こんにちは、アキです。
梅雨の晴れ間に地元の「竜爪山」を登山しました。
静岡市内からよく見えているあの山です。
例年よりも早く梅雨入りしていたこともあり休日と天候が合わず、6月は一度も登山をすることなく終わってしまうのではないかというタイミングになんとか山入りできました。
梅雨の晴れ間と言っても天候は崩れやすく午後には一雨ありそうな気配だったので、遠出はせずに地元の低山をチョイス。こういう時でもないと地元の山って登らない。
竜爪山の登山記録(2021.6.24)
竜爪山(薬師岳・文珠岳)・欅立山・高山 / あきさんの竜爪山(文珠岳)・欅立山・竜爪山(薬師岳)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
竜爪山は北峰の薬師岳(標高1,051m)と、南峰の文珠岳(標高1,041m)の2つの峰からなる山で、身延山地に含まれてます。身延山地なので安倍奥や七面山まで大縦走できますね。いつかやってみたい。(やらないやつ)
丁度いい登山ボリュームから“静岡市の高尾山”との呼び声が高いとかどうとか。
登山口まではアクセスがよく道中にコンビニもあるので、思い立ってすぐに登山できるのが良きですね。僕にとってはホームマウンテンと呼べる登山スポットです。あんまり登っていないけどね。
薬師岳・文珠岳だけなら本当に丁度いいハイキングだと思いますが、遠回りするコースを歩いたり、別のピークを踏んだりと散策をしながらの周回にしてボリュームを増やしてみた。次にいつ登山できるか分からないですからね。
周回と言えば周回なんだけど、ぐるっと綺麗な周回ではなくて「あっち行って戻って、こっち行って戻って」みたいな寄り道の多い山歩きです。
登山口と駐車場について
登山口にある平山旧登山口・駐車場(100円)を利用。
竜爪山を登山する場合、ほとんどの人が利用する駐車場。平日でもそこそこ利用者がいたので、休日では路上駐車なども多いスポットになります。もう少し車道を登って穂積神社まで車でのアクセスも可能。体力に自信のない方は神社スタートでもいいと思います。
肝冷しの滝へ立ち寄り
9時近くに登山スタート。
序盤は沢沿いのコースとなり、幾つかの滝を見ながらの山歩きができます。夏季には涼を感じられる良いスポットですね。
名前の付いた滝だけでも、三丁目の滝、五丁目の滝、竜爪の滝、肝冷しの滝などがあり、名前がなくても渓流には小滝がたくさんあります。沢登り登山スポットとしても人気。
肝冷しの滝へと寄ってみようと思っていたんだけど、とある分岐にて「肝冷しの滝入口あと4分」という看板に少し悩まされました。
- ここが分岐入口で、滝まであと4分
- ここは直進し、滝の入口まであと4分
どっちなのか。
看板の矢印的には直進方向だったので僕は②だと直感して進みましたが、5分ほど登っていると沢からどんどん離れていることに気がついて、再びこの分岐まで戻りました。
①が正解だったようです。
自分の読解力のなさにビビる。
①を選択して分岐を進んだ先にはこじんまりとした滝と空間がありました。
ここで少し撮影タイム。
たしかに分岐看板からは4分ほどだったんだけど、どうやらここは違ったみたい。本当の肝冷しの滝はもう少し上流にあるらしい。看板が紛らわしいですね。
また確認しに行かないとな。
↓滝の撮影にはこんなトラベル三脚を使いました。
穂積神社から階段コースへ
10:00頃、駐車場から1時間ちょいで穂積神社へ到着。
滝での撮影タイムもあったので時間がかかっていますが、普通に登っていれば1時間もかからないような距離です。神社は自販機とトイレを完備しているのでありがたい。
トレラン勢はここまで車道を走って登ってきていました。
穂積神社から先は階段コースが始まります。
尾根まで続く階段はけっこうな急登で良いトレーニングになる。
ここで日差しが差し込んできて梅雨の晴れ間を感じられました。
緑が綺麗です。
竜爪山(薬師岳&文珠岳)
10:35頃、尾根分岐へ到着。
左は竜爪山方面、右は俵峰方面になる。
とりあえず竜爪山へ進み、後で俵峰方面から下山します。
急登の間にも富士見ポイントなどはありますが、この日の富士山は雲の中だったので足を止めることもなく黙々と登りました。
分岐から間もなく薬師岳(標高1,051m)へ到着。
テーブルベンチなどがありますが、ほぼ通過点でしかありません。ほとんどの人は足を止めずに文珠岳へと向かうと思う。ここから少し下ってから登り返しになります。
緑に囲まれて気持ちが良いですね。
10:50頃、文珠岳(標高1,041m)へ到着。
薬師岳よりも10mばかり低いです。
文珠岳の頂上は開けてテーブルベンチが充実しており、先客ハイカーさん達で賑わっていました。僕も小休憩していたけど、後続ハイカーさん達もその輪へと入っていきます。みんな常連さんのようですね。
平日なのにハイカーが多く見られたので、“静岡市の高尾山”とはあながち間違いでもないんだな。
頂上からは清水港、駿河湾が見渡せる。
地球深部探査船ちきゅうが見えます。
テーブルベンチの数が多く、日陰になる場所にも設けられている。
サクッとヤマメシを食べに登りに来るのもいいな。
そして早めの昼食にはセブンの「たっぷりタルタルフィッシュバーガー」と「SAVASミルクプロテイン脂肪0バナナ味」です。とくに理由もなく直感で手に取ったものです。
地上から山の上に見える四角い白いやつの正体。
静岡市内で生活していて、竜爪山を遠目に眺めてみると見えるやつ。
駒引峠を経由して遠回り下山
尾根分岐まで戻ったら階段コースを降りずに分岐を俵峰(真富士山方面)へ進み、少し遠回りして穂積神社を目指します。人の気配はまったく無くなったけど、踏み跡はくっきり、定期的に看板もある安心してあるける登山道でした。
道中でカモシカに遭遇。
カモシカって黒いので一瞬クマに見えてドキッとしますね。
コンニチワ!
かわいい。
カメラ目線いただきました。
カモシカは極端に視力が悪いらしく、ガサッと物音を立てるとこちらを見るんだけど、こちらがジッとしていると「なんだ気のせいか…」ってすぐに下を向いてクンクンし始めます。
その視力でどうやって山で生き抜いてこられたんだろうか。斜面で転がり落ちそう。
11:55頃、駒引峠へ到着。
ここは4分岐なので進むコースに要注意。
僕は穂積神社へと戻ります。
駒引峠から穂積神社へのコースはトラバース道となっていて、何箇所か崩落していましたが問題なく通過できました。崩落から時間が経っていてそれなりに踏み固められている感じ。
登山道は少し狭かったりもするので、すれ違い等には注意です。
欅立山へ寄り道
12:30頃、穂積神社へ到着。
ここから欅立山(標高888.8m)というピークが近くにあるので寄り道をします。読み方はおそらくケヤキタテヤマだと思います。
穂積神社からいったん車道へ出ます。
車道の反対側に登山道入口があり、看板には「高山・帆掛山登山口」と記載。
ここから欅立山へ向かいます。
ちなみに高山(836m)も通過予定。
12:54頃、欅立山へ到着。
登山道入口から25分程度でした。
ここも晴れていれば富士山の展望がありますが、生憎の天気で確認できず。しかも正午も過ぎて天気が崩れ始めており雨がパラついていた。
高山方面へのコースへ
来た道を少しだけ戻って次は高山方面へ進みます。
迷うことのないはっきりとした登山道です。
登山道は途中でいったん通行止めとなり車道へと出ることになります。この先には今話題のメガソーラー(太陽光発電施設)があり、登山道が分断されているという状況かと。
登山で一番キツいのは舗装路を歩くとき。
メガソーラーを横目に車道を歩いていきます。
しばらく歩いたら分岐が現れます。
- 車道を直進すると、登山口駐車場へ帰れる
- 道路脇には高山方面への登山道入口
- 左分岐は、清水側へ抜ける横道
メガソーラーだけでなく清水側へ抜ける横道(舗装された車道)により登山道は完全に分断されていて、その先から登山道が再開しています。
ここは左分岐の清水側への車道へ寄り道をしていきますが、高山方面へも行きたいので再びこの分岐まで戻る必要がある。
清水吉原方面へ寄り道
以前来たときはこんなに舗装されていたっけな?
13:50頃、途中からは未舗装になるけどそのまま歩き進めて開けた場所へ到着。
ここが目的の寄り道スポットです。
雲海と富士山の写真で有名なあの絶景スポットですね。
僕が富士山撮影で訪れることはないであろう場所。
高山方面コースへ復帰
先ほどの分岐まで戻らなくても車道と登山道が接近する場所があったので、そこから無理やり登山道へと合流しました。少しだけショートカット。
14:20頃、高山(836m)へ到着。
もう見どころはないので、さっさと駐車場へと向かいます。
高山から車道への合流には注意
YAMAPを見る限りでは、高山近辺から車道へと抜けるコースがあるんだけど、それらしきコースがまったく視認できない。ただ少しだけ下れば車道へぶち当たるので、GPSマップだけを頼りに強行することに。
踏み跡はないんだけど、よくみると15m間隔くらいで木に白テープがあることに気がついた。それを見つけながら進む。
足元にブロックがあったりと。
鉄塔下へ到着するも、白テープもブロックも見失う。
直線距離100mくらい先には車道があるのでまっすぐ下ります。
GPSだけを頼りになんとか突破できました。
もうここは通りたくないかな。
これくらい近い距離だったからいいけど、普段の登山では絶対にやっちゃ駄目な行動。それなりの山でやったら遭難するやつ。
ひたすら舗装路を歩いてゴール
あとはひたすら車道を歩く。ちっさいスケボーでも持ち歩いていれば楽なんだろうなーとか思いながらひたすら舗装路を下る。
デポ用のチャリが欲しいかも、登山計画の幅が広がる。
15:20頃、考え事をしているとあっという間に登山口へとゴールしていた。
この時間には駐車場はガラガラ。
なんやかんや6時間以上も山にいた。地元の低山ハイクでも良い運動になるな。しかし今回のコースは寄り道も多くて効率の悪い周回だったり、景色もそんなに楽しめるわけでもないので同じルートを歩くことはもうないかな。
滝を楽しみながら竜爪山までなら良い登山スポットですよ。
使用した撮影機材