こんにちは、アキです。
富士登山経験はまだ2回の僕ですが、この2回の富士登山経験で得たものは大きいです。「アレがあると良かった」「コレは要らなかった」など感じることがありました。
僕が2回富士登山した中で大事だと感じたポイントを10個にまとめてみました。基本的な準備はたくさん記事はあるしガイド本なども買うことを勧めます!
『初めての富士登山』成功させる10のアドバイス
あくまで僕の意見ですのでご了承を。
①水は現地調達できるからお金を持って行こう
山頂の自販機の値段が高過ぎるという話題は見たことがあると思います。(500mlのボトル1本500円)
むしろ安いと感じても良い理由があります。
それは荷物を減らせるということ。重いペットボトルが小銭に替えられるのです。これは大きいと思います。長い山行となる富士登山において飲水は重要で500mlを3本くらいじゃ不安です。4本も持っていけば2kgにもなります。そんな飲水を小銭に替えたらかなりの軽量化になるわけです。
常備するのは2本くらいで道中の山小屋や山頂の店や自販機でその都度、買って補充すると良いです。荷物の重量はシビアなので削れるところは削って行きましょう。
②登山スタート前に5合目に滞在する
5合目に滞在する理由は高山病の予防のためです。
僕が富士登山で一番恐れるのは高山病です。初めての富士登山では高山病を経験しました。二日酔いのような頭痛が下山後も何日か続きました。高山病の予防は徹底しましょう。
スタート地点となる5合目はすでに標高2000mを超えています。(御殿場だけ1500mほど)まずはスタート地点の気圧に順応しておくと後が楽になります。五合目でスタートする前に60分以上は滞在しましょう。食事をしたり準備運動したりとリラックスしたりするといいです。
高山病は、最悪の場合は命にも関わります。
③「ゆっくり登って深呼吸」で高山病予防
“常に” 深呼吸するくらいのつもりでいいです。とにかくゆっくり登り、深呼吸をすることで高山病にかかることを予防できます。
体力に余裕があるからとさくさく登ってしまうと痛い目に合います。空気の薄い標高なので、いつも通りのペースで登ってしまうと一気にバテます。こまめに深呼吸をして息を整えます。
こまめに水分補給もしましょう。不安なら酸素ボンベがあるといいです。酸素ボンベを売っている山小屋もあるけど持参する方がいいかと。気休めだと思いますが酸素水、食べる酸素(タブレット状)などもあるんですよね。効果は保証しませんが。
あとは山小屋に泊まる時も横になってずっと深呼吸してるといいです。寝てる間に高山病が発病しやすいです。大事なことなので2回言います、とにかくゆっくり登って、深呼吸をする!
④雨対策は必要以上にしておいて損はない
ここ長くなります。僕が一番失敗したポイントです。
まず天気予報なんて当てにならず、晴れマークが何日も続いていても富士山は雨が降ります。僕は富士山写真を撮り始めてあることに気づきました。夏は富士山が雲で見えない日が7割近いんじゃ…晴れていてもです。
どんなに青空が広がっていても富士山だけピンポイントで雲が覆っていることがほとんど。そんな中で富士登山するということは雲の中を歩くことになります。雲は水です。雲の中では霧だったり雨だったりします。
なので晴れ予報でも雨対策は必須なんです。
なんでここまで雨対策に執着するかというと、僕は一回目の富士登山で雨に泣かされました。雨対策はしていたのに…。普通の雨だったら対応できたはずが富士登山では下から吹き上げてくる風に乗って、雨が下から上に突き上げて来たのです。
結果、レインカバーをしていてもザックの隙間から浸水してしまいタオル3枚とダウンジャケットが水没してしまい絶望でしたよ。
あと富士登山において雨宿りできる場所はありません。木もない岩と砂だけの世界です。
基本的に山小屋は雨宿りする場所ではありません。宿泊利用者でいっぱいで従業員もその対応で忙しいのです。とくに気をつけることは山小屋の従業員は「富士登山においての案内係」ではありません。宿泊以外の目的での対応は迷惑になることもありますので気をつけましょう。ましてや道を尋ねるなんて論外、すべて自己責任です。
おすすめの雨対策です。(ちょっと過剰かもしれませんが)
- なるべく防水性の高いザックを選ぶ
- ザック、登山靴は登山前に撥水スプレーを入念に吹きかける
- タオルの予備は必須(レインウェアを着ていてもとにかく濡れるため)
- ザック内の物はすべて防水ポーチで小分けする(とにかく隙間から浸水します)
- 防寒具・タオル等は特に入念に2重3重にでもして守る
- ザックの真ん中が濡れにくい(レインカバーしてると下から浸水する)
⑤晴れの日を選ぼう!天気予報は入念にチェック
おすすめ天気予報サイト
登山のおすすめ度がABCの3段階で表記されてます。地域ごとの予報ではなく山頂の天気予報となっていて参考になります。ただ富士山山頂だけ雲の上で晴れていて、道中は雲の中で雨ということもありますので注意を。
これだけ入念に雨対策をしていれば楽しい登山に集中できますね。
⑥速乾性のあるアンダーウェアを着る
速乾性のあるアンダーウェアを着ておくことで、汗でびっしょりになってもベタつきません。半袖半ズボンの方は日焼け防止にもなりますね。できたら上に着るシャツもポリエステル系の物を。
登山では一泊程度なら着替えはしないスタイルが普通です。アンダーウェアを着ていればベタつきが気にならずに快適に過ごせます。下着もポリエステル系だといいですね。ユニクロのエアリズム系で十分です。
⑦夜は真冬なので防寒具が必須
富士山の夜は寒い、とにかく寒いです。
真夏の中だからこそなおさら寒く感じます。夜は真冬だと思っていいです。御来光が目的の場合は深夜に山頂まで登って日の出を待つことになります。待ってる間に体が冷えきってしまうのでしっかりと防寒具を準備しましょう。
防寒具はダウンジャケット・フリース・手袋、ニット帽子、ネックウォーマーくらいあると良いですね。ダウンの代わりにレインウェアも防寒具として着てもいいですが下にフリースは欲しいところ。ダウンジャケットはユニクロのやつで十分です。寒さで耳が痛くなるためニット帽子もあると良い。カメラやスマホで御来光の写真を取る場合はホッカイロで指先を温めるのもおすすめです。
⑧下山こそ気を抜けない!下山は慎重に
富士山に限らず登山全般で言えること、下山で一番ケガをしやすい。
実は僕も今年の正月にある山の下山時に膝をやってしまいましたが、まじでキツイです!
下山は登りほどの体力を使わないのでサクサク降りてしまいがち。しかし足への負担は登り以上で、体も疲れがピークを超えていることでしょう。疲労が溜まっていて本当にケガをしやすいです。慎重に一歩一歩ゆっくり降りましょう。ストックがあると足への負担が軽減されるので必須です。
⑨負担はすべて足に!足回りはちゃんとした装備を
登りも降りも自分の足2本で移動します!富士山のような高い場所で足を壊したら最後、救援を求めることになります。なるべく予防しておきましょう。
- 安くてもいいので登山靴を!(運動靴だと耐久性が不安)
- 靴下も登山用の物を!(厚みがあってクッションにもなります)
- ストック2本を使うこと!(脚を増やして負担を分散させます)
- 不安な人は最初からサポーターをしておく!(僕は登り用と下山用でサポーターを使い分けています)
- 痛めた時のための最低限の処置!(ロキソニンを飲んで痛みを抑える、エアサロンパスを吹きかける)
⑩個人的におすすめな富士宮ルートが楽しい理由
僕がよく登るルートの紹介です。
富士宮ルートで登り、御殿場ルートで下山します!
御殿場ルートで降りても最終的に富士宮ルートへと合流することができます。せっかくなので別ルートも楽しみましょう。
宝永山火口の中を歩ける!(プリンスロード)
御殿場ルートで下山し、途中で富士宮ルートに合流するために宝永山火口ルートを通ることになります。宝永山の火口の中を歩くのも貴重な体験になります。せっかくなので体力に余裕があればオススメです。
御殿場ルート名物「砂走り」を体験しよう!
御殿場ルートには砂走りがあります。サックサクの砂の上を駆け下りることができます。一歩脚を踏み込むとズブズブって沈むため、走ると一歩で2、3メートルは進みます。この「サックサック」駆け下りるのが超楽しいのが砂走りの特徴です。
砂走りを楽しみすぎて宝永山火口ルートの分岐を通り過ぎないように!
まとめ:とにかく怪我と高山病に注意
以上が僕からの10のアドバイスになります。怪我したり高山病になるとせっかくの富士登山が苦しかった思い出になってしまいますからね。楽しい思い出として残すなら徹底的に予防しておくことをおすすめします。
みなさん気をつけて楽しい富士登山にして下さい。