中央アルプスでお手軽テント泊!木曽駒ヶ岳で天の川とか富士山撮影を楽しもう【後編】

※この記事は【後編】です。

こんにちは、アキです。

中央アルプス「木曽駒ヶ岳」にテント泊登山をしてきました。

標高2,612mにある「千畳敷駅」までバスとロープウェイを乗り継いでから登山スタートになるので、登山ボリュームは少なくお手軽に登ることができます。日帰りハイクでも十分に楽しめますが、とくにテント泊デビューにおすすめ。

この【後編】では天の川や、木曽駒ヶ岳からの御来光などの写真撮影の話がメインになります。アクセス情報や登山コースについては【前編】の方が分かりやすいかも。

中央アルプスでお手軽テント泊!木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳を登山してきました【前編】

2020年9月12日

中央アルプス・木曽駒ヶ岳コース内容

 

これまでの流れまとめ
  1. バス・ロープウェイを乗り継いで千畳敷駅へ
  2. 頂上山荘テント場までお手軽な登山
  3. 宝剣岳の鎖場でスリルを満喫
  4. 貴重なライチョウに遭遇
  5. テントへ帰還してヤマメシ
  6. 天の川を撮影しよう←ココから
  7. 木曽駒ヶ岳から夜明け&御来光の撮影
  8. サルの群れに遭遇

新月&標高2,900mからの天の川撮影

食事が済んだら「天の川」の撮影準備に入る。

明るい時間からすでに天の川は上っていて、日没後に暗くさえなればいつでも見れるという状況。そしてこの日(8月19日)は新月で、しかも標高2,900m近くにいるので撮影には好条件だ。これには期待が膨らんだ。

準備を終えてテントから顔を出すと、雲ひとつ無いピーカンの夜空に天の川を視認できた。初めて天の川を見る相方は「あれ雲じゃないの?」と言っていた。細長い雲に見えないこともない。肉眼ではそんなもんです。

というわけで撮影をして証明しましょう。

プロソフトンクリア

NIKON D810 (17mm, f/2.8, 15 sec, ISO6400)

未編集の撮って出し写真です。

僕自身、星の撮影はあまりしないので下手くそなのにクッキリと天の川を撮影できて興奮。しかもレンズはF2.8ですよ。標高2,900mの新月という好条件が揃えば、明るいレンズとか過度なレタッチに頼らずともそれなりに撮影できる。

これにはさすがに、カメラの準備にもたつく相方を「天の川すごいよーはやくー」と急かす。久しぶりにカメラを触ったらしく「三脚どうやって立てたっけ?」「カメラの操作忘れた」と呟きながら準備していた。

三脚は僕のお古の「ベルボン ULTREK UT-43」なのでサクッとセッティングしてあげられたが、カメラはたしかα6000シリーズだと思った。ソニーのカメラの操作方法がさっぱりわからない。僕もαユーザーだったら操作方法とかもっと教えてあげられるんだろうな。

僕がミラーレス移行でZとαで悩んでいる理由の1つでもある。

 

木曽駒ヶ岳の天の川

とくに撮って出しにこだわりがあるわけじゃないので、がっつりレタッチしますけどね。段階フィルターで星空のコントラストをぶち上げて天の川を強調させた。明瞭度も上げれば星が増えたように見えるけど、特有のザラついた感じが嫌いなので上げません。むしろ下げています。

明るいレンズやレタッチ技術よりも“撮影条件”が一番のミソなんだろうけど、いつでも新月&標高2,900mで撮影できるわけじゃないし、結局のところ明るいレンズとレタッチ技術も必要になる。勉強になるなぁ。

 

マイテントと天の川。

狙ったわけでもなく邪魔の入らない良いポジションにテントを張ったな。テント内の照明にはCARRY THE SUNを使ってるけどちょっと光量が強すぎた感ある。白飛びがもったいない。

ちなみに全てテント場からの撮影でした。中岳か木曽駒ヶ岳の頂上から撮影すればもっと迫力のある写真が撮れたかもしれないけど、テントを入れた構図で撮影したかったのでテント場にとどまった(移動が面倒くさかったという本音)

天の川撮影にはケンコー・トキナーの「プロソフトンクリア」を使用しています。星はにじませて、風景はクリアに映せる星景撮影にぴったりなレンズフィルターです。これすごい気に入っています。登山+星景撮影でおすすめ。

プロソフトンクリアで星はふんわり風景はクリアに!星景撮影に丁度いいレンズフィルターの登場。ケンコー・トキナー

2020年9月15日

ザックにぶら下げるLEDソーラーランタンがテント泊登山やキャンプにすっごい便利!CARRY THE SUN

2020年7月23日

 

木曽駒ヶ岳からのご来光

天の川の撮影後は就寝。シュラフはオーバースペックな「ダウンハガー800#1」だけど、意外と冷え込んだので丁度よかった。ぬくぬくで快適に眠れました。

3時半くらいに起床。行動食を食べてから出発の準備。テント場から木曽駒ヶ岳頂上までのCT目安は20分程度。御来光は5時半頃なので5時に出発しても間に合うだろうけど、夜明けの景色を楽しみたいので早めに頂上へ向かうことにした。

案の定、相方は起きないのでLINEでメッセージを残して置き去りにした。

木曽駒ヶ岳

4時半頃に木曽駒ヶ岳の頂上へ到着。

中央アルプス最高峰、標高2,956m。百名山です。

まだ誰もいないが、御来光だけならテント場からも見られるし無理に登ってくる必要もないか。

 

木曽駒ヶ岳の夜明け

明るくなってきて頂上山荘とテント場が見えてきた。カラフルなテントが並んでいるが豆粒だ。自然の中で人間はなんてちっぽけな存在なんだと思わされる。

こうやって見るとテント場はガラガラだ。週末は満員になり登山道にもテントが張られていたという情報も見かけた。平日マジ最強。

 

雲もなく富士山も見える。

心配そうにこちらをチラッと覗き込むような姿が本当かわいい。猫耳っぽいし。

 

夜明けの中岳

中岳に登っている人達も確認できる。

 

夜明けの宝剣岳

宝剣岳の頂上にも人影を確認できた。あの鎖場をナイトハイクしたということか。ビビリの僕には無理だろうと思ったけど、暗くて下が見えない方が怖さが半減しそうな気もするな。

それにしてもこの時間帯に木曽駒ヶ岳から見える宝剣岳がめっちゃイケてる。名前がすでにかっこいいよね。てっぺんに伝説の剣とか刺さっててほしい。

 

八ヶ岳と御来光

日が昇り始めた。

太陽のすぐ左が八ヶ岳連峰ですね。右から順に、三ツ頭、編笠山、権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳くらいまでの南部エリアが確認できる。さらに手前の山脈が南アルプス。最北端は入笠山かな。

 

木曽駒ヶ岳の御来光

5時半頃、御来光。

一気に気温が上がってポカポカしてくる。ちなみに夜間にテント場から登ってくるだけで暑くなったが、待機しているうちに寒くなる。上はサーマラップジャケット、下はゴアテックスのレインパンツで十分な防寒でした。

モンベル サーマラップ

登山の防寒具に化繊綿の「モンベル U.L.サーマラップ」上下を導入、安物ダウンと入れ替えました

2020年7月18日

 

テント場に朝日が差し込む。

 

頂上山荘テント場

望遠ズームレンズで覗いたテント場はミニチュア感があってかわいい。

相方はまだ寝ている。

この後だんだん気温が上がってきて暑くなって目が覚めたらしい。

 

富士山と白峰三山

向こう側の山は南アルプス。白根三山と富士山の並びになっている。

この時に八ヶ岳連峰、御嶽山、北アルプスなどを見渡せていたけど、富士山方面にしか興味がないというのも勿体ない話だ。どうも富士山とその周辺しか見ていない。槍ヶ岳とか見れたのにな。

 

分かりやすくGIFにしました。

展望できる山の名称を特定することを「山座同定」と言うらしい。iPhoneアプリの「スーパー地形」で簡単に分かった。便利な世の中だなぁ。

 

木曽駒ヶ岳

ここで振り返ると朝日に照らされた社殿が見えるが、実は頂上には「木曽駒ヶ嶽神社」と「伊那駒ヶ嶽神社」の2つの社殿があったらしい。信仰には無関心なのであんまり散策しなかったけど写真を見返してみると右奥にもう1つ社殿らしきものを確認できる。

 

僕の影と社殿。

ちなみに御来光のときに頂上にいたのは全部で6人くらいだったかな。もうちょっと人が多いかと思っていたので拍子抜けだった。テント場でのんびり過ごす人、中岳方面へ登った人など楽しみ方は様々だ。

 

下山中に遭遇したサルの群れに考えさせられた

太陽が高くなってきたところでテントへ帰ります。

来た道を戻らずに少しだけ遠回りするコースを通ることにした。将棋頭山方面へ進んで馬の背手前の分岐で頂上山荘へ戻るコースですね。本当に少しだけの遠回り。

移動中ずっと富士山が見えている。真下でツンとしているピークは伊那前岳だが、1日目にあっちも散策すればよかったな。

 

手持ちレンズ最大150mmをさらに拡大トリミング。

ここから富士山をズームしたいなら200mm以上は欲しいところ。300mm以上あれば伊那前岳と富士山を重ねたイイ感じの構図で撮影できそう。鳳凰三山のあのツンとした構図を彷彿させる。どちらかと言うと三つ峠ぽい気もするな。誰かお願いします(他力本願)

タムロン 35-150mm F2.8-4(A043)は登山や富士山撮影に丁度いい標準ズームレンズ

2020年7月8日

 

登山道を歩き進めていると、先の方に金色に輝く生き物を発見。

それをサルだと認識するのに時間はかからなかった。

 

よく見ると登山道から外れた斜面にはたくさんのサルたちがいた。朝日に照らされてみんな金色に輝いている。サイヤ人というよりはラージャンだ。

 

これから通りたい登山道にサルの群れが居座っている。こちらには気が付いていても逃げる様子がないし近づくのも怖い。群れは少しずつ移動していたので、それに合わせてジリジリ進むしかなかった。一定の距離を保つのが無難だろう。

 

子供から大人までかなりの数がいた。パッと見ても30匹近くを確認できるほどの群れだ。もう少しでテント場への分岐道に入れるのに、サルに足止めを食らって帰るのに時間がかかった。

 

いろいろと考えさせられた1枚。

少し前に中央アルプスの貴重な雷鳥が全滅したのはサルとの接触が原因だった。北アルプスでもサルが雷鳥を捕食している姿を確認されているくらいにサルは雷鳥の天敵である。みんなが大好きな雷鳥を脅かす存在であるサルを目の敵にしてしまうけど、実際はサルに罪はないんだよな。サルにだって子供や仲間がいて、生きるため、自然の成り行きでしかない。

上手く住み分けられないものか。

 

母親のお尻にしがみつく子猿がかわいい。

 

じわじわと群れが移動してもう少しで分岐道へ入れそう。ロープを跨いでショートカットすれば簡単に先へ進めたけどモラル的にそれはやめておいた。

移動している最中、最後尾の1匹がこちらを警戒していた。見張りをするボスなのか、ただの下っ端のケツ持ちなのか不明だけど自分の役割を理解している。サルは賢いな。

 

君たちすごいところにいるね。

 

下山前の腹ごしらえタイム

僕がサルに足止めを食らっている間に、相方が木曽駒ヶ岳まで行って帰ってきていたようだ。タイミングよく一緒に朝食タイム。

またヤマメシ作ってる風だけど、ただのシーフードヌードルです。

カップ麺とかカレーメシなどインスタント系の中身だけジップロックに入れて持参し、現地ではメスティンを器にするというスタイル。かさ張らないしカップゴミが出なくていい。計量カップ代わりのシェラカップは皿やコップとしても使えて便利ですよ。

 

麺が減ってきたら「パパッとライス」と「さけるチーズ」を投入して再加熱すれば〆のチーズリゾットの完成。たまたま相方が余らせていた卵も入れた。山効果とか関係なしに地上で食べても美味しいやつ。見栄え的にパセリをかけたかったな。

メスティン&シェラカップの組み合わせが万能や。

メスティンで炊飯する方法

メスティンで炊飯する方法!トランギアTR-210とエスビットポケットストーブで試しに炊飯してみた

2018年8月19日

 

再び千畳敷カールへ

朝食が済んだらテントを撤収して下山準備。

最後に木曽駒ヶ岳のバッジを購入。

下山時は中岳へ登るコースを選んだが、なんやかんや中岳は4回も通過している。

頂上山荘を振り返るとテントは3張ほど残っているがもう1泊していくのだろう。快適なテント場でした。トイレには普通に水石鹸と手洗い場があったのが良かったな。お世話になりました。

 

千畳敷カール剣ヶ池

登りがサクッとお手軽なだけあって下山はあっという間ですよ。登山道は細い箇所が多く、登ってくるハイカーとのすれ違いに立ち止まることが多々あった。お手軽な登山コースなんだけど、週末やシーズンピーク時などは登山道の混み合いで時間がかかりそうだ。なるべく平日の登山を推奨します。

帰りは「剣ヶ池」を経由して千畳敷駅へ向かうことにした。ハイカーではない一般客も歩けるような遊歩道コースになっています。

 

千畳敷カール

GRⅡでパノラマ撮影。

剣ヶ池越しに眺める千畳敷カールが圧巻です。今回の登山の中で一番の絶景が千畳敷駅からすぐ近くにあったという。自然ってすごいな。

登山をしなくてもこの絶景を満喫できるので観光におすすめしたい。

 

ロープウェイに乗り込み千畳敷カールを後にします。

来たときほど混んでいなかったので景色を堪能する余裕があった。綺麗な滝などが見られる。ちなみにロープウェイ内ではマスク着用で会話は最小限にしてくださいとのこと。

 

木曽駒ヶ岳でのテント泊登山を終えて

登山としては物足りないと感じるボリュームだけど、いきなり重たいテント装備を背負うのが不安な人はまず木曽駒ヶ岳で試しにテント泊してみると丁度いいと思う。「初めてのテント泊」におすすめです。相方も無事にテント泊デビューを飾り満足していました。

正直言うと、お手軽すぎてナメていた部分もあった。実際にテント泊をするだけでは物足りなく感じたが、天の川撮影や、宝剣岳の鎖場でスリル感を楽しめたり、ライチョウやサルなどの生き物を観察できたことに充実感を得られたのだろう。想像以上に楽しめた。

中央アルプス侮れませんよ。また訪れたいです。

ABOUTこの記事を書いた人

インドア派だけど富士山写真と登山をエンジョイしている人。主に富士山撮影を目的とする登山が好き。撮影記録や登山日記、関連した情報を発信しています。誰かしらの参考にでも慣れば幸いです。静岡在住。

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