。サイズは丁度いいし、出し入れがしやすいです。
余った紐の取り回し
ワンタッチ式アイゼンにもベルトが付属しています。
万が一アイゼンが外れた際の落下防止のベルトです。雪山でアイゼンが外れて回収不能な場所へ落としてしまったら死活問題になりますからね。
実際に取り付けてみるとベルト紐がめちゃくちゃ余ります。
このベルトの締め方だけで問題はないので余りは切ってしまってもいいらしい。切り口はライターで炙って固めてしまえばほつれません。
でも切るには少し躊躇してしまったので、なんとか上手く取り回してやり過ごすことにしました。無理に取り回すとグチャグチャして見栄えがよろしくないので、もう少し様子を見て切ってしまおうと思います。
切ったあとに「切らなきゃよかった」なんてことにならなければいいけど。
すでに雪山デビュー済み
この記事を投稿している時点ですでに雪山デビューを果たしています。
デビュー戦はお馴染みの八ヶ岳・北横岳です。
1枚ソックスでフィッティングしたモンブランプロGTXは、インナーソックスを履いたことで始めは少しキツイと感じたけど、歩いているうちに足に馴染んてきてキツさを感じなくなりました。履いていれば登山靴も形状を変化させてくる。
ソックスはファイントラックで揃えています。
登山靴選びでよく「自分の足に合うものを選べ」とは言うけど、様々な足の形に対して登山靴の種類なんて限られているわけで、実際は「自分が登山靴に合わせに行く」くらいの気持ちが大事だと思う。山や自然に飛び込もうとしているのだから、それくらいの適応力は欲しいな。
歩行中にアイゼンのズレを感じることもなく、外れることもなく登山靴とアイゼン選びは正解でした。滑りやすい下山時でのグリップ力は抜群で、チェーンアイゼンしか経験のなかった僕は12本爪アイゼンに感動した。
今回は初心者向けの北横岳で踏み固められた安全な雪道でしたが、アイゼンの慣らし登山としては上出来かと思います。傾斜によって爪の使い方を変えたりする歩き方などアイゼンワークの感触を掴めました。
しかし雪が少しふかふかになっただけで事情は変わってくると思います。アイゼンを過信し過ぎずに慎重に歩くことを心がけていきたいです。
そして何よりもモンブランプロGTXのデザインがめっちゃ好き。