ベルボン自由雲台QHD-G7AS・G6ASの導入と、日本製アルカスイス互換の安心感

ベルボン自由雲台

こんにちは、アキです。

先日の記事で書いたように、今の自分の撮影スタイルには3ウェイ雲台が合わなくなってきたので自由雲台へと乗り換えました。選んだのは日本製メーカーのベルボンから登場したばかりのアルカスイス互換自由雲台。ファーストインプレッション的な感じの感想記事です。

↓自由雲台へ乗り換えた理由はこちら。

ベルボンから登場したアルカスイス互換の自由雲台

2019年9月、ベルボンからアルカスイス互換の自由雲台「QHD-G7AS、QHD-G6AS、QHD-S6AS、QHD-S5AS」の4種類が登場しました。僕が購入したのは「QHD-G7AS」と「QHD-G6AS」の2種類です。(残り2種類はUTシリーズ専用雲台)

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

まずはG7ASの開封レビュー。本体の雲台以外には、六角レンチ、専用工具、クイックシュー等の標準的な同梱物があります。雲台専用ポーチはありません。(SIRUIはポーチが付属していた)

「G7AS」は54mm経の特大ボール、推奨積載質量8kgとなり“大型自由雲台”の部類に入ります。ARCA-SWISS Z1+」や「SIRUI ハイエンド自由雲台 K-40X」等と同サイズクラスです。重量を気にせずにガッシリとした自由雲台が欲しければ、このクラスを選んでおけば間違いない。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

アルカスイス互換のクランプ部分。全体的につや消しブラックで渋く気に入りました。ベルボンからアルカスイス互換の自由雲台は初登場ですが、実績と信頼ある日本メーカーなので品質には期待ができます。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

クイックシューも同様に品質に期待ができる。やはりつや消しブラックはいいものだ。脱落防止のネジや、工具無しでもカメラに取り付けられるツマミなど、標準的な性能はしっかりと備えている。カメラにはRRSのLプレートを付けっぱなしにしているのでクイックシューを使用する予定はないけど。

RRSのLプレート

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

自由雲台を選ぶ上で拘ったのが「ノブの数」です。この自由雲台にはメインノブとパンノブの2つしかありません。フリクションコントロールがメインノブ側面にあるので誤操作がないし、大きなメインノブは操作しやすい。

フリクションコントロールが独立ノブになることでノブが3つに増える自由雲台もあるけど、操作性に難を感じるというレビューを見かけたので候補から除外した経緯がある。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

フリクションコントロールを操作するための専用工具が付属していますが、コイン類でも操作が可能。しかし、指の腹で押さえて簡単に回せるので実際には工具なんて不要。柔らかく回しやすいので、気温が低くなっても極端に固くなることはないと思います。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

同じ専用工具を使って変換アダプタの取り替えが可能で「UNC1/4」と「UNC3/8」の両方に対応しています。変換アダプタも付属。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

クイックシューを除いた重量は572gです。自由雲台としてはそこそこ重たいですが、これまで使用していたハスキー雲台が1kg超だったので非常に軽くなった。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

試しに使った感じではボール経が大きくて固定力は抜群でした。3ウェイ雲台からの乗り換えと言っても、べつの登山用三脚では自由雲台がメインだったので操作性に違和感もない。

 

 

「G7AS・G6AS」の2サイズを購入しました

メイン三脚には「G7AS」を、登山用三脚には「G6AS」と2サイズを購入しました。せっかくなのでベルボンの自由雲台で揃えました。

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

G6ASはボール径サイズが公式に記載されていないので詳細が分からない。三脚は基本的に車の中に放り込んであるのでボール径サイズを測りにいくのが面倒くさい…。そのうち測って追記します。サイズ感的にはボール径38mmの「SIRUI K-20X」クラスかと思います。

重量460g、推奨積載質量6kgという登山用には十分なスペック。G6ASの操作性や各種機能、付属品などは基本的にG7ASと同じ。サイズだけ小さくした感じかな。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

フリクションコントロールの操作感はG7ASと同様に柔らかくて指の腹で簡単に回せる。G6ASには目安となるマークが無いですが、とくに必要性は感じないので問題はない。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

G7ASをメイン三脚「Leofoto レンジャー LS-323C」に、G6ASを登山用三脚「GITZO トラベラー GT2545T」に装着した様子です。それぞれ見た目のサイズ感がピッタリでいい。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

これまで使用していた登山用三脚の雲台「SIRUI ハイエンド自由雲台 K-10X」から一回りくらい大きい。重量も54gほど重くなったけど気にはならないレベル。しかしボール径は大きくなり固定力がアップする。

SIRUI自由雲台K-10Xレビュー

 

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

G6ASの底面径は51cmなので、GITZOのトラベラー2型4段のベース径(40mm)からは少しはみ出しています。でも頭デッカチという印象はない。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

レンズ前方に重心が偏った付け方をしても固定力は上出来ですが、あくまでも“固定力”の話。こういう重心のかけ方は振動しやすい状況には変わらないので、三脚座があるのなら三脚座で固定した方がブレにくい。ボール径が大きくなったので見た目にも安定感が増した気がする。

 

ベルボンQHD-G7AS/G6AS

これからベルボンのアルカスイス互換自由雲台を乗せたこの2本で撮影を楽しんでいきたいと思います。ちなみに僕の言う“メイン三脚”とは「車に放り込んでおく三脚」のことです。ザックやカメラバッグに括り付けられる登山用三脚の方が出番が多い気がするけど。

日本製クオリティの安心感がありつつもコスパは悪くない。「コスパ最強」だけならSIRUI ハイエンド自由雲台シリーズには敵わないけど。