こんにちは、アキです。
3月の残雪期に武尊山(百名山)を登山した記録です。
前回の谷川岳(2024年2月15日)に引き続き、群馬県の山域にてリフト利用をしたお手軽(?)な雪山登山は思っていた以上の積雪量があって楽しめました。
上州武尊山の登山記録(2024.3.19)
剣ヶ峰山・武尊山 / あきさんの武尊山・剣ヶ峰山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
今回の登山情報です。
山名 | 上州武尊山(標高2,158m)百名山 |
周辺の山 | 剣ヶ峰山(標高2,020m) |
登山口 | 川場スキー場 ・リフト往復券(2,400円) ・ココヘリレンタル(1,100円) ※入山には入山届・ココヘリ必須 |
利用駐車場 | 川場スキー場駐車場 ・立体900台(1,500円、平日無料) ・屋外400台(500円、平日無料) |
アクセス | 関越道「沼田IC」を下車後、約25分 |
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通称「武尊山(ほたかやま)」は北アルプス穂高岳と同じ「ほたか」と名が付くのが特徴で、そのネーミングから親しみやすさがある。群馬県北部に位置する2つの日本百名山として谷川岳と武尊山が並びます。
川場スキー場リフトを利用して標高約1,870mmから登山スタートできるため武尊山は雪山初心者に人気で、途中に剣ヶ峰山を通過することで難易度は谷川岳より上がります。
武尊山における雪山登山は「登山届・ココヘリ装着」の2つが必須事項です。
登山アプリ(YAMAP等)とは別で用紙にて登山届を提出をして、ココヘリは1人1個携行(スキー場でレンタル可)する必要があります。ココヘリを持っていない方はレンタル必須で、自前のココヘリがある方はレンタル不要です。
準備をしっかり整える必要があります。
川場スキー場へのアクセス
川場スキー場までは東京から3時間弱。
3月19日、残雪期のつもりで群馬県へ訪れたわけですが、関越道「沼田IC」で下車したところから残雪期とは思えない雪景色が広がっていた。まさに前夜に降雪したようです。
道中は凍結しておりスタッドレスタイヤ必須でした。川場スキー場の立体駐車場も雪が吹き込んでいてツルツル滑るような状況でした。
リフトの利用方法
窓口でリフト料金支払い時に登山届の提出、ココヘリの手続きを行いました。私はココヘリ(ジローのやつ)持参で、持っていない妻用に1個レンタルした。
ちなみにリフトパスはSuicaみたいなタッチ式カードで便利。
スキー客で賑わう列に紛れてリフトに乗車。
下記2つのリフトを乗り継ぐと登山口へ到着します。
- 桜川エクスプレス
- クリスタルエクスプレス
豊富なスキー用コースに併せてリフトの種類があるので、登山口に向かう際はリフトを間違えないように注意が必要です。クリスタルコースのリフトトップを目指せば大丈夫。
山の上が雲隠れする中、リフトで標高を上げていきます。東京から遥々ここまで来てしまったら景色を楽しめなくても登頂はしたい。
ちなみにリフト乗車のタイミングではアイゼンは未装着なので滑りそうになる。
クリスタルコースのリフトトップ(標高約1,870m)へ到着。
リフトを降りると係員に「登山の方はロープの向こうへ」と案内されるので移動する。スキーヤー達が颯爽と滑り出していく姿を横目に登山の準備を始めます。
ノートレースで登山開始
9:10頃、アイゼンを装着したら登山開始。
と、いきたいところだったけど前夜の降雪によりノートレース状態で、登山口(スタート地点)がまったく分からなかった。
周囲のハイカー達が出発したら合わせてスタートしようと様子を見るが、なぜか誰も出発しない。その中の1人のハイカーさんが「スタート地点わかりますか?」と聞いて回り始めた。
結果的に、その場に居合わせたハイカー全員が同じ考えで様子を見ていたという(笑)
はじめに声をかけて回ったコミュ力の高いハイカーさんが「とりあえず剣ヶ峰山あたりまで男性陣が交代しながらラッセルしましょう」と提案し、約8人ほどで協力プレイが始まった。
積もりたての雪をツボ足で突き進みます。
3月下旬の残雪登山のつもりで訪れたらまさかのラッセル祭り開催。
私も後続ながら足場を固めるよう意識して蹴り込む。こういう事態に備えてスノーシューも常備したいところですね。
スタート地点から稜線までの数十メートルは膝までの深さだけど、稜線へ出てしまえば積雪は浅く歩きやすくなった。しかしノートレースなので歩く場所を見誤ると滑落の恐れも。
下から見たら雲に包まれていたのでもっとガスっているのかと思ったけど、登ってみると意外と景色は開けている様子。ホワイトアウトなどは無さそう。
看板があるのでコース上だと確認できます。
稜線へ出たら剣ヶ峰山を通過するまでは急登が続くようで、これは私の浅い雪山経験の中で1番の急登でした。序盤から不安定な足場が続いて周囲の霧氷を満喫する余裕はない。
休憩ポイントにて妻の到着を見守る。
スタートから別行動だったけど、ここから一緒に行動します。
剣ヶ峰山を通過
ガスに包まれているので霧氷も綺麗です。
この序盤の急登では雪が解ければ階段が出てくるらしい。
9:45頃、剣ヶ峰山の頂上が見えてきた。
この山頂直下までの一区画(30〜40メートルくらい)で私も先頭ラッセルを経験できた。横に目をやると数メートル先は崖なので、どう進むのか不明な場所を歩くのは怖かった。
周囲は真っ白だけどよく見ると積雪の浅い場所は踏み跡がなんとなく分かる。
剣ヶ峰山ピークまで目前。
協力プレイしていたハイカー達のペースもバラバラになる。剣ヶ峰山から先は若そうな2人組ハイカーがハイペースで先行していき、我々はほとんどトレースハンターをするだけ。
先行ハイカーさんありがとうございました。
「群馬のマッターホルン」こと剣ヶ峰山までもう一息。これが「群馬の槍ヶ岳」とかじゃなくてマッターホルンなのが好きです。
頂上付近は痩せ尾根となっていて左右が切り落ちている。1人で通る分には平気だけどすれ違いのときは怖そうな幅だ。強風の日は要注意。
群馬のマッターホルンと呼ばれるだけあって鋭利な山ですね。
9:55頃、剣ヶ峰山(標高2,020m)を通過。
かろうじて標識は頭を出していた。
剣ヶ峰山を通過したら武尊山へ向けてなだらかな稜線歩きが始まります。見渡す限り真っ白な稜線が続くも武尊山頂上付近はガスの中。
美しすぎる稜線歩き
10:00頃、武尊山へ向かって出発。
なんかガスが晴れてきたなと思ったら…
いきなり晴れた。
ここでようやく武尊山を視認できました。
青空が広がり真っ白な稜線が映える。
多少のアップダウンはあるけど、なだらかな稜線歩きなので気持ちよく楽しめます。武尊山へ向けて一気にモチベーションが高まる。
場所によってはふかふかに積雪しています。
もはや樹氷なのかなんなのか分からないやつ。
上州武尊山まで
振り返って剣ヶ峰山まで続く稜線を見渡す。
あの頂上を通過するときはスリルを感じていたわけですが、剣ヶ峰山は遠目に眺めると美しく思う。この景色を堪能しながら登るのが武尊山の楽しみ方。
美しき群馬のマッターホルン。
11:10頃、上州武尊山(標高2,158m)へ到着。
武尊山の頂上直下も多少の急登はあったけど、剣ヶ峰山さえ超えてしまえばさほど危険箇所はありません。今回はピストンコースなので復路で再び剣ヶ峰山を通過する。
頂上看板越しに見える山々はどこの山なのかまったく分からない。
三角点は雪に埋もれずにいた。
狙っているわけではないけど日本百名山をまた1つ踏破。こうやって増えていって「あと30座、40座だったら百名山目指しちゃおうか」というノリになるのだろうか。
リフトまでピストン
11:40頃、下山開始。
武尊山頂上には30分ほど滞在したところでリフト乗り場までピストンします。往路のルートをそのまま引き返します。
11:50頃、小休憩タイム。
お手軽コースと言えど往復4時間以上かかるコースで、再び剣ヶ峰山を超えなくてはならないのでエネルギー補給は必要。頂上は風があって寒かったので少し降りたところで休憩を挟むことになりました。
時間をかけず簡単に菓子パンを食す。
この黒コッペ(フジパン)は富士山マラソンでの思い出の一品だ。
復路にてNikon Z 7IIを取り出して撮影を開始。
武尊山から剣ヶ峰山へ向かう稜線での景色が美しい。メインの目的は武尊山だけど、景色としては剣ヶ峰山を眺めるための登山だ。
雪山はレッドやオレンジのウェアが映える。
スタート時に協力プレイをした先行ハイカー達が豆粒に見える距離にいます。
美しい。
それ以外の言葉が出てこない。
本当に綺麗な景色を眺めているときって語彙力を失う。料理が美味しいときも同じで「うまっ」しか言葉が出ないくらい語彙力を失う。
少しローアングルからの剣ヶ峰山。
「群馬の◯◯」ってネタというかディスを込めたノリなのかと思ったけど、群馬のマッターホルンの名は伊達じゃないです。
横目に見えた山の山頂と、奥には見渡す限りの知らない山々。
薄曇りの空には日暈がほんのりと出ていた。
撮影ばかりして足が止まってしまう。
コースタイムがどんどん伸びていく。
この先、再び剣ヶ峰山を通過するんだけど往路と同じルートなので記録は割愛。ちなみに復路では動画撮影を試しているので、機会があれば動画をアップしようかと思います。
序盤に私がラッセルしたトレースを他ハイカー達が使ってくれているのが嬉しい。ノートレースの山で一番手を歩きたいハイカーの気持ちが分かった気もする。
ガスの中登ったスタート直後の急登に差し掛かるが、この時間にはすっかり青空の下で霧氷祭りを満喫できた。
13:30頃、下山完了。
スタート時のラッセルを経験しようと、ラッセル練習を始める妻。ラッセルの大変さを知り、ルートを踏み固めてくれる先行ハイカー達に感謝です。
下山後のゲレンデ飯
下りのリフトへ乗り込む。
下りに乗っているのはハイカーだけなので、上がってくるスキー客からは不思議な目で見られていたかもしれない。
周囲のハイカーにはスキー板を背負って登山をして、帰りはスキーで滑って下山していく方もいました。リフトは片道料金で済んで、雪山登山にスキーと楽しめるわけです。
スキー板にちょっと興味があります。
14:30頃、カワバシティ7階「恵比寿牛タンすずや」で食事にします。
これがゲレンデ飯というやつ。
注文したのは牛タンではなく「そぼろたんの惣菜香哩」というカレーライス。セットで「下仁田郷ど汁」という豚汁も付けました。前回の谷川岳登山で群馬県へ訪れたとき、すっかりハマってしまった下仁田ネギが豚汁に入っていたので食べないわけにはいかない。
まとめ
群馬県北部にある2つの日本百名山として、前回の谷川岳に続いて武尊山を満喫しました。名山と呼ばれるだけあり魅力たっぷりの山域です。近場としては赤城山も百名山の1つなので雪山登山したいところでしたが今シーズンは逃してしまった。
次シーズンの雪山も楽しみだ。
すっかり群馬の山に魅了されつつあります。
ちなみに今回、武尊山の復路から動画撮影をしていて素材は一応あるため、機会があれば動画もアップしようかと企んではいるけど如何せん時間がない。ブログ更新すら登山から1ヶ月を過ぎてしまう始末で、動画編集は簡単な構成で考えています。
昔、動画編集に興味がありFinal Cut ProとMotion5を購入済みだったので、現在のMac miniへ再インストールするところまでは準備はできています。
ちなみに言うとスマホも最新のiPhone 15 Proへ変更しているので、動画素材の撮影には申し分ない環境です。そもそも家族内での思い出にもなるし、面白そうな登山では動画素材もどんどん記録していきたい。
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使用した撮影機材
今回使用した撮影機材の紹介です。