こんにちは、アキです。
比較明合成をやっていると失敗するケースも多々あります。そもそも比較明合成を頻繁にやっている訳ではないので、経験不足な僕がただ下手糞なだけと言えばそうなりますが。
今回は僕が経験した比較明合成の失敗から学んだことをいくつかまとめてみました。インターバル撮影だけに限らず、スローシャッターやバルブ撮影などでも共通するものだったりもします。
比較明合成の失敗例まとめ
①縦撮りで雲台がズレる
普段、星の軌跡は10分〜60分くらいでインターバル撮影しています。縦構図のインターバル撮影中に雲台がズレてしまい、比較明合成するとブレブレの写真に仕上がってしまったケース。
縦構図でインターバル撮影をしたものを比較明合成をした写真です。車のライトや街明かりを白とびさせずに星の軌跡を撮影するには比較明合成が必須となります。
これは2年前に撮影したもので、この頃は三脚も雲台もしょぼい物を使用していました。
縦構図で長時間の撮影をしているうちに、カメラの荷重に雲台が耐えられなくてズレてしまっていたのです。少しずつズレていく写真を比較明合成するとこのようにブレブレの写真のように仕上がりました。
縦構図で撮影をする際は雲台の耐荷重や安定性は重要です。
この時は「縦構図をしなければいいや」くらいに思っていましたが、やはり縦構図で切り抜きたい時だってあります。
最終的に縦構図を安定させるためにアルカスイス互換化+L字プレートを導入しました。貧弱な雲台でもかなり安定感が増し、安定性のある雲台ならばさらなる安定性を極められるかと思います。
- 縦構図のとき三脚は安定してますか?L字型クイックリリースプレートを使う理由
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②インターバルによる途切れ
僕は普段、インターバル1秒の間隔を空けて撮影しています。使用しているタイマーが最短1秒という理由のためです。
星の軌跡であればインターバル1秒を空けても目立つ途切れもなく一本線になりますが、飛行機や雲のような動きの早いものだとインターバル1秒でも空けてしまうと途切れ途切れになってしまうというケース。
インターバルを空けているため雲の流れが途切れてしましまになってしまいました。かなり不自然ですよね。
飛行機の軌跡であれば繋ぐなり全部消すなりの修正も可能な場合がありますが、雲となると取り除くのは難しいかと思います。
③雲が湧いてしまう
星を撮影するにあたって雲は邪魔な存在です。インターバル撮影中に雲が流れ込んでくるというケース。
撮影開始時はピーカンでも次第に雲が湧くことがあります。なるべく雲の発生状況などをチェックしておきたいです。僕は気象知識は皆無なので天気予報やGPVなどに頼ることになります。
星の軌跡を撮りたいので雲が無いことが一番です。
④ライトの照射が映り込む
構図に前景など入れている場合があります。インターバル撮影中に他のカメラマンのライトだったり、車のライトが前景を照射してしまうケース。
この写真は前景に入れていた木が、後から訪れた車のテールランプにより赤く照射されました。車のライトが入り込むような場所を選んだ僕の失敗です。
もっと邪魔の入らない場所でやるべきでした。
無理くり修正してみて赤い光を抑えることもできましたが、まだまだ技術不足でした。この辺りの修正技術も少し勉強していきたいと思います。
⑤カメラのバッテリー切れ
長時間の撮影や寒冷地での撮影などで多いのが、バッテリーが切れてインターバルが中断してしまうケース。
この写真は本当は60分くらいやろうかなって思っていたのに、カメラのバッテリー切れによって中途半端な時間でストップしてしまった比較明合成です。
こうならないためにもバッテリー周りの環境も見直したいところです。
互換バッテリーはまず当てにならないと感じました。純正バッテリーに比べて減りが早いですし、表記されている最大容量も怪しいものです。
⑥インターバル中のレンズの結露
インターバル撮影中にレンズが段々と結露していくケースもありました。完全ボツだったので撮影データは削除してしまったようで見つかりませんでした。
長時間撮影した写真がボヤケていたらガッカリですよね。時間のムダになってしまいます。なのでレンズの結露対策にレンズヒーターを使用しておけば良かったと後悔するも時すでにおすし。
まとめ:失敗から学ぶ
バルブでは無理な状況下でも比較明合成では表現可能なシチュエーションもあるので、もう少し比較明合成のクオリティを極めていきたいと思います。
例えば、街の夜景のある場所で60分の星の軌跡を撮るには比較明合成じゃないとほぼ無理かと思います。
よく失敗はするけど同時に学ぶこともできるので無駄な経験ではないです。今後も失敗を重ねて精進していきたいと思います。
僕の経験した比較明合成の失敗例まとめでした。これから比較明合成を始めたい人の参考にでも慣れば幸いです。