1泊2日の槍ヶ岳【後編】念願だった槍の穂先から富士山撮影

こんにちは、アキです。

念願だった北アルプス槍ヶ岳の登山記録【後編】です。

前編では1泊2日の山行計画での1日目、我々はヒュッテ大槍へ到着しました。後編では2日目朝に槍ヶ岳山荘を目指すエピソードからです。ついに槍の穂先へと立ちますよ。

↓前編はこちら。

『槍ヶ岳』の登山記録【後編】

槍ヶ岳 / あきさんの槍ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

2日目は宿泊したヒュッテ大槍から槍ヶ岳山荘までナイトハイク、安全のために日の出後の明るい時間に頂上アタック。そして今回は1泊2日で静岡へ帰還する計画なので、槍ヶ岳頂上から一気に上高地まで帰還することになります。

歩いてばかりの槍ヶ岳登山です。

ご注意ください。
当記事で我々が通る「ヒュッテ大槍〜槍ヶ岳山荘」の区間は、9月19日発生の地震による崩落につき現在は通行不可となっています。ヒュッテ大槍から殺生ヒュッテを経由する迂回コースで回避可能だそうです。

 

槍ヶ岳山荘までナイトハイク

槍ヶ岳山荘で御来光を見たいので5時には到着していたい。ヒュッテ大槍からの移動時間は50分ほどなので、逆算すると4時ちょい過ぎには出発したいところ。

3時半頃に起床、静かに荷物を片付けてから食堂にて軽くパンを食べておきます。

朝食やその他準備のため小屋番さん達はすでに起きていた。

ここでオーナーさんから弁当を受け取り、挨拶をして出発をします。(早出につき小屋で朝食は食べられないため弁当に変更していました。)

ヒュッテ大槍さんお世話になりました。

 

4:10頃、槍ヶ岳山荘へ向けてナイトハイク開始。

CT通りに歩けば5時には到着できるな。

現在この「ヒュッテ大槍〜槍ヶ岳山荘」の区間は立入禁止になっているので注意。(しつこいようだけど注意です。)

 

ハシゴもあるので注意です。

ヘッデンでしっかり照らして、ゆっくり登ってね。

 

夜が明けて槍ヶ岳のシルエットがだんだんと大きくなってくるのが分かる。

槍様にかなり近づいてきました。

 

槍ヶ岳山荘

5:03、計画通りのタイムで槍ヶ岳山荘へ到着。

この時間には御来光待ちのハイカーが小屋前や近くの稜線に集まっていた。我々も密にならなそうな場所にザックを下ろして御来光を待ちます。

 

槍ヶ岳の夜明けと富士山

槍ヶ岳の夜明け

頂上に向かってヘッデンの明かりが登っているのが見える。

怖そうだ、気をつけてね。

 

今回の登山では暗い時間の撮影はしない計画だったのでミニ三脚Leofoto MT-03のみ。愛用GITZOトラベラーは置いてきたので1.7kgくらいは軽量化できた。

前日の長秒露光でも問題なく撮影できたので、このミニ三脚だけで星もなんとか撮影できたかもしれない。軽量コンパクトなのにフルサイズミラーレス一眼を運用できるので心強い。

小さな巨人とはまさにこのこと。

 

槍ヶ岳頂上

明るくなってきたので望遠レンズで穂先を覗いてみると、頂上で待機するハイカー、まだ登っている途中のハイカーが見受けられる。そこそこ人数はいたらしい。

まだ行ったことがないので不明だけど、頂上スペースは広くないはずだから混み合うと怖そうだ。ハイシーズンだと登る途中で行列ができるそうだし。

我々は槍ヶ岳山荘で御来光を見て、落ち着いたタイミングで頂上アタックの予定。

混み合いそうな時間帯を回避して正解だった。

 

槍ヶ岳から見る富士山

周囲のハイカー達が日の出方向や槍の穂先を向いている中、まったく違う方向へカメラを向けて富士山を探す私。

望遠200mmでなんとか見つけることができたが雲が頭にかぶっている。しかし雲海が広がる光景は圧巻。槍ヶ岳から見てこの規模だと長野県含めた広範囲での雲海だ。

超大雲海。

遠く離れた北アルプスにて富士山パワーを貰えるのは助かる。

下山も頑張れそうだ。

というか、これから槍の穂先へ登りますけど。

 

槍ヶ岳と御来光

日の出時刻になっても太陽は見えず。

やはり雲が多くて御来光は隠れてしまった様子。

雲が多いと言っても前日のような曇り空が広がっているわけでもなく、青空の割合のほうが多いくらいの晴天です。そのうち太陽も顔を出すだろう。

 

オレンジ色に染まる方角を望遠レンズで覗いてみると、大雲海に浮かぶ孤島が見えました。

ラフテルかな。

どこかの山の頭ですよね。

これを書きながら気になったのでアプリで調べてみたところ…

 

浅間山やんけ!

 

あのガトーショコラの山。

今年の3月に雪山初心者向けの「黒斑山」に登ったのですが、黒斑山の目の前に広がっていたのが浅間山ですね。槍ヶ岳からこんな見え方をしているのか。

↓これこれ。

 

そうこうしていると光が差し込む。

富士山見つけられるかな?

 

ヒュッテ大槍

光芒も差し込みました。

崖の先(写真左下あたり)に山小屋が見えていて「どこの山小屋なんだろう、怖い場所にあるな」と思ったら、あれがヒュッテ大槍なんですよ。あそこに宿泊していたのですよ。

 

こっわ。

はじめに山小屋を作った先人達って本当すごいよなぁ。

 

槍ヶ岳から見る富士山

超大雲海にも光が差し込み始めました。

富士山には光が届くのかどうかは怪しいところ。

ちなみに直線距離で約146kmの遠方富士。見えるのであれば槍ヶ岳からの富士山撮影をしてみたかったのも今回の登山のモチベーションの1つでした。

このまま観察を続けたかったけど、ぼちぼち頂上アタックの準備です。槍ヶ岳の頂上に登っても富士山は変わらず見えるので、ちゃちゃっと登ってしまいましょう。

 

槍の穂先へアタック

6時過ぎ、朝に頂上にいたハイカー達はみんな降りている時間帯。

日が昇りきった明るい時間に出発です。そこそこ気温は上がってきているし、フリースは着込んでいるので貴重品とカメラのみを持って行きます。ザックは適当にデポ。

空いているのでのんびり登りましょう。

ご安全に。

 

槍ヶ岳

岩場には白く矢印がマーキングされているので、辿っていけば安全なルートで登れます。登り用と下り用に分かれている箇所もありました。

 

よじよじ。

 

登っている最中、相方を気にして振り返るとすごい景色が広がっていた。

早く頂上からの景色を眺めたい。

 

槍ヶ岳

岩場の傾斜も上がってきましたね。

矢印を辿って慎重に登り進めます。

 

槍ヶ岳

垂直にハシゴを登りきったところが頂上のようです。

 

槍ヶ岳

一足先にハシゴを登りきったが、まずは相方の到着を見守りましょう。

 

相方の目線。

ハシゴを登ってるときにずっと撮られてるのウザいよね。

 

念願の槍ヶ岳頂上

そして念願の場所へ!

 

槍ヶ岳頂上

槍ヶ岳(標高3,180m)登頂、標高日本第5位です。

写真でよくみる小さな祠のある頂上。

ハイシーズンでは岩場やハシゴなどで行列ができるだろうし、頂上スペースはそれほど広くないので写真撮影の順番待ちでも行列ができたりと大変そうだ。

平日最強です。

 

よく見るやつ。

看板を持っての記念撮影。この看板は木製だけど意外と重たいので、置いておいても風に飛ばされたりはしなさそうだ。それとも悪天候時は紛失しないように山小屋の人が回収したりするのかな。

写真は敢えて目を瞑ってるやつをチョイス。

プロフィールアイコンにしようかな。

 

槍ヶ岳頂上

槍ヶ岳山荘から頂上までは標高180m登ってきました。

上から見ると槍ヶ岳山荘はとても立派な建物だということが分かる。標高3,000mの稜線上に建設するの本当にすごい。何度でも言うけど先人達には本当リスペクトしかない。

多くの人達は、ここに山小屋があるから槍ヶ岳に登頂できるようなもの。

山小屋って本当にありがたい。

 

影槍

くっきりと影槍が現れていて、その穂先が示す場所にも山小屋を発見。

こんなところにもあるのか。

北アルプスは山小屋が多い。

地図を見る限りでは鏡平小屋かな。

 

槍ヶ岳から見る富士山

富士山はすっかり霞んでいたが大雲海は残っています。

頭にかぶっていた雲は笠雲のようにも見えますね。このまま雲が取れることは無さそうなので諦めますが、もう少しくっきりとした富士山を撮影するためにも槍ヶ岳には再び訪れる必要がある。

1泊2日でも槍ヶ岳登山が可能だと分かったので挑戦しやすい。

 

五龍岳・鹿島槍ヶ岳

7月に登山した五竜岳方面です。

あのときは槍ヶ岳と鹿島槍ヶ岳が重なって見えていたけど、今回は逆から眺めているという不思議。「あそこから見ていた山にいるんだー」とか登山におけるこういう眺め方が本当に楽しい。

↓あのとき。

 

奥穂高岳方面。

どこ辺りか知らないけどやっぱりゴジラの背みたいなやつが見える。(調べないやつ)

さて、槍ヶ岳頂上からの景色を堪能したら名残惜しいけど下山を開始しましょう。

 

下山の準備

槍ヶ岳

登るときは傾斜のある岩場をよじ登っていたが、降りるときはあっという間だったな。思っていたよりも危険箇所はなく、アスレチックとして楽しめるくらいでした。

 

ヒュッテ大槍のお弁当

ここで下山前の腹ごしらえ。

ヒュッテ大槍で受け取っていた小包を開けるとデカデカのお稲荷セットが。お稲荷さんの甘みが疲れを癒やしてくれて良きです。焼き鮭と卵焼きもグッド。

山小屋での夕食が豪勢だったので朝食も期待できるところでしたが、弁当には弁当にしかない魅力があります。山小屋ごとに中身が違いますからね。

 

パンパンのパン。

デザートにはランチパックのブルーベリージャム味です。山の上では甘いものが本当に美味しく感じますね。(下界でも甘いものばっかり食べてるけど)

槍ヶ岳山荘ではトイレ利用しつつ、バッジや手ぬぐいを購入。

山小屋ありがたや。

さあ、準備が済んだら下山を始めましょう。

 

1泊で帰還、上高地を目指せ

8:00頃、下山スタート。

下山は槍沢コースです。

この時間には他ハイカー達はすでに下山開始していて山小屋付近はガラガラになっていた。我々はけっこう出遅れていたと思うけど、上高地でのバスの終電等の計画には問題ありません。

9月中旬、渓谷に広がる草黄葉が綺麗だ。

今日中にここから静岡市内の自宅まで帰りますよ。

家に帰るまでが槍ヶ岳登山です。

 

槍ヶ岳

計画タイムを巻く勢いでさくさくと下山していきます。

途中で振り返ると槍様に見守られていた。

雲ひとつない青空に槍様の姿が映えること。

 

槍ヶ岳

しばらく下山して再び振り返ると、まだ槍様に見守られている。

 

槍ヶ岳

さらに下山して振り返ると、ずっと見守ってくれている槍様。

イケメンやな。

ちなみに、この槍沢コースを登るときは「ずっと槍ヶ岳が見えているのになかなか着かない」という苦しい思いをするそうです。

 

40分程度で、草木の生い茂る標高まで一気に下山してきました。

この辺まで来ると川が現れ始める。梓川の本当の上流になる場所です。

 

9:40頃、槍沢大曲りへ到着。

東鎌尾根コースと槍沢コースとの分岐地点ですね。

ちなみに槍沢大曲りは標高2,094m。

槍ヶ岳山荘は標高3,000m。

この短い区間で標高差1,000m近くを下山しました。逆に言えば、この辺りから上高地までは距離の割に標高差が少なくほぼ横歩きと思ってもいいくらいだ。

 

来たときと同じく、ひたすら川沿い歩きです。

 

槍沢ロッジ

10:50頃、槍沢ロッジへ到着。

下山開始から3時間近く経っていたようです。

そこそこ賑わっていますが、時間帯的には槍ヶ岳山荘で一緒になった先行ハイカー達(下山組)な気がする。皆さんここで休憩していたので、我々もザックを下ろして休憩にしました。

自販機があったので我慢できずにペプシ生を購入。

シュワシュワが身に染みる。

「生」ってどういう意味なんだろうな。

 

梓川上流

梓川の上流は水が青く澄んでいてキラッキラしています。

飛び込んだら気持ちよさそうだ。(たぶんキンキンに冷たい。)

 

横尾山荘前の橋

11:50頃、横尾大橋へ到着。

槍沢ロッジから約1時間、下山開始から約4時間。

上高地までは距離が長い横移動だけなので、ここまで来たらもうゴールのような気がしますね。トイレだけ利用して先へ足を進めます。

 

食べ歩きしながらゴール

徳沢園のコーヒーソフト

12:40頃、徳沢園に到着してコーヒーソフトで一息つきます。

徳沢園まで来るとハイカー以外にもキャンプ客や観光客も増え始めていて賑わいが増します。昼食も取りたかったけど人混みは避けることにした。この先にも食事処はあります。

 

上高地のニホンザル

雷鳥には会えませんでしたが、ニホンザルに遭遇。

目を合わせないように注意。

 

明神館の天そば

空腹で上高地までは持たなそうなので、空いていた明神館で天そばを食べました。

 

河童橋から見た梓川

14:50頃、上高地へゴール。

美味しいものを食べつつも、槍ヶ岳山荘からは7時間弱のコースタイム。

バスもまだ余裕があります。

あとはさわんど駐車場から静岡までドライブで無事に帰還。

1泊2日の槍ヶ岳登山、ご苦労さまでした。

 

念願の槍ヶ岳の感想

僕は取得できる連休の関係で2泊3日が不可能でした。

槍ヶ岳を登頂するには2泊3日は避けられないと思っていたので諦めていたけど、まさか1泊2日で登頂できたのは嬉しい限りです。それが分かれば来シーズン以降も訪れてみたいし、周囲の他の山へも登れるという自信にも繋がりました。

常念岳も歩いてみたいし、テントを担いで蝶ヶ岳もいいし、涸沢カールも再訪したいし、北穂高岳も踏んでおきたい。

夢が広がるな。

7月に登った五竜岳では槍ヶ岳まで縦走するというハイカーさんにお会いしました。僕もいつか大型連休を取れることがあれば表銀座縦走をして槍ヶ岳を目指してみたいな。

槍様かっこよかったです。

富士山も無事に見えてよかった。

そして北アルプスはどこも山小屋が快適です。数も多く山小屋を選べるので山行内容の調整がしやすくて助かりますね。今回はヒュッテ大槍さんのおかげで1泊2日での登頂が可能となりました。

北アルプスのような整備の行き届いた安全な山域を登ってしまうと、その辺の人っ気のない低山を登るのが怖くなってしまうのが難点。ほんとに。

 

 

使用した撮影機材

 

ABOUT US

アキ
インドア派だけど富士山写真と登山をエンジョイしている人。主に富士山撮影を目的とする登山が好き。撮影記録や登山日記、関連した情報を発信しています。誰かしらの参考にでも慣れば幸いです。

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