ホタル撮影の極意!比較明合成で美しく仕上げる方法と必要な素材写真

こんにちは、アキです。

今回はホタルの撮影方法について書いていこうと思います。

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最新のホタルの撮影・レタッチの記事はこちら。

≫Photoshopを使用したホタルの比較明合成!過去写真を再レタッチしてみた

ホタル撮影に必要な機材は?

  • マニュアル撮影のできるカメラ+レンズ(一眼と名の付くカメラならまず大丈夫かと)
  • 三脚(安定した物が好ましいです)
  • レリーズ(タイマー付きの物だと楽ちん)

大まかに言うとこの3つがあれば撮影はできます。合成にはPCが必要になりますがやり方はまた【合成編】にて。今回は素材撮りということで。

さっそく撮影準備に!

撮りたい場所に三脚を立てます

ホタルのいるポイントを見つけたら、一度明るい昼間に訪れてロケーションを確認するといいかと思います。構図なんか決めておくとスムーズに撮影に入れます。ロケハンと言いますね!僕はロケハンがてら本番撮影してしまいます(^_^;)

ホタルは2、3匹光っていたら十分

同じ場所で同じ構図で、数枚〜数十枚と合成するため数匹のホタルがたくさんの光跡を残してくれます。むしろ、鑑賞スポットとなるような場所などホタルが多すぎてゴチャゴチャな写真になります。そういうホタルの多い場所では合成せずに一発撮りでいけます。

カメラのセッティング

ピントはカンです!近くに光源があればそれに合わせたり、ある程度ボケたほうが光跡は太くなりますし。フォーカスリングの無限遠の場所を感覚で覚えると良いかと。(この辺の解説難しい…)三脚にカメラをセットしたら設定です。もちろんマニュアルモードです。

レンズの画角ですが、個人的には30mm〜55mmくらいがベストかなーっと感じました。

↓これは55mm

Lr_StarStaX_Lr_DSC_0063-Lr_DSC_0126_lighten

 

↓これは28mm

Lr_StarStaX_Lr_DSC_0142-Lr_DSC_0205_lighten

 

普段、風景写真を撮影しているとどうしても広角好きになってしまいます。ホタル写真で広角にしてしまうとホタルの光跡が細くて少し寂しくなってしまいました。ただケースバイケースです。撮影場所が狭い空間であれば広角でもそれなりに撮れますしね。

↓同じ28mm

Lr_StarStaX_Lr_DSC_0016-Lr_DSC_0058_lighten-2

要するにホタルが遠ければ、ズームして寄って撮る。ホタルに囲まれるほど近ければ広角でオッケーという感じですかね。ホタルがある程度、近くなるように意識すると太めの光跡になると思います。

たくさん撮って慣れましょう!

早く撮影を…

構図が決まったら撮影を始めます。設定はマニュアルモードです。

合成用の写真は大きく分けて2パターンを撮影します。

①背景用となる明るい写真を一枚

②ホタルの光跡を撮影した数十枚

この2パターンの写真を合成するのです。

僕の設定が正解というわけではないのでご了承下さい。あくまで参考に。

①背景用となる明るめの一枚

Lr_DSC_0016

【F5.0 シャッタースピード20秒 ISO3200】

適当に明るめに撮影した背景用の一枚です。ホタルの光跡を強調するためにアンダー気味に処理してあります。

(明るめとかアンダーとか矛盾はありますが^^;)

光跡の黄緑を強調するために背景用の一枚は彩度も落としてあります。比較明合成のメリットですね。

背景だけを好みに処理できるので僕は光跡を強調するための処理をしています。

この段階でノイズ除去なんかもね。

 

②ホタルの光跡を撮影した数十枚

Lr_DSC_0036

【F2.8 シャッタースピード20秒 ISO400】

付けているレンズで可能な限りの絞り開放にします。

F2.8通しで十分だと思いますけどF1.4とかF1.8とかの単焦点レンズが一番かと思います。

この設定でインターバル撮影します。インターバルは1秒でひたすら撮影します。

(いつかインターバル撮影についても記事書く予定)

一枚だと左の写真のようにホタルの光跡がチョロっと写る程度ですが、これを何枚も重ねることでたくさんの光跡になります。なので数匹のホタルがいれば十分なのです。ただ、このポイントでは本当にホタルが少なくて思ったほどの光跡にはなりませんでした…20分ほど撮影してれば50枚以上は撮影出来たかと思います。それらを背景用の一枚と一緒に合成して完成です。

 

比較明合成(コンポジット)のメリットとは?

一発撮りと比較明合成の比較

【一発撮り】

メリット
ホタルが多く舞っているスポットだったら一回数十秒間シャッター開くだけで十分な光跡が撮れます。

デメリット
シャッター開いている最中に車のライト、人の扱うライトなどの光が入ってしまったらその時点で失敗。
撮ったあとから背景の処理ができない。(暗くしたい、明るくしたいなど)
ホタルの少ないポイント、時間帯だとほとんど撮れない。

【比較明合成】

メリット
数匹のホタルが頑張ってくれたら十分な光跡が撮れること!時間に縛られないし、ポイントも人のいないマイナーな場所でも撮影できます。
一発撮りだと失敗に終わるライトの光の混入に対応できる。余計な光が入ってしまったらその写真だけ合成から外せばいいだけなのです。あとは写ってはいけないものが写っていても外せますね(^o^)
上記で説明したとおり、ホタルの光跡を強調するための背景の処理ができます。個人的にこれが一番のメリットです。一発撮りだと背景が明るく写ってしまいゴチャゴチャしています。いろいろ重なって背景の草木の線なのかホタルの光跡なのかよくわからなくなっていることがあります。

デメリット
時間と手間がかかること。設定もめんどくさいですしねー
インターバル撮影中はじっと待つことになります。
撮影した写真を一枚一枚チェックして処理して、合成までしてようやく完成という手間。

まとめ

どの撮影方法が正解なんてことはありませんので思うままに好きな方法で撮影して下さい。使い分けですね!確実に失敗したくないなら手間と時間をかけて比較明合成をおすすめします!

普段、富士山撮影で何時間も同じ場所にいることなんて当たり前なのでホタルの撮影くらいどうってことのないかなーなんて。

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