こんにちは、アキです。
ベルボンのレンズサポート「SPT-1」を購入しました。望遠ズームレンズで撮影していてブレに悩むことがあるので、ブレを軽減するためのレンズサポートというアクセサリーを導入したという話です。
僕の手持ちレンズで使用できるようにアレンジしているので合わせて紹介します。
レンズサポートでブレを軽減
軽量であるタムロン SP70-300mm F4-5.6 (A030)は登山用の望遠ズームレンズに選んだわけですが、三脚撮影をしていると「よくブレるな」と思うことが多いレンズです。
原因は明白です。望遠端300mmまで伸ばすと写真のようにニョキーンと長く伸びることで、長い・軽い・プラ製という三拍子が揃って非常に振動しやすくなります。条件によってシャッターの振動で簡単にブレてしまうのです。
このブレ問題を解決するべく辿り着いたのがレンズサポート。
長いレンズの先端を支えることでブレを軽減させます。レンズサポート製品は何種類かありますが、安心の日本製ということでベルボンを選びました。ベルボン SPT-1は、本来は三脚座付きレンズでの使用を目的としています。
これを僕の愛用レンズでも使用できるように安い中国製パーツを使用してアレンジしています。
ちなみに、もっと長いサイズのSPT-2もあります。
Velbon SPT-1とその他アクセサリー
本来は三脚座付きレンズを乗せるための構造で、そのまま使用するとレンズの支えとなる部分がないので工夫する必要がありました。僕は三脚座のないタムロンA030をなんとかレンズサポートしたいのです。
使えそうなアクセサリーを買い集めてアレンジしたので紹介します。
レンズを支える部分
こちらSmallRigというメーカーのレンズサポート部品です。レンズとの接地面にはラバーが付いているのでがっしりとホールドします。一眼レフカメラのアクセサリーですが、主に動画撮影を主体にしたアクセサリーを取り扱っているメーカーです。その中に「支え」となる丁度いいパーツがありました。
Amazonではベルボン SPT-1と「よく一緒に購入されている商品」だったのですぐに見つかりました。みんな考えることは一緒ですね。
そしてSPT-1にカメラを簡単に取り付けするためのアルカスイス互換クランプも購入。
NEEWER ノブクランプ(38mm)を選びました。NEEWERは数ある中国製メーカーの中でも格安なメーカーです。
上記2つのパーツをSPT-1へと取り付けて完成です。アルカスイス互換に対応させて、SmallRigのサポートパーツでレンズを支えるシステム。という予定でしたが、世の中そんなに上手くいかないもので僕のカメラとレンズ事情では問題が生じました。
支えがレンズに届いていない問題
正直言うと、 取り付ける前に気がついていました。
支えがレンズまで届いていないということに。クランプやLプレートなどによってカメラ位置が高くなっています。そうでなくてもレンズまで届いていなかったと思う。本来の使用方法とは異なるのでこういった問題も出てきますよね。
そこでSPT-1を前後逆にして取り付けてみました。支え側が上下に可動することによって、異なるレンズサイズに合わせられます。これで解決しているように見えるけど、まだ気になる部分もあるんです。
SPT-1を前後逆にしてしまうとクランプが取り付けられなくなります。毎回カメラの三脚穴にクルクル取り付けるのは面倒くさいし、縦構図で固定ができなくて不便でしかない。僕のカメラ環境ではアルカスイス互換クランプありきです。
なので別の方法で「支え」を高くする方法を探しました。
我々スタッフ一生懸命探しました。
そしてね、見つかりましたよ。お母さん。
辿り着いたのはベルボン THD-23という1wayミニ雲台。
「アダプタ」というワードですごい探したけどしっくり来るものがなく、最終的に選んだのはスマホとかGoproで使うようなミニ雲台でした。THD-23の高さは5cmと丁度いいサイズ。しかもSPT-1と同じベルボンで揃いました。
さっそく取り付けてみると理想通りの高さになりました。
しかもね、1way雲台なのでパタンと折り畳むことができる構造で、このために設計されたパーツなのではないかと思うほどしっくり来る。こういう「汎用性レンズサポート」みたいなの製品化したらそこそこ需要あるんじゃないかな。中国メーカーさん格安でよろしくお願いします。
ちなみにプラスチック製なので少し剛性が気になるかなと感じたけど、実はそうでもない。そえることに意味がある。実際は重さを支えるための雲台ではなく、ブレを抑えるのが目的なので耐荷重などは気にしなくてもいい。
「左手はそえるだけ」とはよく言ったものだ。
ズームリングとの干渉問題
ミニ雲台THD-23によってレンズを支えることができました。カメラ側を高さ調整することで様々なレンズサイズにも対応できますね。ニョキッと伸びる系のレンズはどれでも支えることができそう。
しかし、まだ気になる部分が出てきちゃいました。
なかなか思っていたようなシステムにならなくてモヤモヤする。
レンズを支える位置が絶妙なんですよね。写真を見て分かるように半分だけズームリングに干渉している状態です。平らではない部分だし、これだと不安定すぎてレンズサポートの意味を成していない気もする。
「あと1cmだけ前に出てくれれば…」という状況。
なんなら、もっとレンズ前方を支えたいわけですよ。
ブレを軽減するなら先端に近い方が絶対に良い。
そこでスライドプレートの出番。
僕が選んだのは10cmと20cmのプレート。どちらも中国メーカーの安物ですが、お金に余裕のある方はRRSとか高価なメーカーのプレートを選んでくださいね。
精度が違います。知らんけど。
こういった製品は基本的にアルカスイス互換なので便利ですよね。
このスライドプレートをカメラ側のクランプに取り付けることで、カメラ位置を前後に調整できるようになりました。長さは10cmのスライドプレートで十分でした。クランプをいくつも繋げて接点を増やし過ぎると逆にブレの原因になってしまうので、クランプ一体型プレートを使用しています。
これによってレンズの好きな位置を支えることができるようになった理想通りのシステムです。もちろんLプレート装着のカメラなら縦構図にも対応できます。
ちなみに10cmのMENGS製スライドプレートが低クオリティだったので紹介します。
なぜかクランプのノブ部分に水準器が付いているんですよ。こんなところに水準器を付けて役に立つのだろうかと疑問に思った矢先に、少し傾けただけでポロンと転がり落ちました。きっちりハマることもなくスカスカなのに、接着すらされていないという。
アロンアロファ買ってこなきゃ。
と思ったけど勿体無いのでダイソーの接着剤を買ってみたいと思います。
ベルボンなのにアルカスイス互換
ちなみにSPT-1はベルボン製なのに何気にプレート部分がアルカスイス互換なので使い勝手が良いです。ベルボンは独自のクイックリリースシステムがあるのに不思議ですね。
逆にベルボンの雲台に装着するにはクイックシューをかます必要があるので注意です。
あくまでもタムロン70-300mm F4-5.6(A030)で使用できるレンズサポートシステムをなんとか導入したというだけで、実際にブレ軽減の効果があるかどうかはまだ不明です。
次回、ブレ軽減テストの結果などまとめたいと思います。
- タムロンSP 70-300mm(A030)を登山用の望遠レンズにしたらすっごい捗った話
- 縦構図のとき三脚は安定してますか?L字型クイックリリースプレートを使う理由