南アルプス北岳でテント泊に挑戦!富士山撮影記2日目

南アルプス北岳でテント泊

こんにちは、アキです。

南アルプス北岳で2泊3日のテント泊登山の2日目の記録です。1日目の記録を書いたところで、鳳凰三山へと登りに行ってしまったので少し間が空いてしまいました。

北岳テント泊2日目

秋の夜長に富士山撮影

1日目の記録でも書いたけど、出発前夜は一睡もできていません。そして北岳山荘まで8時間の登山をしたので今夜こそはぐっすりと眠れるものだと思っていました。

しかし、そう甘くはない。

1日目の19時には消灯したのに全然寝つけないのです。

それでもなんとか眠ってせいぜい1時間程だろうか。気持ちが高ぶって眠れない。マジで不眠症モード突入していました。

それに追い打ちをかけるように・・・

北岳山荘から見る星空

テントからチラッと顔を出すと、そこには満天の星ですよ!

これを一度見てしまったらもう目が覚めてしまってどうしようもない(笑)

1時半頃、防寒具を着込んで撮影開始です。

北岳山荘から富士山と星空

普段あまり星を撮らない僕ですらバルブ撮影なんか挑戦しちゃうくらいに星空が綺麗でした。星空を眺めるのはテント泊の醍醐味ですよね。

さすが標高2,900mからの星空は圧巻でした。

夜は思っていたより寒くなかった。9月後半の北岳は氷点下を覚悟して来ていたけど拍子抜けだった。

その後、僕は同じような写真を量産することを無駄に感じて寝ることにしました。マジで寝とかないと死んでしまうのではないかと焦ります。

寝つけなくて焦るほどに気持ちが高ぶって眠れないという悪循環。

ここで僕は秘密兵器の投入。

テント泊でウィスキーとスキットル

ウィスキーをスキットルに入れて持参しました。

登山での飲酒は危険も伴いますが、程よい量であれば気持ちをリラックスさせられます。これは気持ちが高ぶって寝つけない時に効果的なのです。

どうしても酒が飲みたいという訳ではなく、程よくリラックスできて体もポカポカして睡眠の助けになる。そのためのアルコールです。

寒いどころかシュラフに潜っていると暑いくらい。ウイスキーは水割りで少量を飲みました。

一応、4時起きの予定で眠る努力をしましたが眠れたのは全部で3時間ほどでした。

北岳山荘から見る夜明けの富士山

4時過ぎに再び防寒具などを着込んで撮影の準備。

富士山は見えてきたが、なんとも言えない微妙な展開。朝焼けも無く、目立つ雲海も無く、富士山には少し邪魔な雲がかかっている状況。

北岳山荘から見た夜明けの富士山

黄葉の入り混じった山肌にオレンジ色の光が差し込み一体が秋色に染まる。

明日はもっと真っ赤な紅葉を入れて撮ろうと決めた。

北岳の紅葉

北岳山荘の近辺には多くのナナカマドが紅葉していました。

これ入れて撮っておけばよかったな。

北岳テント泊2日目、最初の朝の撮影はこれで終了です。

撮影後の朝食

撮影後は朝食タイム。

北岳テント泊の食事

食事は基本的にアルファ米です。荷物を最軽量にするため、食事には拘っていられませんでした。

1日目に食べたカップ麺のカップは味噌汁用に使います。味噌汁にはふえるわかめで具をかさ増ししました。増えるワカメは持参して正解でした。

このアルファ米は量が多くて十分お腹が膨れます。使用する水も少なく作りやすい。

北岳山荘からテントと富士山

あまりにも睡眠不足過ぎて2日目はごろごろと昼寝でもしていようかと思っていたけど、天気も良さそうなので間ノ岳まで縦走しようかどうか悩んでいた。

次に北岳に来たら間ノ岳も踏んでおきたいとずっと思っていたんですよね。ナンバー2を踏んだらナンバー3も踏んでおきたいと。

北岳山荘〜間ノ岳をピストン

悩んだ挙句、間ノ岳まで縦走ピストンすることにしました。

コースタイムやネットの情報だと北岳山荘からだと往復で約4時間くらい。

8時に出発して4時間で往復してきても正午にはテントに帰還している。それから昼寝すればいいと判断。

モンベルのサブバッグ

縦走時の荷物はサブバッグに飲み物と行動食とウィンドシェルだけ入れた。

カメラもコンデジのRICOH GR2だけ。

これだけ軽ければコースタイムはかなり短縮するだろうと予想。

北岳山荘前の看板

右へ行くと北岳、左へ行くと間ノ岳。

さあ、頑張ろう。

北岳山荘から見る間ノ岳

僕はずっと北岳山荘から見えるココが間ノ岳だと思っていた。

とりあえず「中白根山」へと向かいます。北岳と間ノ岳の中間にあるもう一つのピークで、標高3,055mあります。

北岳と北岳山荘が見える稜線

登っている途中に何度も振り返ってしまいます。

歩いてきた稜線はもちろん、北岳山荘に北岳の山頂までが一本線に並んでいるのです。この景色が本当に美しい。

北岳〜間ノ岳の稜線歩きは最高に気持ちが良い。

中白根山のピーク

そうこう歩いていると早々に中白根山のピークが見えてきた。

ここまで思っていたよりも早い。

中白根山から見る北岳

中白根山までは30分で到着しました。

はやっ!

もう30分くらいで間ノ岳に着いちゃうんじゃね?とか思ってしまったり。

中白根山から見る間ノ岳

ずっと間ノ岳だと思っていた場所はまだ間ノ岳ではなく、ずっと奥に見えるところが間ノ岳のピークでした。

中白根山まで登るとまだ奥にあったのを確認できた。30分じゃ着かないな(笑)調子こいてすみません。

中白根山から見る北岳の稜線

振り返るとやはり絶景。この稜線が本当に美しい。

北岳山荘は豆粒のようだけど、肉眼だとこの時点でも僕のイエローのテントが確認できました。

中白根山から更に歩きます。

北岳〜間ノ岳の稜線

北岳山荘から見えていた、ずっと間ノ岳かと思っていた場所はただの通過点でした。

この目印も何か紛らわしいな。

北岳〜間ノ岳の稜線

ここまで来るとさすがに北岳山荘は隠れてしまいました。

そして北岳は相変わらず美しい。

間ノ岳に続く稜線

間ノ岳だと思っていた場所を通り過ぎるとようやく間ノ岳のピークが見えてきました。

ここまでは多少のアップダウンはあるが、基本的には横移動が多く歩きやすい。緩やかな道だ。

間ノ岳の三角点

間ノ岳に到着。

北岳山荘〜間ノ岳までは1時間15分でした。

標高は3,189.5m。三角点には「相ノ岳」という表記。日本第3位とは言っても2位の北岳と4mしか違わないようだ。

間ノ岳の山頂

あいにく北岳は雲の中に隠れてしまいました。

少し前を歩いていた人達と、山頂にいた先客さんが知り合い通しだったようで賑やかでした。間ノ岳の山頂で偶然知り合いに会うってのも凄いな。

僕はササッと撮影を済ませて帰還することにした。

北岳に続く稜線

帰りはこの稜線を眺めながら歩くわけですよ。最高に決まってるじゃないですか。

前日の疲労や睡眠不足もあったけど、疲れを感じず楽しく稜線歩きが出来ました。

無事にテントへ帰還。北岳山荘から間ノ岳の往復コースタイムは2時間半です。荷物を最軽量にしたのも大きかったかな。

午前中には帰還してしまった僕は、お昼ごはんを食べてお昼寝タイムと入りたかったが誤算が発生した。

テント内が暑くて入っていられなかったのだ。

モンベルのステラリッジテント1型

テントの入口を開けて、テント内の換気用の小窓を開けていても耐えられないレベルで暑い。9月後半の標高2,900mがこれほど暑いとは思わなかったな。

太陽が隠れると寝られるくらいには冷えるんだけど、太陽が出ると一気に暑くなる。

テントには入っていられず仕方なく外をフラフラして時間を潰しました。富士山も見えなくて暇だ。

北岳山荘でテント泊

17時を過ぎた頃には雲も増えてきて安定して太陽が隠れてくれたため、ようやくテント内で寝転がることができた。

時間も時間なので軽く食事をして明るいうちに消灯にしました。

今夜こそは寝てやる。たっぷりとな。

昨夜よりも多めにウイスキーを飲んだ。

星は撮らんぞ。

ちゃんと寝ておかないと明日の下山時に怪我しかねない。

こうして2日目が終わりました。

続く。