アルカスイス規格化でトラブル発生!互換品のL字型プレートと雲台の相性の話

こんにちは、アキです。

先日導入したアルカスイス互換の「L字型クイックリリースプレート」を使い始めてさっそくトラブルがあったので詳細をまとめておきます。

トラブルというかは使用したL字型プレートと雲台との相性だと思います。普通に解決もしています。

使用したプレートと雲台について

今回、僕が導入したL字型クイックリリースプレートについては以下の記事にて紹介しています。

このL字型プレートを導入するにあたって雲台もアルカスイス互換に変更する必要があります。手持ちのハスキー雲台にはアルカスイス互換のクランプを取り付けることでL字型プレートに対応させました。

このままアルカスイス規格化したハスキー雲台で撮影していれば問題は無かったのですが、ハスキー雲台は重い雲台のため山登り用に自由雲台を別に購入しました。

アルカスイス規格化に合わせて導入したのは、SIRUIのハイエンド自由雲台シリーズの「K-30X」と「K-10X」の2つ。SIRUIの自由雲台はアルカスイス互換なので、山登りなどでは軽いタイプの雲台に取り替えて重量を減らすつもりで購入しました。

今回は「K-30X」を使用してトラブルが起こりました。使用していたL字型プレートとの相性が良くなかったのです。自由雲台とL字型プレートのどっちが悪いと言うわけでは無いんだけどね。

トラブルについては以下でまとめます。

L字型プレートと雲台のトラブル

先日の「まぼろしの滝」の撮影のために富士山を少し登った時のことです。一時間半ほどの登山で、登山道ではない “道なき道” だったので結構キツかった。

この時の僕は、ある程度の登山なのは分かっていたので駐車場で出発前に三脚の雲台を交換しました。この時に “新品” の「SIRUI K-30X」を取り付けました。K-30Xは580gと自由雲台にしては重い部類だと思うけど、ハスキー雲台の半分以下だと思えば超軽い雲台だ。

K-10Xでは問題なく装着できる

そして、K-30Xよりも先に購入していたK-10Xでは問題なく使用できていたので僕はてっきり「K-30Xでも問題なくこのL字型プレートが使用できるもの」だと思いこんでいた。

そして、富士山の “道なき道” を登ること一時間半。「まぼろしの滝」のスタート地点付近で撮影を始めようとセッティングするわけですが…

あれ?K-30Xに上手くハマらない…

L字型プレートに付いている飛び出したボルトがクランプに接触してしまいます。

もともとこのボルトはクランプを緩めた際にカメラがズルっと落ちないようにするための「滑り防止ストッパー」の役割をしていました。飛び出したボルトがクランプにカツンと当たってカメラが必要以上にスライドしないようになっています。

ボルトとボルトの間に収まるサイズのクランプなら問題なく装着できます。今回、使用した雲台K-30Xではこれを超えてしまっていました。

雲台やクランプのサイズによってはこのボルトが邪魔になってしまうわけです。メーカー違いの「互換品」で起こり得るデメリットです。

山登りした後にボルトを外そうにも六角レンチなんて持ってきていないし、駐車場まで引き返そうにも再びここまで山登りするのはキツいし、「マジかよ…」と僕はボヤいていた。

どうしても撮影がしたかったのでボルトが邪魔をしてハマらない状態でも、無理やりクランプを締めて固定してしまいました。「ハマってはいないけどクランプで無理やり挟み込んでいる」という状態。

これで撮影はなんとか出来たんだけど、新品の雲台のクランプには傷が入るし、そもそも不安定な状態なので使い方としては良くない。無理矢理なのでクランプが変形してしまう可能性もありますよね。

これはなるべく避けたい。

と、そんなトラブルがありました。

今回のトラブルの解決方法

ボルトを取り外すだけで解決します。ただ「滑り防止ストッパー」としての機能が無くなっていしまいますけどね。

雲台によってはクランプ側にストッパーが付いていたりしますが。

側面と底面の計4つのボルトを外してしまうだけですね。全部じゃなくても、外すボルトは片方だけでも解決できます。

これでK-30XでもL字型プレートが使用できるようになりました。

このL字型プレートに気がかりが一つ

ここで引っかかることが一つ。

このL字型プレートはMENGSというメーカーの互換品なのですが、購入して取り付けてすぐに気づいたことがありました。

『例の4つのボルトが全て緩んでいた。』

開封直後の状態で、ボルトが全て緩んでいて指でも回せてしまうほどでした。「互換品だしクオリティ的にこんなものか」と疑問もなかったです。

僕は当然これを外れないようにキツく締め直してしまった訳だけど。

今思うとこれってもしかして…「クランプに当たって要らない時は指で回して外してね。」って意味だったのかな。

締め直しなんてしていなければ “六角レンチが無くてもボルトは取り外せていた” という事実。もしかしたら取説にでも記載してあったのかもな。僕は取説なんて読まない人間です。

なんだかなぁ…

[su_note note_color=”#fcfcfc” radius=”10″]Nikon D610」対応L字型プレート
[MENGS] D610/D600 L字型のクイックリリースプレート, Nikon D610/D600 カメラ用

Nikon D750」対応L字型プレート
[MENGS] D750 L字型のクイックリリースプレート, Nikon D750カメラ用。

Nikon D810」対応L字型プレート
[MENGS] FD810L L字型のクイックリリースプレート, Nikon D810カメラ用[/su_note]

まとめ:一回は試しに装着しよう

今回のトラブルの原因は、てっきり「使用できるもの」だという僕の思い込みによるものです。

アルカスイス互換のL字型プレートを使用して雲台もアルカスイス互換であれば問題なく使えるわけではないということを知りました。あくまで「互換品」であるだけで同メーカーで揃えたわけではないのでこういったトラブルもあるわけです。

一回は試しに取り付けていれば、すぐに気付けたことなんだよね。ぶっつけ本番で使うと何が起こるかわからないので、新しいクランプや雲台を使用する際は「ぶっつけ本番」は危険ですよ。

僕のようになります。

以上が、今回導入したL字型クイックリリースプレートと雲台で起きたトラブルでした。