簡単には見られない静岡市の富士山絶景スポット3選!薩埵峠、吉原、朝鮮岩の紹介

簡単には見られない静岡市の富士山絶景スポット

こんにちは、アキです。

富士山の望める絶景スポットは静岡県、山梨県を含めてたくさん存在します。今回は富士山麓から離れている静岡市内から望める富士山の展望スポットの中でもとくに「簡単には見られない絶景スポット」と呼べる場所を紹介します。

僕の独断で3つの絶景スポットを選出しました。

歌川広重が東海道五十三次に描いた景観を望める薩埵峠(清水区興津)、雲海に浮かぶ富士山を望める吉原の雲海(清水区吉原)、静岡市を一望できるNo.1夜景スポット朝鮮岩(焼津アルプス)の3箇所です。

静岡市内でも他に富士山を望めるスポットは多々ありますが、この3大スポットは富士山写真界隈においてもかなりの絶景スポットになる。わざわざ県外から訪れる富士山カメラマンも多いほどだ。

そんな3大絶景スポットを紹介していきます。

薩埵峠のレーザービーム

薩埵峠と富士山

歌川広重が描いた「東海道五十三次・由比」の姿を残す薩埵峠。
車のレーザービームの走る現代の東海道五十三次。

歌川広重の「東海道五十三次」に描かれた薩埵峠は、現代の文明を取り込んだ新たな絶景スポットとなっている。国道1号線(富士由比バイパス)と東名高速道路の絶妙な曲線が見事にクロスしている様は現代アートでもある。

東海道五十三次はかつて江戸と京都を繋ぐ大動脈であったように、現代でも薩埵峠からの景色には国道1号線と東名高速道路という2本の大動脈が通っている。

そしてこの道路を走る車がライトアップをした時に現代の薩埵峠は真の姿を魅せる。

曲線美に沿って走る車のライトが見事なレーザービームを描く。それも絶妙にクロスするのだ。富士山へと導かれるレーザービームに魅了されてしまうことだろう。

薩埵峠からの富士山

定番の展望デッキだけでなく、近辺には眺望の素晴らしいスポットが多々あります。ハイキングコースや近辺を散策してみるのも楽しいと思います。

薩埵峠は昼夜問わずに人気な絶景スポットです。とくにカメラマンは朝方や夕方に多く集まります。薄明の時間帯に撮影をすることで、富士山の姿とレーザービームを綺麗に収めることができるからだ。満月など月明かりの強い場合は深夜でも富士山の姿を望むことが可能である。

そしてレーザービームを撮影するにはそれなりの知識と撮影技術が必要である。訪れたら誰でも撮影できるわけではないこと。簡単そうに思えて簡単には見られない絶景である。

もちろん昼間に訪れても素晴らしい眺望です。展望デッキまでのアクセスは比較的に楽なので機会があれば訪れてみてはどうでしょうか。

名称 薩埵峠(さったとうげ)
所在地 静岡市清水区興津
駐車場 無料駐車場あり

8台・公衆トイレ完備

カメラマン、ハイカー、観光客で賑わうため駐車場は正直言うとまったく足りず、平日昼間でも満車のときがある。観光ツアーのマイクロバスも路駐している人気スポットにつき混雑は避けられない。

路駐を避けられないところもあるので、なるべく早めの移動で駐車スペースの確保をおすすめします。

【アクセス】

ルートマップはこちら

静清バイパス(国道1号線)を興津ICで降りたらそのまま身延道(国道52号線)へと進みます。興津中町の交差点でローソンと郵便局に挟まれた道です。

北上すると「ファミリーマートと信号機」があるので右折します。52号線に入ってから2つ目の信号機です。(八木間元の信号機)

右折した道を直進していくと興津川に架かる渡ります。渡りきった場所の交差点で一時停止をして左折します。

直進していくと高速道路の高架下をくぐります。高速道路をくぐり終わってから約70m先を右折するわけですが、右側には目立たないが一応「薩埵峠」という看板があります。

右折したらあとはひたすら直進します。車幅は狭い田舎道につき、スピードを落として走行して下さい。見通しの悪い箇所もあり歩行者や対向車が急に現れたりします。

分岐もありますが、基本的に「左」です。案内看板もあるので迷うことはないと思います。最終地点も分岐であるが、薩埵峠の駐車場が見えるのでそちらへ進んで下さい。

詳細HP さった峠展望台へのアクセスのご案内:静岡市
備考 薩埵峠駐車場から展望デッキまでは5分ほどの遊歩道を歩く必要があるため、汚れてもいい靴、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。

薩埵峠では朝方や夕方の「薄明時」に富士山と一緒にレーザービームを撮影するのが人気です。その場合、暗い時間に遊歩道を歩く必要があるのでライト類の準備をお忘れなく。

吉原の雲海

清水区吉原の雲海と富士山

雲海の発生しやすい地形の清水の山域。
雲海に浮かぶ富士山を頻繁に望むことのできる絶景スポット。

清水区の山域は地形の関係で雲海が発生しやすい。前日などに雨が降るとこぞって翌朝に富士山カメラマンが大勢集まるスポットだ。

清水吉原の開けた展望地からは富士山まで見渡せる。条件を満たすことで富士山との間にある山域を埋め尽くすような雲海が見られる。正確には雲ではなく霧である。

雲海に朝陽が差し込む瞬間、雲は眩いばかりの輝きを放つ。神々しい。ゆっくりと流れる雲海を見つめてはため息が零れる。

清水吉原の雲海と富士山

雲海の発生条件としては「雨上がり」がポイントになる。

前日や深夜までに雨が降ることで山域には水蒸気がたっぷりと含まれる。深夜から明け方にかけての冷え込みにより水蒸気は霧となるが、周りが山に囲まれた吉原ではその霧が溜まりこむ仕組みになっている。それにより霧が濃くなり雲海となる。

溢れた雲海が山を超えて流れ行く様子は滝雲とも呼ばれることがある。

雨上がりなら確実に見られるというわけでもなく、条件が揃っていても綺麗な雲海であるとは限らない。標高の関係で目の前が真っ白になることや、風が強く霧が流されて雲海の量が少ないなんてこともある。

そもそも肝心な富士山が綺麗に見えていないことには意味がない。

様々な条件を満たすことでようやく満足のいく絶景となり、辛抱強く通い続ける富士山カメラマンだけが目にすることができる。簡単には見られない絶景です。

なので観光目的で来るには運要素が必要になります。

名称 吉原(よしわら)
所在地 静岡市清水区吉原
駐車場 無料駐車スペースあり

茶園かねぶんさんが私有地である「一本杉広場」をカメラマンのための駐車場を兼ねた撮影場所として開放してくれています。十数台は駐車することができる。利用の際はルールを厳守しましょう。(詳細はHPにて要確認。)

広場までの道中のほとんどは車一台分の車幅のため対向車とはすれ違いができない。随所に設けられた「すれ違いスペース」に駐車してしまうと迷惑をかけることにも繋がるので要注意です。

【アクセス】

ルートマップはこちら

まずは「おかかえ茶園かねぶん」を目指します。

東名高速 清水ICすぐ近く。国道1号線(静清バイパス)から県道75号線へ左折します。(JAしみず方面)

道なりに進んでいくと「両河内和田島方面」と案内のある橋を右折して渡ります。吉原温泉などの看板もあります。その道を直進するとトンネルを通る。

新東名高速道路の真下辺りの交差点に突き当たるので左折してしばらく坂を登ると集落に入り、再び県道75号線に合流する。(慣れないうちは、この辺りの集落を抜けるにはナビが必須です。)

合流した県道75号線を約300m程進むと「善原寺」という案内看板があるので左折する。坂を登るように分岐を進むと善原寺が見えるが駐車場方面ではなく、左折するようにコーナーを曲がり登っていきます。

すると「おかかえ茶屋かねぶん」前を通過する。約200m程先に「一本杉」と書かれた案内があるので左折する。この先は一本道が続き、農道を登りながら至る場所から富士山を撮影ができる。

一本松広場まで上がれば、かねぶんさんが私有地を駐車場として開放してくれている。

詳細HP 富士山と雲海の見える茶園 おかかえ茶園かねぶん
備考 一本杉広場を利用するカメラマンを対象にしたコミュニティ「吉原一本杉友の会」を設けています。ライブカメラ映像を閲覧できたり、富士山展望トイレを利用できたりという会員だけの特典が用意されています。

ちなみに広場よりも上へと車で上ってしまうとJAFが来られないエリアになる。未舗装路によりパンクや脱輪のトラブルが多いがJAFには頼れない。広場以外での撮影は自己責任です。

朝鮮岩からの夜景

朝鮮岩からの静岡市の夜景と富士山

富士山をバックに静岡市の街を一望できる展望スポットである朝鮮岩。
静岡市夜景ナンバー1スポットとしても人気。

静岡市の中心街と富士山を重ねた見事な眺望を望めるのが朝鮮岩です。「朝鮮岩」とは静岡市・焼津市。藤枝市を跨ぐ焼津アルプスと称される山域の満観峰ハイキングコースの中腹にあたる展望ポイントのことである。

展望ポイントである朝鮮岩は、看板とベンチを設けられた展望デッキとなっている。

富士山と静岡市を見渡せる展望は多々あれど、これだけ富士山と中心街を見事に重ねた展望は静岡市内で1番である。当然、夜景スポットとしても素晴らしい景観を誇る。

朝鮮岩から見た静岡市と富士山

朝鮮岩からの絶景と言えば夜景越しに望める富士山だが、晴れてさえいれば富士山は見えていて簡単に見ることが可能にも思える。

しかし、真っ暗な時間に「山登り」をする必要があるため敷居がかなり高い絶景である。

明るい時間に山登りをして朝鮮岩で夜景を撮影するとなると帰りは真っ暗な中を下山することになる。明け方を狙うにしても深夜に登る必要がある。

それ故によほどの富士山好きでない限りは撮影されない絶景である。静岡市1番の展望スポットであるが、そう簡単には見られない。

その苦労の先に見た静岡市の夜景はまるで溢れ出した宝石箱である。

名称 朝鮮岩(ちょうせんいわ)
所在地 静岡市駿河区小鹿
駐車場 専用駐車場なし(登山口前に駐車可能スペースあり)

朝鮮岩登り口までルートマップ

専用駐車場はないが登山口前には複数台が駐車可能なスペースがある。Uターンできる程の車幅がある。駐車利用の際におけるトラブルや事故は自己責任です。

【アクセス】

国道150号線の小坂の交差点を貨物倉庫側へ進む。直進すると高速道路をくぐり抜けて、突き当りの分岐を「安養寺」方面(満願寺側)へと左折する。

約260m先に2本の右折分岐があるが奥側へと右折する。その先は坂を登るように分岐を進み農道を登っていくと、車幅の広い場所で右手の山側に登山口の階段がある。

詳細HP 焼津市/ハイキングコース
備考 「朝鮮岩登り口」から15分程の山登りをすれば朝鮮岩へと到着する。個人差はあるので登山慣れしていない場合は30分かかる場合もあるかもしれない。

この辺りの山域は「焼津アルプス」とも呼ばれていくつもの山が連なっている。そのため朝鮮岩までの短いコースにも分岐が幾つかあります。間違えると遭難の危険性もあります。入山する場合は必ず登山コースの下調べや登山マップの準備をして下さい。

明け方または夕方以降に夜景を見る場合は、行き帰りのどちらかは暗闇の中で山道を歩くことになるのでライト類の準備も必要になります。

イノシシの目撃情報がある山域なので注意して下さい。

短いコースですが「登山」です。登山未経験の場合は決して単独での入山はしないで下さい。

まとめ

これらの絶景を見るためにはそれなりの天候条件だったり、夜間の山登りが必要であったり、そもそも撮影技術がそれなりに必要であったりします。そう簡単には見られないからこそ絶景でもあります。

富士山が好きなカメラマン達が通うようなコアな撮影スポットでもある。

静岡市内で見られる富士山絶景スポットの詳細をまとめてみました。富士山が大好きであれば挑戦してみてはどうでしょうか。

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