こんにちは、アキです。
前回のドクターイエロー撮影から約10ヶ月ほど空けて久しぶりの撮影へと出撃しました。期間を空けていたと言っても、富士山が綺麗に冠雪するまで待っていたとか、深い意味はなくただ撮影自体をお休みしていただけです。
今回は仕事明けで移動時間に限りがあったので、地元の定番スポット「用宗城址公園」へと足を運びました。定番過ぎて今まで逆に近寄らなかった撮影スポットですが、静岡市で「ドクターイエローを見るならここ!」みたいなスポットです。
ドクターイエロー撮影記Part16
今回は「持舟城址公園」からドクターイエロー狙いです。「用宗城」「持船城」「用船城」など漢字違いで称されることがあるが、現在では地名の「用宗」に合わせて「用宗城」と称されるようです。
現地に設置されていた案内看板には、ご丁寧に「鉄道ファン撮影ポイン」と記載されているので撮影場所はすぐに分かる。しかし「ト」はどこへいった。
駐車場から1、2分も登れば撮影ポイントに着く。ガードレール沿いにはすでに先客カメラマンがスタンバイしている。この人達が「鉄道ファン」なのか「富士山ファン」なのかは判別不能。(聞けば分かる)どちらにしてもドクターイエローを目的に来ているのは間違いない。
カメラマン達は写真のように坂道で数メートルの間隔を空けて“上側”と“下側”でグループが分かれている。たいした距離はないが撮影構図の関係で2つに分かれているようだ。
こちらは別の日に上側から撮影した写真です。新幹線を絶妙な角度で顔を大きく映せて、存在感のある富士山を背景中央に配置できる。縦構図において迫力のある構図になり、ここでのベストポイントのようです。(僕の判断です)
人気のドクターイエロー検測日は早めに場所取りが始まっている。僕が来たときは平日にも関わらずベスポジ周辺は埋まっていた。三脚が立てられないだけで隙間から手持ち撮影とかできますけどね。ベスポジに拘りはなかったので“下側”で三脚を設置した。
“下側”で縦構図にすると新幹線の顔に木の枝がカブってしまい、新幹線を近くまで引き付けることはできない。木の枝のカブらない位置で早めにシャッターを切ることになるので縦構図だとバランスが悪い。少し位置が違うだけで構図に大きな違いが出る撮影スポットだ。
この農道の先にはミカン畑があるようで、収穫帰りに通りがかった農家さんがカメラマン達にミカンを配ってくれた。地元民の暖かさを感じました。甘くて美味しかったです。ご馳走さまでした。
時刻通りドクターイエローが現れたが、この撮影場所は少し遠くから車体を視認できるのがメリットですね。心の準備ができますね。
ドクターイエローが近づいてくると上り新幹線が現れて、ちょうどすれ違う瞬間となった。ドクターイエローとのすれ違いの瞬間は自身では初なので意外とレアかもしれない。知らんけど。
顔に障害物がカブらないタイミングでシャッターを切ります。(とく何も考えずに連写しただけ)上り新幹線の屋根上が真っ黒く汚れていて、すれ違っているのが分かりにくいですね。この構図だと車体の側面が見えず立体感が物足りないので、やはり“上側”の構図の方が良い。
日中は富士山がずっと見えていてドクターイエローとの共演に成功。たっぷり冠雪した白い富士山が美しい。静岡側の雪はすぐに溶けてマダラになるので良いタイミングに撮影できた。
せっかくなので後半は「持船城址公園」の紹介です。静岡市内に多々ある映える展望スポットの1つで、富士山や新幹線だけでなく夜景なども楽しめると思います。
持舟城址公園(用宗城址)について
持船城(もちぶねじょう)は、現在の静岡県静岡市駿河区用宗城山町の、JR東海道本線用宗駅裏の標高70mほどの小高い丘陵(城山)にあった日本の城。眼下に駿河湾を見下ろし、駿府の町も一望できることもあり、東海道の山越え側丸子城と並んで、海側の街道の要衝であった。
ウィキペディア情報では「船を用いる城=持船」という考察もあり「用宗(もちむね)」という地名の由来がなんとなくイメージすることができて面白い。
城としての歴史もあり、もともとは今川氏が築城したものを駿河侵攻した武田信玄らに奪われたり、徳川家康と奪い合ったりしています。(歴史の詳細に興味ある方はウィキペディアに目を通してみてください。)
JR用宗駅のすぐ裏に位置した小高い山には、現在は持舟城址公園駐車場が設けられています。5年前くらいに訪れたときにはありませんでした。(いつ頃できたのだろう)
ドクターイエロー検測日は混雑するので注意です。フリースペースなので停め方によるけど、端から綺麗に並んで10台ちょっとが駐車できていた。台数は個々の停め方に左右されますね。
駐車場から歩いて農道を登り進めますが、分岐には看板もあるし間違えることはないと思う。ここはミカン畑へと続く農道でもあるので路駐には注意が必要。
農道を少し進むと、城山へ続く階段が現れます。ここにも看板があるのですぐに分かるし、親切に杖も設置されている。使ったらちゃんと元に戻しましょうね。
階段状になっていますが舗装のされていないハイキングコースのような道を登ります。
空が開けたら頂上の雰囲気になります。
主郭に到着する。今はベンチやテーブルの設置された広場になっているけど、以前は観音堂(廃屋)があったが老朽化により撤去されたそうです。(画像検索すると廃寺がある頃の写真が確認できます。)
この主郭からは静岡市側の展望が開けており、晴れていれば富士山まで一望できる。
展望台の眼下には東海道本線、東海道新幹線が走る。中央辺りを横切っているのが東名高速道路です。まさに「交通の大動脈」でレーザービーム撮影なんて楽しいかもしれない。(坂道が混雑していたらここからのドクターイエロー撮影も捗ると思う。)
この城山周辺に生息している野鳥10種、蝶12種の紹介看板が設置されている。生き物が好きな方はウォッチングに訪れてみてはどうでしょうか。僕はあいにく鳥や昆虫に興味がない。
持舟城址の碑。
撤去された観音堂はこの辺りにあったのでしょうか。
富士山方面ばっかり紹介したけど、日本平方面や用宗漁港、駿河湾も一望できます。晴れていて空気が済んでいれば伊豆半島も見えますね。静岡市内でも屈指の展望スポットです。