南アルプス初登山!膝を壊した三十路が完全復活した瞬間

こんにちは、アキです。

僕の右膝がバルスしてから8ヶ月が過ぎようとしています。8月に入ってから富士登山をしても膝痛はありませんでした。

今回は南アルプスの最高峰「北岳」へと登山してきました。北岳は標高3,193mで日本二位の山として知られています

もしこの登山で膝が無事だったら、僕の膝は完全復活と言えるでしょう。

初めての南アルプス、北岳登山の記録。

お盆連休の後半、天気予報を見ていても雨か雲マークだらけで「山は無理だなー」と諦めムード。

しかし、こまめに天気チェックをしていると…

急に晴れマーク出現

4日前くらいかな。金曜〜土曜にかけて急に北岳に晴れマークが出現した。これは行くしかない。という感じで登山が決定。

それを知らせると相方もまさかの休みをとってくれて「ふたり登山」になった。相方シータが滅びの呪文を唱えないことを祈る。

そして事前計画もそんなに立てていなかったので急いでアクセス方法を調べた。芦安駐車場まで行ってそこからバスかタクシーで広河原の登山口まで行くことなど。

標高3000mの肩ノ小山まで6時間くらいか…

一泊だと間ノ岳への縦走はキツいことが判明。(帰りのバスの時間的に)ってことで北岳ピストンにした。

北岳で実際に登ったルート

  1. 5時台の乗り合いタクシーで広河原へ
  2. 広河原で朝食後、登山開始
  3. 白根御池小屋で長めの休憩
  4. 「草すべり」ルートで稜線まで上がる
  5. 肩ノ小屋に到着(宿泊)
  6. 朝食後、北岳山頂へ
  7. 下山開始(草すべり)
  8. 白根御池小屋で長めの休憩
  9. 広河原に到着
  10. 乗り合いタクシーで帰還

だいたいこんな感じ。普通にピストンでした。

肩ノ小屋(3000m)まで割りと時間に余裕があったから北岳山荘まで行けたけど、予約済みのため肩ノ小屋でゆっくり休むことに。

ちなみに「草すべり」ルートは最短コースらしいです。最短コースが故にかなりの急登。かなりしんどいが、下山はあっという間でした。

登山記録

まずは無事に朝5時台の乗り合いタクシーに乗車。

なぜタクシーにしたかというと、広河原までの細いクネクネした道をタクシーならバスの半分の時間で着いてしまうからです。事前に知っていたのでできるだけタクシーにしようと決めていた。

そのタクシーも台数が多くて、第一陣は逃したけど10分後くらいの第二陣には乗り込めた。

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夜叉神のゲート前

夜叉神峠に着くと、ゲートの開く5時半まで待機です。第一陣のタクシーに乗り込んでも、結局はここで足止めを喰らいます。

ゲートが開き再びタクシーに揺られて広河原に到着。バスだと倍の時間がかかると思うと、高くてもいいからタクシーの方が絶対に良い。

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賑わう広河原

夜叉神のゲート待機時間を入れても50分くらいだったかな。酔い止め飲んでおいた方が無難です。この時に恐らくタクシーの中にポカリ的な物を一本落としてきてしまった。幸先悪いなーなんて。

3歩くらい歩いた所でそんなことは忘れてしまったわけで、まずは白根御池小屋を目指します。

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白根御池小屋のテント場

白根御池小屋までのルートすごい急登でした。この先の「草すべり」ルートもすごい急登なことで巷を賑やかしているらしい。

相方は急登の道での “標高稼いでる感” が好きだそうです。

この時点で登山開始から3時間は経過していた。長いな。あの辛い思い出しかない塔ノ岳バカ尾根でもすでに山頂に着く時間なのか。

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白根御池

名前の通り池もありました。この近辺にはテントがチラホラと見かけます。

この白根御池小屋はとても充実している山小屋でした。今までに訪れた山小屋でかなり上位に入ります。(大して行ったこともないんだけどね)

なんとソフトクリームが売っていたんです。機械があるんです。やばい。もちろんコークも売っていました。山で飲むコークは最高ですよね。ペプシ派なんですけど。

トイレも山小屋の中ではかなり綺麗。落ち着くのでついつい大きいのを全部出しきっておきました。残りの登山のための軽量化です。

長めの休憩をとって再出発。「草すべり」ルートへと進みます。

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植物が多い「草すべり」
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トリカブト

「草すべり」という名前のイメージ通りの草花の多い草原のようなエリアですが、とても急登です。ひたすら急な道を登ります。

周囲にはトリカブトもいっぱい咲いていておっかない。

ブログ用に写真も撮りたかったので、先をスイスイ登ってゆく相方に「トリカブト撮りたいから、次あったら止まって!」と伝える。

端から聞いたら「トリカブト採りたいから〜」って聞こえただろうな。

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3,000mの稜線

「草すべり」を登り切るとついに稜線へと出ます。もう3,000mに近い場所ですね。

これにはテンションが上ります。雲が多くて少し残念ですが、景色が良いとほんと楽しいですよね。疲れも忘れるほど楽しい。

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行動食のフルグラ

僕の行動食でお馴染みのフルグラも良いペースで減っています。

僕らはコレを通称 “エサ” と呼びます。見た目が何かのエサみたいだから。「そろそろエサの時間だー」なんて言いながらポリポリと。

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標高3,000mの山小屋

13時くらいには宿泊予定である肩ノ小屋に到着。ぴったり標高3,000mです。

テント場がチラホラあるため、あちらこちらにテントが張ってあります。今までに来たことのない山です。テント泊楽しそう、いつかやりたいな。

昼食にカップ麺を作る際にはブログの記事ネタのことも忘れません。

恐らく富士山のある場所はわかっていましたが、残念ながら見えていませんでした。

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この方向に富士山があるはず

16時半の夕食時までのんびり過ごします。

夕食は山小屋でよくあるカレーではなく、魚の煮物定食みたいなのでした。

ご飯とみそ汁がおかわり自由だった。僕はどちらかと言うと、大勢の前で大声で「おかわり」と言えないタイプなので少し物足りなかったけどその場を去った。

そして日が沈む頃にもう一度、コンデジを手に景色を見に行くと外が少しざわついていました。

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ざわ…ざわ…
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ざわ…ざわ…
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富士山が出現

急に晴れた。富士山も見えた。やったー。

この時間に姿を現すとは憎いやつ。

手に持ってたコンデジでパシャパシャと。

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ブロッケン的なものが見えていた。

その後、一眼レフカメラと三脚も持ち出して来て少し撮影をしました。

満月に照らされる富士山が見えたが、風が強く寒い。

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どちらかと言うと、富士山とは反対側の景色を見ている人の方が多い。沈む夕陽が綺麗でしたからね。

撮影を終えて、ここで夕食が少し物足りなかったので山小屋のおでんと生ビールと持参したおやつを食します。

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あと今回、新しいコンパクト三脚を導入しました。赤いカラーリングから溢れ出るマンフロット感。

前の三脚より3倍安定します。

そして翌朝、一眼レフカメラと赤い彗星(三脚)を手に外へ。

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月光に照らされる山肌
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富士山上空に怪鳥

この時に、下界では田貫湖のダイアモンド祭りのシーズンでした。

富士山の上空には怪鳥の様な形の雲が。

その後、日が出る前にはガスガスになり撮影終了。

しかしうっすらだけど初めてのブロッケン現象に遭遇できたのが嬉しい。

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ブロッケン現象の見れたのがトイレの裏っぽいところだったのがまたなんともね(笑)

そのあとはガスガスの中を北岳山頂を目指します。

山頂を踏まずには帰れません。

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無事に北岳を登頂。

ガスガスで景色は見えず残念です。次来るときはもう一泊して間ノ岳へ行きたいな。

下山を始める頃には雨に降られてしまい、カメラ類は全てザックにしまったのでその後の写真はナシ。

草すべりから白根御池小屋へ行き休憩後、広河原まで下山。急登でキツかったルートも下山はあっという間に感じます。

通常の3倍早かった。

まとめ:天空の膝はバルスしたのか?

僕の膝は無事に北岳ピストンを耐えました。

もうこれ完全復活でしょー

富士山と北岳登ったらもう余裕っしょー

ただ下山時に膝への違和感は時折感じるんだよな。「ん、やばいかも…」って立ち止まること多数。気にしすぎてそれが違和感に感じてるだけかもしれないが。

また油断した時にバルスしかねないので気が抜けないですね。寒い季節に入っても体が鈍らないように定期的に低山でも登って行こうかと思います。

次回は北岳〜間ノ岳の縦走も行きたい。鳳凰三山も行きたいな。

三十路の僕の膝が完全復活を遂げた登山でした(*´ω`*)